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サポートキャラに悪役令嬢の魅了は効かない  作者: 宇和マチカ
異世界ウェディング、その後の話

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202/212

デートプラン?非モテに有ると思うの!?

お読み頂き有難う御座います。ブクマ、ご評価、拍手誠に有難う御座います。

時系列的にちょっと遡りまして、義兄さまがアローディエンヌを連れて帰った後のお話になります。

ニック目線です。

やぁ、ボク、オルガニック・キュリナ!転生者さ!!

いや、転生知識アドバンテージも段々怪しくなって来たから、アラサーさ!って名乗った方が良いかな。

語呂的にもそっちの方が良いよね……。いや、どうでもいいって?分かってるけどさあ。

さっきまで気力を振り絞って色々自分を偽ってたけど現実逃避もしたくなるってもんだよ。


ロリコン疑惑の払拭と命が惜しくて国を棄てて逃れてきた身だけど、捕まっちゃったよHAHAHA!!

……いや弱いって?もっと足掻けって?

いや、モブ系攻略対象にしてはよくやったよと誰か褒めて欲しいくらいだよ。

サッサと諦めろやって言う言葉無き重圧の中マジ頑張ったんだよボク……。獣人包囲網ってどうやって抜け出すの?どうやって生き残れば良いの?獣人に追いかけられて困ったマニュアルとか古文書に残って無いの?読めないだろうけど!!


……ホント、何故何何でこうなったのかな。

いやもう…いやもう……。さめざめ毛布被って顔隠して泣いちゃいたいよ!!

……敗者だからね。ええ、もう覚悟……一応ね。あんだけ啖呵切ったんだからね。

でもまあ、ボクの意見は一応罷り通った訳だ。負けたけど。

そればっかりは、うん……。未来へ先送りしたとも言うけどね。

此れで良かったのか……いや、今が良ければ全てよし!としとかなきゃね……。


あとね、昨日のお話さ。

眠っても可愛い推し女神アロンたんを起こさないよう、移動しよっかみたいなお話になった訳っすよ。

上掛けはルーニアさんが被せてくれたけど、やっぱリラックス出来ないだろうし寒いしね。

寝椅子か、若しくは抱えて何処かのお部屋ってお話が出たんだよ。

だけどさ、此処に居る面子がね。

高貴かつ悪戯心を通り越したある意味悪意に満ちた御方もいらしてね。


「ふむ、僕が運ぶか?」


ヒイイイイ!!空気を読まれた上でこの御発言!!キラキラ燦然と輝く笑顔!!

この場の酸素が無くなって場が凍るかと思ったよ!!だとしてもレルミッドさんだけ生き残れそうな空気だね!!いやそういう問題じゃ無くて!!

ここここの、王子たまはあああああ!!不敬だから言わないけど顔に出てたらお許し頂きたいいいいい!!


「ちょ、止めましょうルディ様!!あんただけは義妹殿にちょっかいだしたら駄目だろ!!」

「そうですそうですそうでえっす!ボクは勿論論外だけど、畏れ多くもルディ様だけはいかんで候!!せめて、サジュ君か、ああそうだ、サロ卿!!」

「何故俺!?」

「何故って、愛しのワンコちゃんがいらっしゃるじゃ無いっすか!!」

「いと……!!」


おお、サロ卿の赤面レアだね!!遠目に見たけどサロ卿のワンコちゃん、ちまっとして可愛かったもんね。身長差萌え!

ってそうじゃなくてさああ!!


「え、俺も除外なんですか?」

「あらあら……フランジール卿ったら姫様のご不興を買うのを分かってらっしゃらないの?」

「ハア?アレキちゃんのこった、誰が抱えたって同じ結果だろーが。風邪引かせた方が煩くねーか?」


いやそりゃそうなんですけどね!?でも貴方も駄目でしょう!!ユディトお姫様がおられるじゃないのー!!しかも今朝、結構物別れでぎっすぎすしてたやないかーい!!

