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作戦とは突撃

これまで散々駄文といってきましたが

もう言うことはない

駄文なら駄文らしく堂々と駄文してやる!

ではでは

はじまりはじまり

 「ヴォルベイアァァァァァァ!!!」

 

 顔を涙と鼻水と後悔でぐちゃぐちゃにし己道は上空4000mから落ちている。

 比喩じゃなくリアルに上から下へと自由落下している。

 

 「うわ~おちる~」

 

 それとは正反対に無表情で棒読みで全く恐怖なんてない感じで、いやむしろ怖がりまくってる己道を軽蔑してる様にも見える死神。

 しかし、まぁ彼も彼で色々諦めた後である。

 

 上空4000m

 何故そんな所から落ちてるのか。

 仕方ないじゃん。ナノハが言ったんだもん飛べって鳥になってこいって。

 詳しくは回想シーンでもやろっか!

 

 極限状態でやけくそ気味の己道であった。

 

 

 「はいとびっきりのゲームみたいなのが」

 

 よほど興奮してるのか敬語を忘れいつものナノハには似ても似つかない邪悪な笑顔だった。

 

 「ナ、ナノハさん?何をされるおつもりで?」

 

 「俺はおりる」

 

 あの顔はダメだわ。

 誰にも聞こえないような声でボソリと呟き逃げようと腰を上げる死神。

 もちろん、そんなことは己道と尾毬が許さず腰をあげた瞬間、己道が拘束魔術(エクスキューション)を手のひらから展開し古典的な魔方陣からロープを数本、触手のように出現させ死神の足を絡めとる。尾毬は文字どおり目にも止まらぬ速さで死神に組み付き関節を(腕ひしぎと言っただろうか)極めて完全に鎮圧。見事なまでの足の引っ張り合いである。

 

 「簡単に逃げられるとお思いで?」

 

 「あぁ、姉御ぉ。勘弁してくれよぉ」

 

 「死神が死から逃げてちゃ世話ないだろ?」

 

 「ぜってぇ、お前ら地獄に引きずり込んでやる」

 

 悪態をつきつつナノハの笑顔に負け三人とも半分以上涙目でナノハの話を渋々聞き始める。

 

 「まず、ご主人様と死神は落ちてもらうです」

 

 いきなりのとんでも発言で逃げたくなるのを必死に堪え話を続けさせる二人。その表情に生気か消えかけてたのは言うまでもない。

 

 「本社の屋上から奇襲するために二人は敵に気づかれるように落ちていってもらい。残る一人、尾毬様は本社のエネルギー源の破壊を頼みます」

 

 「おい待てナノハ、気付かれる様に奇襲って聴こえたんだが気のせいか?返答しだいじゃ自害してでも逃げるからな」

 

 「気のせいではありません、そう言いました。では次ですが」

 

 「七番!?そこ飛ばさないでくねぇーかな!ここままだと約二名死亡確定、せめて作戦の理由だけでも教えて!」

 

 必死で理不尽な作戦から逃げようと叫びをあげる大人二人を侮蔑でもするような目線を送り一言だけぼそりとナノハがつぶやく。

 

 「おとり」

 

 そして、あまりの横暴に思考停止した二人は魂でも抜けたようにぶっ倒れる。ショック死したなの?と呑気な声と共に。  

 

 「ナノハちゃん、それは私一人で?もしそうなら、こんな無茶な作戦飲めないわ。本社にどれ程のエネルギー源があるかはナノハちゃんも把握してるはずでしょ。」

 

 本社のエネルギーは外部からの電力供給と本社内部での魔力による発電機6機による稼働がある。

 

 「もちろん、全部破壊とか無茶な要求はしません。一時的にパニックを起こして頂ければ、それで大丈夫です」

 

 「そう…それでも半分は破壊しないと停電にも出来ないでしょうね」

 

 「尾毬様に加えて琴音にお母様にも要請するつもりですが、お母様に関しては期待しないでください」

 

 「二人で3機を破壊なの?警備とかも考えたらまだ厳しいと思うなの」

 

 「最悪2つで大丈夫です。残りは死神がなんとかしてくれますので、ね?」

 

 さっきと同様の笑顔。

 ナノハさんナノハさん眼が笑ってないです。ハイライトさん仕事放棄しないで。

 

 「慎んで作戦を成功させます、はい」

 

 いつの間にか魂の戻っていた死神は完全にびびり土下座でもしそうな勢いで頭を下げる。

 こちらの世界へようこそ、おめでとう歓迎するよ。

 

 「さて、ナノハ。こっちの作戦、詳細を教えてくれないか?」

  

 「おとりです。尾毬様と琴音を援護するための。相手も無能ではないでしょうから全て戦力をご主人様の方に向けることはないでしょうが半分くらいは見込めます。あとは二人の頑張り次第で生き残れるか尾毬様を助けられるかです」

 

 至極冷静に淡々と理不尽を解説していくナノハ。死ねって命令されてるよな?

 もう、この際腹を括って作戦に挑むとして。生き残るために努力しよう、うん。

 どこか諦めを入れ始めた二人は交互に質問をしていく。

 

 「対空兵器の心配は?」

 

 「頑張ってください」

 

 「逃走経路の確保は?」

 

 「頑張ってください」

 

 「姉御への連絡手段は?」

 

 「頑張ってください」

 

 「パラシュートは?」

 

 「頑張ってください」

 …………………………………………………………………………………………。

 

 死んだな。


 改めて確信する二人の頬には光る何かがあった。

 

 次回 行き当たりばったりはやめましょう

こんな辺境

こんな話数まで

わざわざ読みに来てくださり

ありがとうございます

これからも完結までは続けますので

なにとぞよろしくお願いします

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