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新李英風伝奇  作者: 東武瑛
3/8

殺手

雨の降る山中を馬に乗り男が走っていた。

やがて寺が見えてくる。

男は寺の前で馬から降り中に入って行った。

中には、1人、僧がいた。

男が近ずくと僧は目の前の箱を開けた。中には銃が入っていた。

僧は紙に書かれた似顔絵を男に見せた。 

「韓。今度の仕事は手間がかかると思うぞ」

男は頷くと銃を手に取り、懐に入れた。

韓は「必ず成功して見せる」と言い、表に出て馬に乗り走り去った。

僧は目を閉じ座禅を組んだ。

部屋を照らす蝋燭の火が揺らぐ。


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