表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
絵のない絵本  作者: ひ~にぃ
1/1

~かしこいシマリスのお話~ 最終話

いつしかアルディはシマリスたちのリーダーになっていました。








見張り役を付けた事でキツネや鳥に襲われる事もほとんどなくなり、






餌集めも効率が良くなりました。






一箇所に集められたどんぐりはみんなに平等に分けられる為、






みんなが裕福になりました。






アルディは本当に頭が良く、






そのうち薬草を使って病気や怪我の治療まで出来るようになりました。










シマリスたち: 『ほんと、アルディは私たちシマリスの救世主だ!』






クルル: 『いやぁ、それほどでもないよ…。』






























それから、長い長い時が過ぎました。














アルディ達の子孫は爆発的に増え、森を覆い尽くすほどになりました。






そのうち、どんぐりの木がどんどん少なくなっていきました。






どんぐりの実はシマリスたちに食べ尽くされ、






以前の様に土に埋められたまま忘れられると言う事がなくなったからです。






おかしな病気も流行りだしました。






病気であっても薬や治療のおかげで死ぬ事が少なくなった為、






健康な遺伝子をもったものが不健康な遺伝子をもったものと交わり、






全体として不健康な遺伝子を持ったものが増えたからです。






また、抵抗力そのものも低下してきたのです。






そうして新種の病気の大流行や増えすぎた巣穴による地盤沈下、






どんぐりの木の消滅などで、ついにシマリスたちは全滅してしまいました。












アルディはとても賢いシマリスでしたが賢いってなんでしょうか…。








クルルは愚かだったんでしょうか?










人間とはいったい…。












後書き…






最終回は突然真面目なお話になってしまいました。






ハッピーエンドを期待していた読者の皆様、すいません。m(_ _;)m






私は文明を否定するものではありません。






身近な者が病気になった時、どんな事をしても助けたいと思うし、






生活も出来れば楽に楽しく生きたいと思う煩悩の塊のような人間です。






ただ、人間は愚かだなぁと思い、その愚かさも含めて愛しいと思っております。








終わり。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