ククク、村に降臨するぞついてこい!
村村村山という名字はない。
村山はある。
村村村山という村が三つ続くゲシュタルト崩壊必須名字はない。
あるわけない。
あったら怖い。
マジであったら後免。
そんなことを思いながら。
えと。
平城はヨウコといっしょに
村に降り立っていた。
いや、やってきていた、別に天から降ってきてない。
普通に近所に小さな牧歌的な村があって、そこで困っている人がいるかいないか
見に来たんだ、のである。
「うわ、君ら何しに来たんだ?」
村村村山という転生して村民と化した男が平城に聞く。
村村村山は、名字であった。
くそ、いたのかよ。
村人たちは見慣れぬ人物である平城等を取り囲むように立った。
「クク、慈悲ぶかき神である俺様は貴様らを救ってやろうと思ってな」
「平城様は神でなく魔王です」
ヨウコが訂正する。
その訂正は、村人たちを震え上がらせた。
そして村人とたちは_____
「おい、魔王ってあの……?」
「ああ、俺、女神に転生させられる時聞いたよ確かスッゲー悪い奴なんだ」
「ひいっ、魔王って大体ラスボスだしヤバい奴じゃないか」
「ああ、気をつけろ」
________ぼそぼそ好き勝手喋る。
「静まれエ‼‼‼」
平城は声を張り上げた。
びっくらこいて村人黙りこくってしまう。
「おっと、驚かせて申し訳ない、俺は……魔王ではない」
ざわめきが村人たちにおこる。
「でも、あんた魔王のロールを与えられたんじゃないのか?」
平城は不適無敵に笑って
「それがどうした、俺様は神なのだから魔王の仕事をやるやらないも俺様しだいだ
そして、俺様は魔王としての悪事をするつもりがない、邪神じゃないからな」
村人たちは平城を見て、ゾわりと鳥肌が立った。
それは、恐怖じゃなくてすごいと思ったから。
運命だろうと、はねのける力を持った平城を。
ヨウコはそんな平城を見ながら
(ああ、これじゃ私の魔王の側近って仕事を果たすのが難しいかな)
と思っていた。




