結ばれるはずだった二人
これは自分が小説を書く練習みたいなもんですから気軽に読んでください
西暦2050年ーーー科学都市テラ。ここは優秀な科学者が集まる都市だ。
高いビルが立ち並び、光る家に宙に浮いている車が道路を走っている。
この都市の人口はおよそ15万人。科学者の人口は約4割程度を占めている。その他はただの一般市民である。計算上2年後には科学者の人口は5割になるという。
テラの中心にある地下の科学施設で、とある計画が行われていた。
E・G-re計画。
それは遺跡で発見された怪物のミイラともうひとつの遺跡で発見された大樹に人らしき生命反応を確認されて、それらを復活させようという一人の科学者しか知られてない極秘計画である。
この計画を始めた人物はこの都市で一番優秀な科学者カハル(38)である。
彼は幼少期を除いてこの28年間唯一楽しいと思ったのは何もなかった。父からは昔から毎日科学者になるための勉強を毎日させられていた。母はどこにでもいる普通の主婦だ。父もかつてはカハルと同じ科学者だったが、今となっては腕が木の枝のように細くなっており、頭に毛が一本も生えてないただの老人である。
(私もいつかあんな風になるのだろう・・・)
カハルは地下の実験室の中で脳裡に老人となった自分の姿を想像した。
(なりたくないものだ)
カハルは先程の事は無かったことにし最奥部屋へと入った。