当たり前が終わった日
それは唐突で前触れもなくやってくるものである、それは大小あるが今回は最悪であった…
医者 「マーヤさんあなたの余命はあと1年も持たないでしょう。」
それは医者からの宣告だった、この村には医者はいないだから医者は都心部から呼び寄せるのである、だからその都心部から来た医者が言った言葉に間違えはほんとんど無いのだ。
マーヤ「・・・。」
いきなりすぎてマーヤは声がでない、だが一つだけ思っていることがある、それはソラのことだあの子はまだ7歳である、そんな子がお父さんやお母さんがいなかったらどうなるかなんてわかりきった事である。
ソラは余命という言葉を知っている。だからソラは不安な声で聞いた。
ソラ「お母さんは死んじゃうの??」
それに対して医者は声を出すことなく頷くしかできなかった。
だがこれは悲劇の始まりだ。
本当に夢の様な物語に出てきそうな悲劇の始まり、
ソラの母、マーヤの余命が言われて半年後、マーヤがうじうじしていても始まらないということで、残りの人生を楽しむために一生懸命ソラに対して愛情を尽くした、いままで以上にこれからこの子が生きていくために、どんなに辛い時もそんな顔を見せずにマーヤは、ソラ愛情を注ぎ続けていた、そんな日だった。
それは天気が黒い雲に覆われ、それはとても不吉な雲が空を覆っていた。
すると、
「ゴロゴロードーン」
雷が鳴り始めた、その時だった、
??? 「ガォーーーーーー」
雷と共に何かの声が聞こえた、それはとても聞いていて良いものではない鳥肌の立つようなそんな声が何回も何回も鳴り響く。
マーヤとソラは家で2人で寝ていたがその音に気づいた。ソラは雷が怖くて起きたのであろう、でもマーヤは気づいたのである、雷と共に鳴る声に。
マーヤ「ソラ、今から私は外に出る、だけど貴方はこの家に残りなさい。
いいわね?」
ソラ「お母さんはどこにいくの?」
マーヤ 「お母さんはね今から嵐に備えるために色々準備しないといけないのだからそれはお休み。」
マーヤはそう言って外に出ていった、
マーヤ(さっきの雷と混じって聞こえた声は確かゼウスが言っていた厄災のドラゴンの話しにとても良く似ている、だからもしもの時は私がこの命を使い切ってでもあの子を守る)
マーヤには一つだけソラにも教えていない秘密があった、それは自分の命と引き換えにゼウスを召喚できるのだ、だがそれを使えば本当にマーヤが消える、それが代償なのだ。
そしてその時は来てしまった。
雷と共にきたドラゴンは村に着いたと同時に村を襲った、ドラゴンが翼を広げ羽ばたかせるだけで家は壊れ平地にしそれだけでもう何人この村の人が死んだのだろう。
そしてそのドラゴンはソラの家の前まで来た、それと同時にマーヤはゼウスを召喚した。
そしてゼウスは召喚されこの悲劇は幕を閉じた。
ゼウスはこの悲劇を終わらせた後ソラを見に行った、自分の愛したマーヤとの間で生まれた子を見に。
そのソラ、マーヤが命をかけて守ったソラは寝ていたがそんなソラを見ながらゼウスはまた見守ることしかできないのか、と考えながらこの村を去った。
そして都心部から勇者達が来た時には壊れ果てた村と1人の少年がいたという。