……おおう、それも解決してないんだよ。何このエグイ目イベント。

と、揉めていたら……。


「……心配する必要はぁ、無いみたぁい」

「……何ですってー?」

「馬鹿兄貴がさっきアロンを迎えに来てよ。攻撃して文句を言おうと思ったんだけど逃げられたわね」


……これだけの面子が揃っているのにガン無視しておにいたまがお迎えにいらしたみたいだよっ!!

おお、流石……セルフィッシュ&傍若無人に定評が有る悪役令嬢、おにいたま。

震えて痺れて憧れ……る雰囲気じゃないけどね。

……何て言うか、古代魔法に足突っ込む魔術らしいけど瞬間移動ってカッコイイね……。ボクの魔力量で全く発動し無さそうかつ、術式がすんごい細かすぎてアミアミなスクリーントーンみたいな柄してるようにしか見えないけど。

適性が無いと柄の判別すら難しーんだっけ。かっけえエフェクトをガチ見で閲覧する権利すら無いですか……。


「オイ……アレキちゃんの野郎、せめて断って帰れや……」

「攻撃をーするんじゃないのー!!此処は他人の経営する宿だってー言ってるでしょー!!」

「ひひゃい!!」

「おおマデルさんのツッコミがマジ心強い……。サジュ君の義理のお母様になられたんだっけ」

「ニック、マジ止めろ。御養父殿の嫁に強引になっただけで、オレとは離れた関係にしといてくれ」

「……ご、ゴメンね……」


未だ嘗てなく、そのイケメン爽やかなお声が怖いよ!?

な、何でそんな心に深い傷を負ってるの、サジュ君……。

いや、苦手なんだっけ?コレッデモン王国が誇る美女軍団が……。特にルーニアさんが苦手なんだっけ。

其処迄恐れ戦くようなタイプには……。いや、只者では無いのは勿論だから気を付けて接するけどさあ。


「ねえオルガニック」

「……ぐえ!?」


力いっぱい後ろから抱き着かないで欲しいよ!!胃と胸が締め付けられる!!

さっきまでのおしとやか発言と遠慮は何方に!?何処へお逃げに!?


「……な、何かなブライトニア。おしとやかは何処へ行ったの?」

「おしとやかにするわオルガニック、デートをしましょう」


何を言ってるのかなこの子は。話の流れを感じてお話をしてくれないかな!?

そして背中に擦り寄るのは止めて欲しいな。辛うじて太っちゃいないけど筋肉ナッシンな薄っぺらいもんで骨が痛いよ!!


いや待て、デート?

え、デート?

思わず紫色の目を覗き込んだら、前にズリズリ回って来たよ。

一旦離れようって発想は無いのか君は。ボクから離れようよ。非効率だよ。


「デートって、……デート?デート……デート?」

「逢引きでもいいけれど。ああオルガニック、あたくしを見つめてくれる貴方の瞳は相変わらず素敵ね」

「美少女の口から逢引きって言うと余計如何わしいですね」


いやあ全くですねジルさん!!

皆、おデートはしたこと有るかな!?ボクはサッパリさ!!って誰かに尋ねたい位無いよ!!

デートに誘った事も誘われた事も無い非モテには関係ないイベントだからね!!ぐすん!!

勿論、アロンたんに想いを寄せていた時は脳内シミュレーションしてたけどね!!

