三人の最期
「やはり私達は父の仇を討ちます」芽衣がそう言い、周と西洋人は教会を出て行った。
「大丈夫ですかね」ロザリオが言った。
李は複雑な表情で三人を見送った。
その頃、島に船が着いた。男達が降り、茶店に入る。
「この様な奴等は来なかったか?」男が店の主人に聞く。
「見ませんでしたね」
「この島に来たとしたら教会か寺にいるんじゃないですかね」主人が言った。
「よし手分けして教会と寺に行こう」と言って男達は店を出て行った。
「やはり私も寺に行ってみる」李はロザリオに言い教会を出た。
三人は寺に着くと中の様子を伺った。韓は気配を殺していた。
西洋人が一発、銃を発射した。
続いて銃声が響いて西洋人が倒れた。
寺の屋根に韓はいた。
韓が境内に飛び降りると芽衣と周が進み出た。
「お前ら。親父と同じ目に会うぞ」韓が言った。
銃声が聞こえた。と同時に韓は銃を手放した。
西洋人が韓の手に弾を命中させたのだった。
芽衣と周は韓に拳脚で攻撃を仕掛けた。
だが、手を痛めても韓は足技を中心に芽衣と周と攻防を展開する。
そこに男達がやって来た。
男達は韓に加勢した。芽衣と周は苦戦を強いられる。
やがて、芽衣と周は倒された。
「兄弟。間に合って良かった」男達は韓に言った。
「まて」そこには李がいた。




