脱出つまり筋肉。
すいませんすいませんすいませんすいません!
一ヶ月も投稿が出来ずに申し訳ございません!
ただでも駄文製作者がスピードまで
失ったら何が残るんだよって話なのに
本当にすいませんでした!
次回から月4回は投稿いたしますのでお許しください。
……では駄文を始めさせて頂きます。
「ううっ、もうお嫁にいけないです」
四年間で一番の泣き声で、悲痛な抗議を続ける七番。
上着の裾を最大限引っ張って、下着を隠そうと必死である。
そんな七番に対して、お嫁にいけなくした張本人たる13は、本気で鬱陶しいそうに作業を続けていく。
「黙ってろ、下着と上は勘弁してやったんだ。ありがたく思え」
「下の方が大切だと思うのですが……」
なんて七番の言葉なんぞに聞く耳を持たない13は、鼻唄を歌いながら悠々とロープのような物を作っていく。
さっきから、全然こっちを向かないのは最低限の配慮のつもりなのですか?配慮が必要だと思うのなら女の子の服を奪うなんて野蛮な行為を改めてほしいところです。
「よし、出来た」
完成したらしい、それは10mもないくらいの細い紐……。今にも千切れそうです。
正直に言うと「ふざけんなです!」と叫びたいところですが、脱出手段がこれしかない以上、文句が言えないのも現実です。
「じゃ、頑張れ。俺は寝る」
「え?はぁ!?今なんて言いました!?」
「聞こえてなかったぁ?寝るって言ったんだよ」
「今、ふざけてる場合ですか。なけなしの希望を無理矢理渡されて、自分は勝手に寝るなんてありえません!早く脱出する準備をしてください!!」
「少しは落ち着けって、パンツ見えかけてるぞぉ」
「だから、ふざけないでください!」
さっきより覇気がなく、むしろ頭から湯気が出るほど恥ずかしさで真っ赤になりながら叱りつける七番をどこ吹く風とあしらい寝続ける13。
端から見れば、不審者が幼女に変態行為を働いているとしか思えない通報物の状況で、なおふざける13に、七番は恥ずかしさを押し殺し殺しきれずに、照れ隠しさながらの説教へと入る。
「そもそも、寝るってなんですか、この依頼は貴方が持ってきたのですよ!その責任を捨てて身勝手な事を言わないでください!」
「あぁー、もう、うるせぇなぁ。お前の方こそ、もう少し状況を見定めた上で話せばどうだ?」
「え?あ……」
完全に失念していた。
暗殺者として、あるまじき失言と失態、むしろ醜態を晒したようなものだった。
今、13は動けるような状態ではない。
自分を庇って傷を負い、大量の出血で普通なら意識が飛んでいる重症。
ましてや、勘違いで追い討ちをかけた本人が言えるような台詞ではないことは明白だった。
脱出するにも、まずは体力の回復が必要不可欠。
そんなことすら思い至らず愚かに喚き散らしていた自分が情けなく恥ずかしく、なにより命の恩人への誠意や敬意を持っていなかった自分への怒りで泣きそうだった。
「はいはい、状況がわかったならよろしい。だから、そんな顔してくれるな。謝罪やら罪意識よりも感謝をして欲しい」
「あ、ありがとうございます」
「よし、じゃあ、寝るから一人で脱出してくれ。おやすみー」
大きなあくびをして、なげやりと言うか押し付け気味に脱出を命じられる。
「ちょっと待ってください。貴方は脱出しないつもりなんですか?」
「そりゃ、あたりまえだろ。そんなロープ一本で重症の大人を一人担いで、上がる自信があるなら話は別だけどな」
「私に重症患者を見捨てろと言うのですか?」
「そうだ、見捨てろ。そもそも変態殺人鬼を助ける道理はねぇーだろ?」
「うっ、わかりました。確かに私に殺人鬼を助ける義理も道理も人情も持ち合わせていませんので見捨ててあげます」
七番はとても不服かつ不機嫌に了承する。
「…必ず生き残ってください。約束です」
それだけ言い残すと七番は脱出の準備をする。
なけなしのロープの両端にナイフをくくりつけ 片方を出来る限り上へと投げつける。
何度か試して石と石の間にナイフを突き刺す。
ぐいぐいとロープを引っ張り安全を確かめると、ロープを支えによじ登って行く。
約10m。ナイフの刺さったところまで登りきると、刺さっているナイフを石の深くまで刺し込み安全を確保する。
確保したところで、ナイフに足をのせ、もう片方のナイフを投げられる体勢にし、
疾ッ!!
風を切り、割って、裂いて、破って、砕いて、石を突き通す。
「腕が痛いです」
少々負担が大きい技だが、こんな不安定な足場で先に進むには必要な負担だった。
その行程を数十回、もしかしたら100回を越えていたかもしれない。
繰り返し繰り返し、ようやく外へとたどり着く。
次回 人名って被った作品を見ると気まずいですよね。
脱出は力業なんですよ。
致し方ないですよね。
あと、言い訳させてください。
バイトとテストで忙しかったんです。
はい、それはもう。多忙だったと思います。
ではでは、投稿スピードも遅い駄文を
読んでいただいている神々へ
ありがとうございます!
次回は、やれる限りお待たせいたしませんので!