後、見つめてる訳では無くてビックリしてガン見しただけだからね。


「……ニックちゃん?あらあら、固まっているわ……」

「ルーニアだったわね、オルガニックに触らないで頂戴!!」

「……あらあら獣人って……本当に困ったこと」

「ルーニアー、ウサちゃんからー離れてあげてー」


ルーニアさんは黒猫卿と色々有るそうだからなあ……。ラブを受け止められない複雑な乙女心が有るんだろう、うん。

傍目から見てるとくっ付いてあげれば宜しいんじゃと……ボクも思われていたんだろうね。

その苦労、分かち合いたいけど難しいだろうね。彼女とお話するにも黒猫卿とブライトニアが超邪魔しそうだよ。

そうか、こうやって伝わって行かないんだな……。例え文章に残したとしても、獣人の相方と言うか伴侶が抹消しそうな……何だか先人の苦労を悟ってしまったよ。ヒドス。


「ルーニアさん、ゴメンね……。貴女は貴女のお望み通りになるといいね……。どうかボクの体験を生かして欲しいな」

「……獣人にやるには勿体無い方ね、ニックちゃん……」

「何ですって!?」

「ほらほらぁ、歯を剥かないのぉ。ルーニアちゃんはぁ、色々有るのぉ」

「失礼な女ね……。あの黒猫の」

「ストオオオオオップ!!ブライトニア、ストップ!!止まって!!」

「むぎゅ!!」


ヒイイイイ!!ルーニアさんの緋色の綺麗な瞳が超怖いいいいいい!!非戦闘員だと聞いてたけどこのド迫力は一体何ィィィ!?そりゃサジュ君もビビるよね!!あく……いや流石四騎士のおひとり!!


「ルーニアさん、御免なさい!黙ってブライトニア!!」

「ぐむ……」


あああ間に合った!!間に合ったかな!?ちょっと蝙蝠ウサギっぽい鳴き声だけど!!

ああちょっと怒ってるけど、ルーニアさんの表情、大丈夫っぽい!?

美人が怒ると超怖いよおおおお!!ボク、遠目からでも美女の怒り顔を楽しめる余裕無い系男子だから!!


「……分かった、ブライトニア。スルーして悪かったよ。デートだね。分かったよおデートしよう。ボクのデート経験は全く皆無で全くノープラン……無計画で良ければ」

「オルガニック!!オルガニック!!あたくしのお願いを聞いてくれるのね愛してるわオルガニック!!」

「ぐげふう!!」


おお、……おう、今度は脇腹に突撃が……。い、いや。いかん。アロンたんが居ない今、この子のストッパーはボクだろって目が超皆様からするの!!酷い酷いわ!!

明日の肋骨が心配だよ!!だ、だけど背に腹は代えられない!!


「……当てられただけな気がするわ。くっ、此れだから獣人は!!」

「どうどうぅ、ルーニアちゃぁん」

「こんな事でー別にー暮らせるのかしらねー。……オーフェン様……。早くー迎えに行かなきゃー……。サジュちゃん!!私とオーフェン様の明るい未来の為にーしっかり勉強するのよー!?」

「へえ!?何ですかマデル様!!何でオレの周りに本押しやんの止めてください!!勉強嫌いにもうちょっと配慮してください!!」


……ああ、彼方も変な火種を巻き起こしてゴメンよサジュ君……。

立派な子爵になるって大変なんだね……。ボクは貴族と離れて過ごしたいタイプだけど……これからの事を想うと胃が痛くなるから考えないでおくよ……。

皇太子の伴侶になるのはまだまだ先……。そう、まだまだ先……。


「オルガニック……デートは今からでいい!?」


いや気が早すぎる!!

今、マジ夜だからね!!


「とっくに夜も更け更けなこんなお時間に未成年を連れ出せと!?そんな即お縄に付きそうなのは御免被るよ!!」

「悪い大人は気取らないんですか、オルガニック殿。一応歳上の特権ですよ」


何を言い出すのジルさんは!!

其処らのオッサンにはなれるだろうけど、チョイ悪オヤジなんて進化先は無いよ!!程遠いジャンルだから!!


「だからデート歴ゼロだって言ってるじゃ無いっすか!!悪い大人!?ボクがそんな芸当出来る訳無いでしょ!?ボクの低スペックを誇る見た目を考えて発言してください!!」

「オルガニック殿は偶に分からん物言いをするな……」

「オイ、何でも良いけどよ。俺ら帰っていいのかよ?帰るんなら俺が連れて帰っけど」

「そうだな、僕も別に此処に用は無いな」

「ルディちゃんん!?逃げる気ぃ!?こっちにはぁ有るわよぉ!!」


はっ!!そうだった!!

