表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/30

アイ・アム・ヒア

「私」って、一言じゃない

みっともない感情をだだもらして

私はここにいる


主役を嫌がりながら

認知を欲しながら

忘れ物を探しながら

未知を求めながら

毬栗(いがくり)を呑み込みながら

ダイオキシンを吐き出しながら

私はここにいる


お姫さまに憧れてスカートを(ひるがえ)したり

天才博士に憧れて図鑑読みふけったり

深夜にラーメンすすりながら

気紛れにランニングしながら

できるだけ傷つかないように

ちゃんと痛みを感じるように

私はここにいる


鉄球つきの足枷されて踏み出す

土を(えぐ)りながら潰してく一歩が

いつかどこかの誰かにとっての

震源になってくれればいいけど


意図せずを装いながら振り撒く

なけなしの語彙で灯すジッポが

いつかどこかの誰かにとっての

防寒のお役に立てればいいけど


みっともないね

みっともないよ

そう感じるのは私だけかな

そこからはどう見えるかな


あさましいのか

いたましいのか

たくましいのか

いさましいのか


ロケットに乗りたくて望遠鏡買ったり

出版を夢見てパソコンで書き綴ったり

メイクしたままで眠りながら

香水選びに二時間かけながら

できるだけ前を向けるように

ちゃんと反省ができるように


どうしようもない感覚を引っ提げて

私は今日もここに

読破ありがとうございました。詩集『アイ・アム・ヒア』はこれにて完結です。あまり統一感がなかったように思われるのでしょうが、それもそのはず、統一感の放棄こそ、この詩集に「私」が求めた意味でした。きっかけはテーマに沿うことが面倒になったことでしたが、結果としてなかなか良い感じに振れ幅広がったかな…と思います。

次に詩集を作るときは、原点回帰でもしようかな(笑)

それでは、くだらない後書きにまで目を通してくださった読者様、ありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 完結お疲れ様でした。 いろんな詩に出会えて嬉しかったです。
2024/06/29 23:48 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