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魔王として、神として、人として
魔王城にて
「魔王、なぜ貴方は自分を神と名乗るのですか?」
ヨウコが、平城に聞いた。
「魔王として生きろと言われているではないですか」
平城は少しも悩まず答えた。
「俺様は魔王ではなくて神だからに決まっているだろう」
「では、なぜ貴方は神なのですか?」
「俺様が……神になろうと思っているからだ‼」
ヨウコは平城にバレないよう、舌打ちをする。
「でも、魔王のロールを与えられたんですよね?」
「それがどうした?」
「私としては、貴方が魔王として活動して欲しいのですが」
平城はそう聞いてうーん、と唸った。
「そうか……そういう望みが貴様にはあるか、神としては生きとし生ける者の願いは叶えてやりたいが……」
「だから!神としてじゃなく魔王として叶えてください!」
ヨウコは、魔王補佐の役割を与えられたのでそれをしっかりやろうと思っていた。
だが、平城は。
「何度も言っているが、俺様は神だからな……」
ぎり、とヨウコは歯ぎしりする。
「そうか、魔王のフリをして児童の養護施設にでも行ってみるか?子供らは楽しむだろうか?教えてくれヨウコ」
「私は!魔王補佐です!神補佐ではありません!」
そう言って、ヨウコはそっぽを向いてしまった。
平城はなぜヨウコがこんなことを言い出したのかわからなかった。