そうだよ。彼らは日帰りでお帰り頂く予定!!

よっしゃあ!!デート予定が伸びる!!……訳無いですよね。ええ、ブライトニアってば服をガッツリ掴んでおられますよ。離してー!


「……あらあら兎に角、王位継承権持ちをあまり警護されていない宿にお泊り頂くのも駄目ね……」

「そうだな、今から馬車を呼ぶか?」

「ふむ?僕はレルミッドと泊まれるなら何処でもいいぞ。襲い掛かる者位埋められるからな」

「襲撃位慣れていてよ」

「……おお、王位継承権持ちって大変ですね」


お付き合いは続けばいいと思うけど、遠くでパレードにキャーキャー言いながら沿道で旗を振る立場でありたいなあ。何時までも高貴からは遠ざかり、他人事でありたいそんなお年頃だよ……。


「オルガニック殿、その内警護対象になるのを忘れていないか?」

「ヒイイ!折角現実逃避してたのにサロ卿のイケズ!!」

「ミーリヤー、全員をー送れる?」

「……流石にー魔力が足りないわー。半分くらいならー可能かもー」


だ、だろうね……。

それでも半数は凄いな。


「王様……レルミッドちゃんは行った事が無い所は無理よね?」

「あー、そーだな。何つーか、行った事有る所の空気?が分からねーと無理だ」

「スゲーな先輩」


ホントだよね。そうか、レルミッドさんは風属性だから空気のパターンを覚えてで移動出来るのか……。

……と言うと、木属性のミニアさんは植物かな?

基点が無いと無理だよね、移動系は……と分かったような気になってみたよ。


「あたくしは此処でデートしたくてよ」

「王都の方がーお店は多いわよー」

「デートはお店を回るものなの?」

「普通はぁ、綺麗な景色の場所に行ったりぃ気になるぅお店を回ったりぃ、喫茶店でお茶をしたりぃするものねぇ」

「……綺麗な景色、店……」

「ええと、ブライトニア。レルミッドさんと帰る?アロンたんは向こうに居るしね」

「いいえ、アロンは心配だけど。オルガニックとデートをする迄は何が何だろうと帰らないわ」


……わあ。ひえ。

いや、自意識過剰野郎かも知んないけど、うん、そうだろうね……。此処は奇を衒って欲しかった次第だよ。


「ではショーン殿下とフィオール・ブライトニア皇女とレルミッド殿下をミーリヤ嬢に任せて我々は馬車を呼ぶか」

「ハア?俺も?」

「先輩も一応王族なんだからしゃーねーだろ」

「あたくしはオルガニックと一緒でないと嫌よ!!」

「いや、遅れるだけでどっち道王都に行くからさ。明日会おうよ」

「どうしてオルガニック!!離れたく無いのよ片時も!!」

「いや、そんなヒシッとしがみ付かれても!!

警備上の問題だって言ってんじゃん!!つか明日図らずもデートする事になったんだからね!?」

「ふむ……」

「ルディ、何をボーっとしているのよ!!結局あたくしの役に立てなかったんだから何とかならないの!?」

「ヒイイ!!ルディ様に何ちゅうことを!!」

「何だ、魔力が足りればいいのか?」


ルディ様がゆったりと座っていらした椅子から立ち上がって、ミニアさんの元へ近寄って来られた。

いや、この方のマイペースぶりは凄いな……。最早尊敬しちゃうよ。


「な、何ぃ!?」

「近くに寄れ、ミニア。ふむ、寄らないのか?」

「近いのよぉ!!」

「ルーニア、ミニアに何処でもいいから触れろ。サロとレルミッドの手を繋ぐか服の裾でも掴め」

「え、何でしょう?……こ、こうかしら」

「……どーいうこった?」


ルーニアさんがミニアさんの肩口に顔を寄せて、ルディ様の仰る通りにしてる……。

うん、意味が分からないよね……。


「では、ミニア。顔を上げろ」

「はぁ?」


……ルディ様の手がミニアさんの頬に触れ……とっておきのスマイルを浮かべて……。

おお、おお!?


