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巫女と野獣  作者: 蔵野茅秋
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マヤという人

ちょっとした時間潰しにどうぞ

 さて、マヤは何者なのか。まず第一に、このポルペイン王国出身の人間ではない。それは間違えようのない事実である。まず彼女の名前である。彼女の名前は来栖摩耶。この国に合わせるならマヤ・クルスとなる。

 彼女の出身は扶桑神州という。扶桑はこの国を作ったと言われる神と人との間に生まれた皇帝よって統治されている国である。

 この国には未だ神秘が数多く存在しており、人々は神秘に敬意と畏れを持って生活しており、神秘を借りた工学研究も盛んに行われている、特殊な国である。

 彼女はその国において、もっとも強い神秘を身近に感じて生活を続ける神職だ。幼いころから神秘を日常として生活し、また神秘に触れるために修行を行う巫女であった。

 しかし彼女はある時、その生活に嫌気がさし修行を放り出したのだ。特に当てもなくやりたいことも思いつかなかった摩耶だが、ブラブラしている中で思うことができた。

(いろんな世界を見てみたい)

 今まで修行地である神社以外は、神社近隣しか彼女の知る世界がなかった。その反動か摩耶は色んなものをこの目で見たくなったのだ。それが十四歳の夏。

 そして摩耶は修行していた神社を飛び出すと、各地を巡礼して回る歩き巫女となった。そこからしばらくは扶桑神州国内をフラフラと歩きまわる。国内を大体見終えるのに1と少し。そこから隣にある大陸に渡り、大陸を海沿いに南下していた時、扶桑では見たことのない船を見つけたので、これ幸いと潜り込み、船内では神秘の力を借りて自分の姿を隠し、そんなことを何度か繰り返すと、このポルペイン王国に流れついていた。それが今から二年前、十八歳の時。そしてこのデューク領にやって来たのが去年である。

 その時にアーロンと出会い、色々すったもんだがあり、アーロンの嫁として現在に至っている。

マヤはひょんな事から手に入れた今の生活だが、とても気に入っていて、みんなの事が好きになっていた。

 


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