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超能力でも変えられないもの

作者: super.catman
掲載日:2019/06/14

 僕は超能力者。誰もそれは気づかない。


僕は時間巻き戻すことができる。


実際僕は二千十年から未来に進んでいない。


何故かって? 愛する人がいるから。


僕は高校に入って、初めての彼女が出来た。


名前は理沙。彼女とは席が隣だった。


彼女の笑顔に惹かれた。彼女は友達がたくさんだ。


僕と色々なとこに出かけた。テーマパーク、


プラネタリウム、花火、綺麗な夜景、色々と。


僕は彼女がとても大切だった。彼女は僕に尽くしてくれた。


大切で大切で、それが空回った。彼女の負担になった。


二年間彼女と一緒だったが、彼女は言った。


「好きかどうかわからなくなった。」と。


ずっと一緒に居るって約束したのに。


僕は泣いた。そして能力を使った。


僕は彼女と付き合った日に戻った。


でも結果は一緒だった。また戻った。一緒だった。


またまた戻った。またまた一緒だった。


決まって二千十年で別れの時を迎える。


過去に戻るという事は、彼女の記憶も巻き戻る。


もう最初の僕を知る君はいない。


今の幸せの日々は偽物の幸せ。


こんなに君を愛しているのに。君が大好きなのに。


そして僕は決断した。あの人、恋のキッカケになった席替え。


その席替えの日、僕は学校を欠席した。


次の日、理沙は僕の席の隣ではなかった。


話すこともなかった。大好きな彼女を諦めた。


僕の大好きだった一番最初の君はもういない。


僕達が付き合っていた事実も存在しない。


きっとこれでよかったんだよ。悲しいけれど。


何十年も時が経った。僕は二十歳で大学生。


道を歩いていると、困った様子の女性がいた。


僕は「大丈夫ですか?何かお手伝いしましょうか?」と声をかけた。


顔をあげた女性はなんと理沙だった。すごく綺麗になっていた。


向こうは僕を覚えていないようだった。


僕は彼女の顔を忘れるはずがなかった。


彼女の落し物を探し出し、僕は立ち去ろうとした。


すると彼女が「以前、どこかでお会いました?」と。


「気のせいです」僕は立ち去った。


「タケルくん!」


理沙が僕の名前を呼んだ。


「タケルくんだよね? 高校、同じだよね?」


彼女は照れくさそうに話した。


「実は…高校の頃、あなたの事ずっと好きだったの」


それから僕はまた彼女と付き合った。


大好きな彼女と。


でももう、何が起きてもこの超能力は使わない。


今の君をめいいっぱい愛したいから。








失恋とは実に辛いもの。

だけれども、出会いには必ず運命があると思うのです。

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