お、お顔が近いよ!?

睫毛が重なりそうなほどの近さだよ!?な、生のチュー現場ですか!?こんな一杯居る前で!?凄い、凄いよ!!王子様の生の、スチルが……!?!?今、此処に……!?


と、思ったら黄色い光がミニアさんに注がれていく……。

あ、黄色い光が吸い込まれてしまった。


き、期待した!!期待したよガチなキスシーンを!!


「どうしたのオルガニック。そんなに手を握ったら怪我をしてよ」

「いややああ!?な、何でも無いよお!!」


……いかん、期待で前のめりになってしまったよ。バレない内に平常心を装わねば!!

怒られちゃうの怖い!!


「これで足りるか?」

「な。……なぁ!?」


……いやあ、キスシーン無くても赤くなっていてもミニアさんは美しいねえ。


「さあ、行ってくれ。レルミッド、基点を覚えたら迎えに来て欲しいぞ」

「いやルディお前……」

「ほ、ホント……ルディちゃぁん、貴方……」

「み、ミーリヤ……落ち着きましょう!?ね、姫様もお待ちだから早くしないと!!」

「お、覚えてなさい……!!覚えてなさぁい!!」


プルプル震えるミニアさんが……涙目で怖いけど、ラブコメだ……。

滅茶苦茶皆さんに宥められながら転移術を使っていかれた……。


「魔力譲渡……ですか」

「混ぜても構わん親しいものにしかせんがな」

「悪趣味ね、ルディ。馬鹿兄貴の術式でしょ」

「違うな、徴呪章院で調べたんだぞ」


徴呪章院……?ああ、ドゥッカーノ王国の呪いとか徴に関係ある書物がどっさり入ってるって言うあの……。えーと、女神神殿の関係者が居なくなってからは放置って聞いてたけど、ルディ様が活用されていたとは……。あ、おにいたまもか。

……徴呪章院か。あそこも中々業が深そうな物が沢山有りそうだよね。

王族が結構やりたい放題してた為の術式とか呪いとか、たーんまり有るんでしょ……?

前に亡くなりかけの王族を救う為、魂を留める為の呪いとかも開発されたって聞いたような……。

まあ、ガセかもしんないけどね。人は死ぬときは死ぬんだよ。

そんなもんが有るんならボクの死亡フラグを抜いて回る徴が欲しいね。ええ、未だ怖いですけど何かぁ!?だってボク死ぬの怖いよ!!


「さぁお迎えに来てやったわよぉ!!ルディちゃん覚悟しなさぁい!!」

「……ミーリヤねーちゃん、怒んなよ」

「ふむ、ご苦労ミニア。すまんなレルミッド」

「扱いの差が悪いわぁ!!」


……ええと、怒り心頭のミニアさんのラブコメが成就しますように。いや、コメディは要らないよね。濃厚にラブの方だよね。


「オルガニックとデート……オルガニックとデート……。マデル、明日あたくしをこの上なく美しく飾って良くってよ!!」

「……いいけどー、ニックちゃん何かご意見は有るー?」

「足を出さずに厚着でお願いします。出来るだけ犯罪臭のしない方向で。あ、本持つよサジュ君」

「いいのよー向こうにも有るからー」

「要らねえ……!!て言うかオレはマジ帰りてえんですけど!!」

「まあそう言うなサジュ。宮殿で夜食が出るだろうから」


……サジュ君にはホント御心労をお掛けするよね。

しかし、明日デートか……。あんな綺麗な夕焼けだったけど、例え雨天でも雪でも決行なんだろうな……。

うう、誰にも小児性愛者だって後ろ指刺されませんように!!



デート迄行きませんでした……。

ニックとブライトニアは初デート同士です。

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登場人物紹介
矢鱈多くなって来たので、確認にどうぞ。とてもネタバレ気味です。
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