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女性の涙は斬撃より怖し

お久し振りです

誰も待ってないでしょうが

お待たせいたしました

今年最後の駄文です

 「ナノハちゃんが!!!」


余裕を持つのが商人の必須スキルと言うのが口癖の千春が今までにない、いや、1度緊急通信で己道に連絡を取ってきた時以来の慌てようで、こちらに走ってくる。

その姿を見て、その言葉を聞いて己道も焦りが生まれる。

ナノハが拐われた、その可能性が頭によぎる。

それを振り払うように大声で千春に話しかける。


「ナノハがどうした!!」


思わず己道の声も大きくなる。

異様なまでの胸騒ぎで息が苦しくなってくる。


「泣き止まないの!」


「ぽへ?」


あまりに予想外な千春の言葉にどこから出たのかわからない変な声が漏れる。


「えぇーと、今なんつった?」


「ちゃんと聞きなさいよ!

ナノハちゃんが!泣き止まないの!」


どうやら聞き間違いではないらしい。

聞き間違いであってはしかった。

いや、悪い知らせよりはましか?

はぁ、焦って損した。


「なんで、そんなことで慌てんの?年相応だろ」


「あんた、本気でいってるの?」


千春の顔が慌てた表情から怒りの、鬼、と言う表現も足りない親特有の恐怖に満ちた顔になる。

何か不味いことでも言ったのだろうか?

自覚も心当たりもない己道は、ただ唖然とするだけで

隣の尾毬は恐怖でガグガグ震えている。


「お、おい母さん、何キレてんだよ」


あまりの威圧感に口調が改まってしまう。

マジで俺が何をしたってんだ。


「泣いてる嫁に対して、そんなこと?ぶっ殺されたいのかしら私の愚息子は!」


言い終わるのを待たずに千春は常に持ち歩いている刀を抜き鉄格子ごと己道がいた空間を滅多切る。

魔法が跳ね返って反撃してくるような鉄格子をあっさりと。

寸での所で避けた己道は叫び返す。


「だから俺が何をしたってんだよ!!」


「うるさい!まだわからないの!?

ナノハちゃんが泣いてるのよ!

夫として、いいえ、男として心配の一つくらいしなさい!

そんなのとも出来ない様なら親として今すぐここで責任もって息子の首を叩き落とします!」


と同時に振り降ろされる刀身。

石を敷き詰めた床が見事に裂け小さな地割れが出来る。

それも転がって頭を打ちながら避ける己道。

そして千春は刀を地面に刺したまま置き去り己道に殴りかかる。


「暗殺術五ノ裏扇蛇!!」


確実に殺しにいく暗殺術。

ギリギリ右へそれて、それを避ける己道。

しかし頬にかすり、ぱっくり傷が入る。

信じられないほどに大量の血が頬から流れ出す。


「ストップ!ストップです、社長!」


あまりに苛烈なバトル………。

訂正、あまりに苛烈な一方的な攻撃に思わず待ったをかけるのは意外にも尾毬だった。

曲がりなりにも歪みきっていても己道を愛していると言うことだろうか。


「すいません社長。犬を殺すのは私に譲ってくれませんか?」


全くそうではなかった。

殺意バリバリで、千春も喜んで刀を渡している。


「わわわわかった。わかりました。ずびまぜん!!

私が責任もってナノハを慰めに行かせて頂きますので、命だけは、命だけは助けてくださいぃぃ」


情けない声に渾身の土下座。

檻の中では魔法が消されるし下手すればキャンセルの反動で自身に代償が帰ってきてもおかしくないのに全身全霊の土下座をかます。

さすがに二人も許して刀をおさめる。


「そこまで言うなら、ナノハの元に行ってらっしゃい。場所は小学校よ」


「行って参ります!お母様!」


全速力で走り去っていく。

転ける。走る。また転ける。

立ち上がりまた走る。


千晴は頭痛に倒れそうになった。


「本当に大丈夫かしら」


一抹の不安を持ちつつ見送っていると横から尾毬が話しかける。


「大丈夫ですよ。己道さんですから」


「あんたは良かったの?歪んじゃってるけど貴女も隙なんでしょ」


「えぇ、大丈夫ですよ。彼は幸せそうですし。それに、いざとなれば奪います。子供相手でも恋愛に関しては手を抜くつもりはありませんから」


笑顔でそう言うと、さらっと牢屋から走り出ようとする。


「まずは、身を綺麗にしてからね」


尾毬は拗ねて牢のベットでふて寝を始める。


次回 二ヶ月後ですかねぇ

失踪はしません

ナノハがハッピーエンドするまで

当たり前です

物書きとして最低限完結させます

長くはなりますが


さて、もしも、もしもですよ

もしも自分の駄文をお待ちいただいていたのなら

大変申し訳ございませんでした!

来年も書き続けますので

どうかどうか読み続けて下さい!

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