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現代物《恋愛、ヒューマンドラマ、コメディ》

そのプレゼントは、心の鍵を消し去った。

作者: 長岡更紗

 バキッ


 崩れ落ちる男の向こう側で、トシローの口があんぐりと開いているのが見えた。

 私が殴ってやった男はガクンと膝をついて、そのままドサッと電車の床に倒れ込んでいる。

 さらに蹴り飛ばしてやろうかと思ったが、スカートの中を覗かれてはかなわないとやめておいた。

 トシローがそんな私を見て、はわはわと口を動かした。


けいちゃーん! どーしていきなり殴るんだよ〜っ!」

「こいつ、私の尻を触った」

「そういう時は僕に言って!? 対処するから!」

「は? トシローが、どうやって?」


 優しさを絵に描いたようなトシローに、一体何ができるというんだ。

 ふと視線を奥に動かすと、偶然を装ってOLの尻を触っている男が目に入ってくる。


「え、ちょっと、圭ちゃん?」


 私はトシローの横をツカツカと通り過ぎると。


 バキッ!!


 思いっきり、その男を殴り倒した。


「圭ちゃぁぁあああん!?」

「こいつがこの人の尻を……」

「わかった、わかったから! いきなり暴力に訴えるのやめよ!?」


 トシローが半泣きになりながら近づいてくる。

 いつも『暴力は良くない』とかなんとか言ってくるけど、他に対処のしようがないだろ。こういう奴らは、一発ぶん殴ってわからせてやるのが一番なんだ。


「殴るのが一番手っ取り早い」

「そうかもしれないけど、そうじゃなくって──わ!」


 電車がガクンと揺れてトシローが体勢を崩す。

 この程度のことで体勢を崩すなんて──


 むにゅっ


「わわーーーーー!?」


 倒れ込んできたトシローの手に、私の胸はぐにゃりと潰される。


「……トシロー」

「ちが、わざとじゃない! 不可抗りょ……」


 バキッ!!


