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これがいわゆる幕間物語
幕間です!
七番は倒れていた。
深い深い森の中、息をしているだけの生きているのが不思議な状態で倒れていた。
肩からの出血が血溜まりになって胸から太ももの方まで赤く染めている。
「けひひひ、なんとか逃げられたか。流石にパクられるかとヒヤヒヤしたぜ。けひっ」
品のない聞くだけで腹立たしい下衆笑いが聞こえる。
ボロ布を羽織いフードを深くかぶって顔が見えない。
声で男とはわかるが、それ以上はわからない。
頭以外まったく動きそうになく逃げたくても逃げられない。
足音が近くなる。
「ん、けひっけひひひっ、こりゃたまげたぁ。良い売り物が落ちてやがるぅ。けひひっラッキーラッキー、さっさと回収っと」
来るな来るな来るな来るな来るな来るな。
しかし、そんな願いも虚しく4才にしては軽すぎる体は何の苦もなく担がれ連れ去れる。
それからは、何処ともわからぬ所で奴隷として、ひたすら生きることだけを生きる意味とし生きて生きた。
数年後
千藤千春に引き取られるまで。
次回 萌え!萌えさせてくれ!
感謝です!




