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暗い
この液体は、神の血と呼ばれ、昔も今も実在している「神」という人間を遥かに超越した生命体がこの世界に君臨しているのだ。
この神の血を死骸の体内にふくめると、蘇らせる事ができるのだ。しかし寿命で死んだ生物には効果がない。
「さあ、蘇れガルラス!そして世界をーーーー」
このまま言葉を繋げようとしたカハルに、亀裂が走った。
「な・・・・・・に!?」
気づけば一瞬で宙に浮いていた下に視線をやるとそこには下半身の自分がいた。
つまり今は二つに分かれていることにカハルは気づいた。
カハルはスローモーションのようにゆっくりと落下した。
「これが死・・・なのか・・・い・・・」
もうろうとした意識の中、彼は絶命した。