 本日三人目のノックアウトは、幼なじみだった。





 ***




 電車を降りて高校に向かう途中、トシローは私の殴った左頬を押さえていた。

 赤くなっていて痛そうだ。殴ったのは私だが。


「大丈夫か?」

「ヘーキ、圭ちゃんに殴られるのは慣れてるよ……」


 そう苦笑いしているトシロー。

 私の一番の被害者は、実はこの幼なじみである。


「ごめん、つい」

「次はもうちょい手加減してね」

「それは無理」

「僕はいいんだよ。圭ちゃんの手が、心配だから言ってるんだ」

「グローブしてるから平気だ」


 私は黒くてごついグローブを、季節関係なく手につけている。目的は、もちろん……


「圭ちゃん、殴る準備が万端過ぎるんだよ」


 ハァッと白い息を吐いたトシローは、私のグローブを指さした。


「それ、もう外しとこ? そうしたら、すぐ殴るって発想はなくなると思うんだけど」

「いやだ」

「……そっか」


 トシローはそれ以上強くいうこともせず、簡単に引き下がってくれる。

 こういうところが他の面倒な大人や同級と違って、付き合いやすいのだ。ただ単に諦められているだけかもしれないが。


「あ、雪だ」


 空を見上げたトシローが、手のひらを上に向けながらそう呟いた。

 ふわっと舞い落ちてくる雪に、私はぶるりと震える。


「どうりで寒いと思った」

「圭ちゃん、マフラーくらいしなよ。コートも着ないし、いっつも薄着なんだから。体冷やすよ」

「トシローは私の母親か」

「ほら、僕のマフラー貸してあげるから。触れないから、殴らないでよ」


 そういってトシローは、黒とグレーのマフラーを私に巻いてくれた。

 これは七年前の小学五年生のクリスマスの時に、私がプレゼントしたやつだ。

 今でも使ってくれているなんて、律儀なやつ。


 そういえばあの頃は私、こいつのことが好きだったんだよなぁ……。


 首に巻いてくれたマフラーは、トシローの匂いがした。

 懐かしいあの頃の想いを振り払って、私は心に鍵をかける。


 男なんて、嫌いだ。

 みんな、みんな嫌いだ。

 女を性の対象としか見ていない。

 気持ち悪い。


 私は、巻かれたマフラーをぎゅっと握って。


「……ありがと」

「うん」


 高校三年になって、随分と大人っぽくなったトシローを、横目で見上げる。

 トシローは私の視線に気づいて、少し目を細めた。


「なに、圭ちゃん」

「なんでもないよ」


 ふいっとその瞳から顔を(そむ)ける。

 トシローだけ大人になっていくなんて、ずるい。私はあの日のまま、ずっと時間が止まっているっていうのに。



 それ以上余計な会話はせず学校に着くと、終業式のためかクラスはざわざわとしていた。


「今日終わったらクリスマスパーティーだからなー!」

「受験の息抜きに行こうかなぁ」

「おー、みんな来い来い!」


 クラスのお祭り好きが周りを誘い、楽しそうに笑っている。


敏朗(としろう)、お前も来いよ!」


 教室に入った途端にトシローは誘われていた。トシローは目立つ存在ではないが、人当たりもいいし、優しいので人気がある。


「うーん、僕はいいかなぁ。わいわいするのって苦手だし」

「高校最後のクリスマスだぜー、来いよー!」

「僕は、圭ちゃんと二人で過ごしたいから」

「お前、いつまで矢坂の奴隷なんだよ……いい加減、縁切っちまえば?」

「僕は別に、奴隷なんかじゃ……」

「腐れ縁、かわいそー」

「敏朗くん、いっつも矢坂さんに振り回されてるよねぇ」


 近くにいた女子が、私にも聞こえるような大きな声でくっちゃべっている。

 トシローは何かを言いたそうな顔で、だけどその優しさから何も言えずに眉を下げて、鞄を下ろしていた。


「なぁ矢坂ぁ。敏朗、クリパ連れてってもいいよな?」


 今度はこっちに話を振ってきた。面倒くさい。


「なんで私に聞くんだよ」

「お前が敏朗を縛り付けるからだろ」

「縛りつけてないし。二人で過ごすなんて約束、してないから。好きにしたら」

「なんだ、そうなのかよ」


 トシローはクラスのみんなにわいわいと囲まれている。あいつは結局、あっち側の人間だ。こっちに落とすつもりなんて、最初からない。


 講堂でのかったるい終業式が終わって教室に戻ろうとした時、誰かが「矢坂さん」と私を呼び止めた。

 振り返ると、数人の女子が私を見ている。


「なに?」

「お願いが、あるんだけど……」

「なに……」


 そう問いかけるも、真ん中にいる女の子はもじもじとしているだけだ。

 イライラしていると、その隣にいた女の子が声を上げた。


「今日、リッコが敏朗くんと一緒に帰りたいんだって。だから矢坂さん、協力してくれない?」


 なんだそれ。なんで私に言うのか、理解できない。

 暗に一人で帰れと言っているんだろうが。


「別に一緒に帰る約束なんてしてない。あいつが勝手についてくるだけだ。あんたらが勝手に引き止めれば? 私は関係ない」


 そう言ってくるりと踵を返してその場を立ち去ろうとすると、後ろから「なにあの態度」「ひどい」という声が聞こえてきた。

