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奴隷少女
「あの、この間召喚した少女のことなんですが」
ヨウコが平城に言う。
「ああ、あの奴隷少女か」
「ええ、全く働かないんですけど……」
「奴隷なのに?」
「はい」
仕方がない、呼び出すかとパチンと指を平城が鳴らすと
459という番号であった少女が平城の座ってる玉座の前に現れた。
もしゃもしゃとそこらへんに生えてた雑草を横に寝そべって食べていた。
「うわ、奴隷と思えないダラケッぷり」
ヨウコが率直な感想を述べる。
「おい、459!なぜ神の僕として召喚されたのに働かぬのだ!」
平城の言葉にヨウコはやや面倒であんたは神じゃなく魔王とは言わなかった。
「……だってえ。私奴隷に転生させられたけど気持ち的には無職だもん」
「ほほう、ならば……」
平城は459の態度に怒ることなくにやけ。
「働かなければ罰を与えるというのなら!?」
威光を放ちながら問う。
459は、雑草を噛みちぎり立ち上がって答えた。
「無職になれないなら、死んでもいいよ」
覚悟の決まった目だった。
「フ……そうか、ならばよい貴様は今から無職だ!」
459はにやり、と笑った。
ヨウコはつぶやいた。
「なんだこのよくわからん会話」




