ミッションスタート!
作戦開始?
戦闘はもちろん、まともな作戦なんてありませんよ。
いつも通り駄文です。
さて、とdabun を始めましょう!
「作戦開始」
13に小さく宣言され強奪作戦が始まった。
暗い下水道を歩く。
やはり、何度通っても慣れない13の顔さえ息がかかるくらい近づかないと見えない程の暗さで、否応なしに不安になる。狭い通路を反響する得体の知れない動物の鳴き声が余計に不安を煽ってくるのだが、二人の仕事人はお構い無しに進む。13に至っては、この環境を楽しんでいるようにも見える。七番は…まぁ、仕事人でも女の子は女の子。さらに言えば幼女。楽しむなんて出来るはずもなく、必死で感情を押し殺し発狂をくい止めている。
「着いたぞ。このはしごを上ればターゲットの家に出る。じゃ、ここからはお前さんにバトンタッチするか」
きわめて明るく、場違いに明るく。ウッキウキに説明する13。
笑顔が死神その物である。死神が笑うなんてないと思うけど。
「了解です」
そんな死神とは正反対に短く返事をする七番の表情と言えば。
真剣な表情、仕事を迅速に終わらせようとする者の真顔、と言えば若干聞こえは良いが実際のところ、完全に顔が死んでいた。
隣の死神に魂持ってかれたのかと思えるほどに、死人の顔だった。
まぁ、七番がそうなるのも無理はない。
それは、さかのぼること数時間。
作戦会議でのこと。
「あの、本当に、この作戦で行くのですか?」
七番は、生まれてきて初めて人間を侮蔑するほどに無茶苦茶な作戦。参謀と呼ばれる方が聞いたら吐血しそうな無謀あふれる作戦を発案した13に最大限の軽蔑を向ける。
「まぁまぁ、そんな顔するなって。何も思い付きで言った訳じゃねぇ」
「なんとも信じがたい言い分ですけど、そう言うなら考えを聞きましょうか」
あまり期待してないですけど。
「じゃあ、最初に俺らの武器を言ってみろ」
「ナイフです。毒の塗った、必死を目的としたナイフです」
「そうだ、つまり二人とも超近距離装備しかないわけだ。しかも防御度返しの速さ勝負」
「…………つまり?」
「この装備二人だけで突撃と囮以外に作戦があるか?」
納得。とても納得。
だけど
「囮作戦はダメなのですか?」
「前情報ゼロの相手に一人で挑む方が、よっぽど無謀だ」
……。
「申し訳ありません。間違っていたのはこちらのようです。先ほどの軽蔑と侮蔑、侮辱並びに頭おかしいと思ったことを撤回します」
「さすがに、酷すぎじゃねぇーか?」
ここまで言われると、幼女相手とは言え軽い屈辱と殺意が生まれてくるが作戦前に戦力を落とすわけにはいかないと言い聞かせ、ナイフから右手を引き離す。
さて、今に戻って地下道。
「さぁ、はやく登ろうぜ」
「私より腕の良い貴方が先に言ってくださいよ」
不安の残り、作戦に納得しても先行が私というのが納得できない。
囮に使われてる気がしてならない。
「そう疑うなって、裏切っても俺には利益がないんだぞ?このまま作戦成功させた方がよっぽど金になる。裏切る理由がねぇーよ」
「貴方が内通者だという疑念は捨てきれません。こればかりは先に行ってください」
やれやれとあきれながら、13ははしごを登っていく。仕方ないと思ったのだろうが、命取られかけた身としては疑わない方が無茶な話です。
13が登りきったのを合図で確認すると七番もナイフを持って登り出す。ここからはプロとしても命懸けという意味でも気は抜けない。そう言う意思を見せながら一歩一歩確実に進んでいく。
「七番ちゃん、ごとうちゃ~く」
登りきると腹が立つ、おちゃらけた声がかけられる。
「13、いい加減ふざけてないでナイフくらい出してくれませんか?」
「怒らない怒らない。俺だってふざけてるだけじゃないさ、周囲警戒は済ました」
周囲警戒、返り血を浴びた状態で言う台詞なのだろうか?
しかも、笑顔×血。ナイフには血痕がない……どうやって殺したかは気にしない方が良いらしい。
とは言っても、ナイフを出さずに作戦をするとはあきれを通り越してある種の尊敬に値する。あくまで遊びのような気楽さで得体の知れない任務を遂行するらしい。まったくありえない。
「ターゲットの部屋に行こうか」
「今さらなのですが、その情報の出所はどこなのですか?本当に信用に値するのですか?」
「今さら過ぎるな。プロならもっと早めに情報の信憑性の確認はすべきだろ。って説教したいところではあるけど、まぁ信用していいよ。なにせ俺が調べたんだからな」
「信憑性が薄れた気がします。帰って良いでしょうか?」
「信用ないなー、傷ついちゃうよ」
棒読みで答える13に、ますます不信感を覚えながらも豪華な廊下を駆けていく。
にしても、随分と豪華な建物だ。
廊下だけでも、ここまで絵画や壺、銅像などの芸術品が片手で数えられない程あった。内装も金ピカまみれで、いかにも成金と言った感じだった。金ピカしているだけで装飾は千藤小学校の方がよっぽど綺麗なあたりも家主の悪趣味さを物語っていて正直なところ気持ちが悪かった。さっさと終わらせると決意を固めていると、突然13が止まる。
「どうかしましたか?」
「おかしくないか?」
珍しく声色を引き締めて尋ねてくる。顔も真剣になっていてただ事ではないとは思うが、ここまで特に問題はなかったと思う。多分。
「何か問題とかありましたか?」
「違う、その逆だ。問題が無さすぎる。最初の一人以外警備を1度も見ていないどころか気配すら感じない」
それを意味するのはたった一つだけだった。
ただし、気づくのが遅すぎた。
「罠!?」
そう叫んだ七番と13の足下が──落ちた。
二人は空中に投げ出された状態になり、落ちた床へと重力のままに吸い込まれていく。
「うぎゃぁ!!きゃぁぁああぁあ!?!!!?」
「……あららぁ」
次回 その場しのぎに新キャラださなきゃ
罠ー罠罠ー。
下には触手が、と自キャラで妄想して
軽く自己嫌悪に陥ったフユトです。
今回も見るに耐えないものをお送りし
そんなものを読んでくださる
聖人の方々へ
ありがとうございます!