 そんな言葉をいうあんたらはひどくないっていうのか。


 帰る準備をして教室を出ようとすると、当然のようにトシローがついてくる。教室の外には、先程のリッコとやらと、その取り巻きの姿。


「トシロー、あの子らの相手をしてこい」

「え?」

「私、あの子らに絡まれてんだよ。こういう時は言えっていってたろ。トシローが対処してくれないんなら、私はあの子らを殴り倒して帰る」

「わかった! わかったから、圭ちゃんは先に行って下駄箱で待ってて!」

「ん。頼んだ」


 トシローは私に頼まれたのがよほど嬉しかったのか、顔がパッと輝いている。

 私はそんなトシローから目を逸らしてその場を立ち去ると、下駄箱で待つことはせずに家へと帰った。


 多分だけど、トシローはリッコとやらに告白されたんだろう。


 おかしな動悸がする。

 リッコがどんなやつかは知らんが、見た目はかわいくて、明らかにあっち側(・・・)の人間だった。

 少なくとも私のように、いきなり人をぶん殴ったりしないだろう。


「……私だって、理由がなきゃ殴ったりしないよ……っ」


 トシローは、あの女の子と付き合うんだろうか。

 ああ、きっとお似合いだろうな。

 トシローの隣には、小さくて可愛くて守ってあげたくなるような女の子が似合うに決まっている。

 止める権利なんてものは私にはない。トシローの好きにすればいい。

 つき纏われることがなくなる分、いっそせいせいする。


 ぼすん、とベッドにうつ伏せに倒れていると、チャイムの鳴る音がした。

 母さんが応対してくれているだろうとそのまま微動だにせずいると、ドアがノックされて開けられ、人の気配を感じた。


「圭ちゃん」


 トシローの声。

 この部屋に入ってくるのは、家族以外ではトシローしかあり得ない。

 私には、友達がいないから。誰も、私なんかと友達になりたがらないから。


「下駄箱で待っててって言ったのに、先に帰らないでよ。まぁ、慣れてるけどさ」

「トシローに彼女ができてたら、待ってるのは迷惑だろ」

「できてないよ」


 その言葉に、私は枕から顔を剥がした。

 ベッドの頭側に立っているトシローを、私は見上げる。


「告白されたんじゃないのか」

「う、うーん……されたけど、断った」

「なんで」

「あんまり知らない子だったし」

「ふーん……」


 ほっと吐きそうになる息をゴクリと飲み込む。

 トシローは私の気も知らないでその場にゆっくりと座ると、鞄の中をゴソゴソと探り始めた。


 きっと、クリスマスプレゼントだ。


 私は小学五年の時にトシローにマフラーをプレゼントを渡して以降、何もしたことはない。

 逆にトシローは、小学六年生から七年間、クリスマスにはずっと何かをくれ続けている。

 どれも大したものはない。ノートだとか、シャーペンだとか、クッキーだとか、いつも実用的なものか消耗品、食べ物ばかりだ。


「トシロー、クラスのクリパは?」

「んー、行かないよ。いつもクリスマスは圭ちゃんと二人で遊んでるでしょ」

「約束なんかしてないけどな」

「そう言わないでよ。僕が、圭ちゃんと過ごしたいんだから」


 そう言ってトシローは、小さな紙袋を取り出した。

 薄っぺらで、中に何かが入っているようには見えない。


「はい、クリスマスプレゼント」

「消しゴム……にしては薄いな、シャーペンの芯……違うか」

「まぁ、開けてみてよ」


 少し照れ臭そうに紙袋を渡されて、私はそれを受け取った。

 紙テープをピリと破って中を覗き、それからトシローを睨む。

 そこには小さな輪っかがひとつ転がるように入っていた。サイズからしてピンキーリングだ。


「なに考えてんだ」

「や、安物! 安物だから!」


 それにしたって付き合ってもいない女に、ピンキーとはいえ指輪はないだろう。

 ぽとんと黒いグローブの上に落とした私は、その指輪をじっとみる。

 宝石はついてないが、シルバーの細身のリングは、細やかな装飾がされてあった。

 アクセサリーなんかつけたことのない私には、それが安いものなのか高いものなのか判別がつかない。

 けど指輪は、贈り物としては特別なものだ……ということくらいはわかる。

 トシローはちょっと抜けているところはあるから、深い考えはないかもしれない。そう思ったが、今までのプレゼントがプレゼントだったので、どうしても身構えてしまった。


「どうして指輪なんだよ」


 私がそう聞くと、トシローは困ったように私の黒いグローブを指さした。


「それをとる、きっかけになればと思ったんだよ」


 私の武器であり、防具でもあるこのグローブ。指輪をプレゼントに選んだのは、これを外させるため──


「返す。私はこれを、とる気はない」


 私は初めてクリスマスプレゼントを突き返した。

 トシローはただ私のグローブをとらせるために、手に関する装飾品を送りたかったんだ。それが指輪しか考え付かなかっただけだろう。それ以外の深い意味なんて、やっぱりなかった。

