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干支の引き継ぎ2

作者: しろぎつね

別の短編の続編になります。

YouTubeでは公開していますので、興味ある人は探してみてください。

(干支の引き継ぎ)

ここは空の上。

今年も干支の引き継ぎの時期になりました。


「誰かウサギを見なかったか?」

今年の干支の姿がありません。

「そういえばいないな」

「またどこかに隠れているのか?」

皆ウシの方を見ます。

「ネズミはともかくウサギは無理だぞ」

ウシはのっそりと答えます。


「また探さないといけないのか」

皆でウサギがいそうなところを探しますが、見つかりません。

「今年もこれか。いい加減困ったな」

「さすがに気力がなくなるよ」

ウシとウマがぼやきます。


皆があれこれ考えていると、少し先の酒屋がなんだかざわついています。

店の中を覗くと、トラとウサギが杯を重ねて盛り上がっていました。


「何で飛躍の卯年なのに、こう病やら戦やらばかり起こるんだよ。もう知らないぞ」

「俺の年も猛々しい寅年だったんだが、まったく。ほら、飲め飲め」


ふたりとも大変に酔っていて手が付けられません。

「ウサギまで虎になるとはなあ」

イヌがため息をつきました。

竜は、

「干支の引き継ぎ、今年中にできるのか?」

と心配そうに言いました。


その後、なんとか干支の引き継ぎは間に合いました。

酔いから醒めたウサギは竜にひたすら謝りました。

竜は気にしないでと言って、ウサギをなだめたのでした。


ウサギが帰った後、竜はヘビと顔を見合わせ、少しだけため息をつくのでした。

「ぼちぼちがんばろうか・・・」

「そうだな・・・」

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