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逃走とは走るからこそ逃走なり。

では、駄文いってみましょー

(お疲れぎみです。すいません)

 屋敷廊下では、慌ただしい足音と叫び声。それと小さく息を切らす小さな影があった。

影は息を切らしながらも走り続ける。


「ハァハァ、情けないです。彼には生き残れって約束を押し付けて来たのに、私が生き残れないなんて暗殺者としてどころか人間としてダメダメです」


この状況で彼ならなんて言うです?

……。。まだ死んでねぇーだろ。遺言考える前に、さっさと逃げ道探しな。って所です?

アハハッ、こんな事を考えてしまうだなんて、そろそろ本格的にダメかもです。

でも、生き残らないといけないと約束は守るのが暗殺者ですから!


決心というより言い聞かせの様に自分を奮い立たせ走る速度を上げていく、後ろでは小うるさい銃声と罵声ついでにドタドタ汚い足音が遠ざかっているのがわかる。

いつ追い付かれるかわからないが、ひたすら走る。

…拍子抜け。少し自己暗示をかけて走るだけで簡単に巻けてしまった事に妙な違和感を感じる。

しかし、すぐに考えをやめる。

ラッキーを深刻に考えても意味などない、それより生き残ることに全てを懸けようと思考を切り替え、させてはくれない。

足音が消えた方向から銃声が鳴り響き、左肩をえぐり貫通して窓を割る。


「そう簡単に逃げ切れるとお思いで?」


ほんの数m先に銃口を向けて歩いてくる喪服のような雰囲気の燕尾服を着た男が、諭すような声で話しかけてくる。


「そんなまさかです」


出来るだけ余裕を持って返答するが流石に肩をえぐられては全身が震えてならない。

燕尾服の男は笑顔で、そうですか、と呟くと銃を仕舞った。


「ではここで一つ逃げずに御身を拘束させては頂けませんかな?」


圧倒的優位を自覚した上での行動。

こちらの戦力は把握済みらしい。

さて、どうするです?

どう考えても生き延びるには投降した方がいいみたいですが

生き残るには、これを殺すに限るです。


そう結論付けると七番は速かった。

思い切り床を蹴り、最大まで加速すると隠していた毒塗りナイフを燕尾服の喉元に刺す。

刺す。

はずが、喉元にたどり着く頃にはナイフが地面を転がっていた。


「良い突進ですね。でも遅い。私の銃弾より速くなければ私を殺すなど到底無理でございます」


優しい笑顔で言われた言葉を理解するのに数秒もかかってしまう。


「全速力の加速をこの距離で防がれるのですか。化け物も良いところです」


「貴公には言われたくないですね。その年で、あのような突進をするなど化け物の他にないと思われますが?」


至って真面目に、しかし笑顔で紳士っぽく燕尾服の男は続けた。


「しかし、抵抗されるのならば私もそれ相応の処置を取らせていただきます。それで構いませんか?最後の警告ですよ。投降をお願い致します」


「ご警告ありがとうございます。しかし、私は生き残らないとダメですので」


両方、いたって紳士的に確認をとり始める殺し合い。

どこか決闘めいたものでもあったのだろう。

二人は名乗り殺す。


「かしこまりました。では仕方がありません。ディーリル・クロフォード推して参りましょう」

七番(ギューフ)。約束のためにです!」


二人が名乗ると同時に空気が揺れ、その中心で火花が散る。

銀の銃口から朱色の炎と共に放たれる銀の弾丸。

その弾丸は吸い寄せられるように七番に近づき一つの漏れもなくナイフに切り落とされる。


「切りながないですね。では、これではどうでしょう?」


優しい笑みが不敵に歪み綺麗に微笑む。

それと同時に


一閃


とっさに飛び退き弧を描きながら体勢を整える。

先程まで七番がまんまるな穴が出来ていた。

彼のところまで届きそうなほど深い穴が瞬時に作られていた。


「魔法…です?」


正直なところ魔法以外には見えなかった。

だが帰ってきた答えは耳を疑うものだった。


「いえ、ただの斬撃ですよ」


何処から取り出したのか、それとも魔法で生み出したのか、銀に煌めくレイピアを構えつつ答えるクロフォード。


「あれが、ただの突き技なら私に勝ち目はないです」


「そうですか。では御身を拘束させて頂きます」


と前に出た瞬間、クロードの足がロープに絡めとられ天井に吊るされる。

さながらタロットカードの吊るされた男の様に。


「……トラップですか。いつのまにそんなものを仕込んでいらしたのでしょう」


「暗殺者の必須スキルです。それでは逃げさせて貰うです」


銃弾で割れた窓から逃げていく。

その後には鮮血が月の光に照らされていた。


「ふぅ、あれで本当に4才ですか。恐ろしいものですな。」


難なく七番のトラップを解除しクロフォードが呟く。


「あれが本当に人間の4才ならですが」




逃げた後……それからはよく覚えていない。

あてもなく走って疲れて肩から出血に耐えきれなくなって倒れたと…思う。

本当に記憶がない。

約束を守ると言う事以外は。


次回 過去編終了

次回過去から現在へ

幼女の成長が見られるという

ロリコン必見イベントですよ!

まぁ、とりあえず

この辺で

こんな辺境まで読みに来てくださった方々へ

ありがとうございます。

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