 当たり前だ。私らはただの幼なじみなんだから。だから傷つく理由なんて、ひとっつもない。


「圭ちゃん……」


 プレゼントを突き返されたトシローは、その指輪をぎゅっと握りしめている。


「トシロー。私はそんなもの、いらない」

「じゃあ圭ちゃんは、いつになったらそのグローブをとるの?」


 何故かトシローに憐憫の瞳を向けられた。

 どうしてそんな顔をしてくるのか、意味がわからない。


「私がこれをとろうがとるまいが、トシローに関係ないだろ」

「関係あるよ!」


 いつもは出さない大きな声で言われて、私は思わず口を噤んだ。


「僕は……圭ちゃんに……昔のように笑って欲しい。このマフラーをくれた頃の圭ちゃんを、僕は知ってるから」


 冬場にはいつもしてくれている、黒とグレーのマフラー。その端を、トシローは慈しむように撫でている。


 ああ、あの頃の私は素直だった。

 目の前にいるトシローが好きで、なんとか気を引こうとプレゼントを選んで、一生懸命に家のお手伝いをしてもらったお金で、それを買ったんだ。

 トシローは喜んでくれるかなってドキドキして、マフラーを渡して。

 ありがとうって微笑んでくれた時のトシローの顔を、私は今でも簡単に思い出すことができる。


 けど、それはもう過去のこと。私はぎゅっと唇を噛んだ。


「昔のように……なんて、無理に決まってるよ……もう私は、あの頃の私じゃない」

「そんなことないよ」

「そんなこと、あるんだよ! 何も知らないくせに!」


 ギッと睨見上げる。するとトシローは、真っ直ぐに私の目を見て言った。


「……ごめん、知ってるんだ」


 予想外の言葉を聞いて、私の額から嫌な汗が滲み出る。


「……え?」

「圭ちゃんが、今みたいになった理由」


 ガクン、と体から力が抜けていく感覚。

 目の前が一瞬真っ白になって、それでも冗談に決まっていると脳が否定する。


「なに、を、知って……」

「小六の時の……担任、だよね……」


 ドン、と私はその話から逃げるように背を壁につけた。

 忘れたくても忘れられない、あの変態教師。

 そりゃ、私は良い生徒じゃなかった。けど、指導(・・)と称してあんなことがまかり通るわけがない。

 今ならあいつの目的はなんだったかわかるが、当時の私は誰にも相談することもできずに耐えるしかなかった。あの一年、私は地獄を味わっていたんだ。

 その指導(・・)を……知られていた? よりによって、このトシローに?


「ごめん……圭ちゃんを助けてあげられなかった」


 歯を食いしばるようにして、泣きそうになるのを我慢しているトシロー。

 ヒュッと息が鳴り、部屋がぐるぐると回る。

 見られていたのか。知っていたのか。


 どうして助けてくれなかったんだなんて言うつもりはない。

 変態教師(あいつ)にはきっと、何を言っても無駄だった。優しくて大人しいトシローが行動を起こしたところで、言いくるめられるのがオチだろう。

 ただ私は、トシローにそれを知られていることが、死にそうなほどにつらかった。


「圭ちゃん……」


 トシローの手が、私の頬に触れようとしたところでぴたりと止まった。

 いつのまにかポタポタと落ちていた私の涙は、その手で拭かれることなくスカートに落ちていく。


「あいつのせいで、圭ちゃんに触れることもできない……っ」


 その手を引っ込めると、握り拳に変えて悔しそうに見つめている。

 トシローは、こんな顔もできたのか。知らなかった。

 大人の、男の人の顔だ。

 何故だか涙がどんどん溢れてくる。


「あの日の何もできなかった自分に、嫌気がさすよ。圭ちゃんを守れなかったことを、ずっと後悔してる」

「トシロー……」

「だから」


 トシローは、男の人の瞳を私に向けて。


「今度はちゃんと、守らせて欲しい」


 そう、言った。

 私は真剣な眼差しのトシローを見上げる。


「え……?」


 今、守ると言ったのか。

 この暴力的で、小さくも可愛くもない、この私を。


「僕がグローブの代わりになるよ。僕が圭ちゃんの心と体を守る矛となり、盾となる」


 中学の時からずっと、誰にも触れられないようにと身につけていたグローブ。

 男を殴り倒すための武器でもあり、(じか)に手を触れさせないための防具でもあった。

 それを……代わりにトシローがやってくれる?


「好きだよ、圭ちゃん。そのグローブを外して、僕のプレゼントを身につけてくたら嬉しいよ」


 さらりとトシローの口から出てきた言葉に、私は混乱した。


「す……き?」

「うん」


 脳に痺れたような衝撃が走る。

 じゃあこの指輪は、単に手に装飾品をつけるためのものじゃなかったってことなのか。


「トシロー……」

「無理する必要はないよ。指輪なんて、重いと思うしね」


 はははと照れ臭そうに頭を掻いているトシロー。

 どうして私はずっと、気持ちに鍵をかけていたんだろう。

 あいつとトシローは違うのに。

 トシローは、他の男たちとも違うのに。

 トシローだけは離れることなく、私を見守ってくれていたのに。 

 私はずっとずっと、トシローだけが大好きだったのに。


 トシローになら、私は女に見られても嬉しかったんだ──


 私は長年愛用していた黒いグローブを、そっと外した。


「圭ちゃん……」

「……つけてよ」


 私は外気にさらした左手を、トシローに差し出す。


「……触っちゃうよ?」


 その言葉にゆっくりと頷くと、トシローは恐る恐る私の手をとった。

 殴られないことに安堵したのか、トシローは少し息を吐き、指輪を私の小指につけてくれる。

 シンプルなはずの指輪は、何故だかキラキラと輝いて見えて、私はトシローを見上げた。


「ありがとう、トシロー……私、もうずっとこのグローブを人前ではとれないと思ってた……」

「メリークリスマス、圭ちゃん。圭ちゃんに触れられるなんて、僕にとっても最高のクリスマスプレゼントだよ」


 犬ころのように顔を綻ばせて笑うトシローに、胸がどくんと揺れる。

 ずっと封印していた想いが、涙とともに溢れ出てくる。


「圭ちゃん、僕と付き合ってくれる?」

「……うんっ」


 そう答えると、私の手を握っていたトシローの手が、ほんの少しだけ強まった。

 窓の外はふわふわと雪が舞い降りている。

 その白さをトシローのようだと思うと、また、涙が溢れた。

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