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彼方まで
彼方まで 行きたいとおもった
何を見たいのかわからないけど
何を聞きたいわけでもないけど
彼方まで 歩きたいとおもった
何歩進むかわからないけど
何分かで飽きるかもだけど
流れる心は 流れる髪で隠す
軋んだ心と 呼応して爪噛み
どこまで走りたいのか考えてみよう
ちょっとでも走ったら息切れしそう
それでも
彼方にて 呼吸をしたくなった
同じ地球の空気だけれど
同じ日本の空気だけれど
同じ都会の空気だけれど
違う街を想像してみた
違う国を想像してみた
違う星を想像してみた
酸素のない深呼吸は
ひどく冷たく しみこんだ