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PuPPet  作者: PM
第六幕 歴史は深海より深く ~沈め、沈め。二度と浮きあがる事のない果てまで~
22/32

(4)

 王宮から離れ、見通しの悪い岩場が連なって入り組んだ地帯には発光生物も寄り付かない。深く潜れば潜る程暗く淀んでいく世界は冥府を思わせ、深海の淵とでも言うべき闇が広がっていた。

 魔道具の効果を得ていながらも、そこにいるだけで呼吸が苦しくなり、肺胞が潰されていくような心地になった。


「いるね、いるねぇ~! ……ごっついのがい~っぱい……」


 緊張で張り詰めているニコラシカや近衛兵とは違い、こういう手合いに慣れているエルディーは安穏と構えている。

 軍のキャンプに灯った必要最低限の光りの中。そこにいる筋肉の塊みたいな兵士を見た彼はゲェッと胸焼けしたような顔で言った。

 見るからに血の濃そうな連中で、テンションが急落するのも分からなくはない…。


「しかし想定より表にいる数が少ないのがひっかかる。油断はするな――それとニコラシカ、手筈通り頼むぞ」


「分かりました」


 岩場の陰から敵軍の様子を覗き見る。


 ――失敗は許されない。なぜなら自分の一投が勝敗を大きく左右するのだから。


「カウント始めるぞ」


 凛としたアドニスの声に自然と背筋が伸びる。


「3……」


 影と一体化して、息を殺す。


「2……」


 方向、高さ、速度。全てを統合し、想像する――


「1……」


 ――ゼロのカウントと同時。


 鉄砲水のように海水を吹き上げる。

 噴水の流れを逆にしたように、外から内へ。

 水流を利用して味方の兵を敵陣目掛けてぶっぱなし、ドーム状に囲い込んだ。

 奇襲を掛かられたエーギル軍は体制を乱し、みるみる隊列が偏っていく。


「上手くいったな。今だ、行くぞ」


「はいっ!」


 正面突破。


 障害物の多い地形を少人数で攻めるなら闇討ちの方が都合がいいが、守りに入っている相手から此方を倒そうという意欲を引き出すにはどうしても全面抗争を演出する必要がある。

 とにかく海王の周りのガードを薄くして救出の糸口を掴むには、こせこせと侵入するつもりのない事を印象付け、少しでも侵入しやすい状況を確保しなくては。


 迷路のように複雑に発展した岩のオブジェで出来た道。自然の地形をそのまま利用した拠点をニコラシカの起こした海流にひたすら乗っかって泳ぐ。

 どうやら陽動が上手くいったようで、三人だけで敵陣の奥深くまで入り込む事が出来た。

 随所に設置された光る貝のライトで十分夜目は効く。引き連れてきた国軍兵とエーギル軍の兵が互いに雄叫びを上げ、奮闘している声が、ドォオオという音になって背後から響いた。

 奇襲が成功し最初は対等に戦えていても、いずれ兵力で劣る国軍は押され始める…。時間稼ぎだと気付かれるのもそう遅くはないだろう。

 細かく方向転換を繰り返し、海を割るように水中を駆ける。奇岩が視界を塞いで見通しが悪く、なかなか海王を監禁していそうな場所が見つからない。

 俄かに焦りを感じつつもニコラシカはあちこち探し回り、やがてひどく朽ち果てた沈没船を発見した。


 船の帆柱はポッキリと折れ、船体に空いた穴の大きさはは鯨に体当たりされたかと見紛う程――。

 にも関わらず、やはりここにも魚は一匹たりとも泳いでは来なかった。巣を作るには絶好の場所で、住み着いている魚がいても良さそうなものだが。

 もわりもわりと漂う陰気な気配。それを魚が感じとったとでもいうのだろうか。

 とにかく此処は怪しい空気で満ち満ちている。

 いくか? ――はい。とアイコンタクトをして、三人は海の藻屑になり果てたそれに乗船した。





***





 土手っ腹に風穴の空いた船を闇雲に泳いぐのは無謀かに思われたが、入ってすぐに見つけた船内案内図がその不安を解消してくれた。

 船室の少なさと倉庫の広さの割合から、どうもこの船は貨物船だったらしい。

 木材が使用された壁や床は、軽く押しただけでベキベキと不気味な音を立てて崩れ足下の残骸と同化していった。崩壊具合から正確な年代を計り取る事までは出来ないが、アドニスの見立てでは様式からして相当古い時代の船という事。


「全室回ればいつかは海王も見つかるだろうが、その場合警備兵との戦闘は回避出来ない。ここで俺達が別れてさらに囮作戦というのもありだし、さてどうする?」 


「戦闘は覚悟の上です。効率より、確実な海王の救出を優先しましょう」


「よく言ったニコル!既に防衛戦線の内側に入り込んでんだ。一戦交えるくらいでなきゃな!」


「そういうがな、エルディー。お前お得意のナイフ投げは水中じゃ威力が落ちて使い道がないぞ。水の抵抗力は実に空気の7倍だ」


「それは遠回しに俺が役立たずって言ってんですかい? なぁ御主人」


「さぁ、どうだかな。ただお前は7倍弱体化し7倍使いようがなく7倍お荷物になりめちゃくちゃかっこ悪――」


「あ゛――っ! はいはい、もう結構です! 俺が至らないばっかりにすみませんね!」


 お小言は御免だとエルディーが声を張り上げた。


「今回“確実に”救出活動を行うには“確実に”戦闘で勝てるという前提が必要なんだがなぁ」


「あの……僕が戦いますから……。確実かは分かりませんけど……」


 チクチク本音(なのが逆に辛いところだ)で刺激されているエルディーに、苦笑しつつニコラシカが助け船を出した。が、


「いいのかエルディー? お前にも年上のプライドというものがあるだろう?」


「そうですねー。御主人様の仰る通りです―」


「あは……あはは……」


 アドニスの説法は容赦なく鋭いままだった――従者への躾は厳しくする方針らしい。


 ついにはいじけてしまったエルディーに何と声をかけようかとニコラシカが思案を巡らせた折、


「止まれェイ!」


 突然、野太い粗野な声が三人の前に立ちはだかった。


「海王側についた人間共だな!」


 エーギル軍の防具を装着した魚人。激しい苛立ちを感じさせる顔で三人を睨み付けると、すぐさま国軍同様の銛を三人に向け驀進してきた。

 水中の移動は此方とは段違いに早い。生活圏の外で無理やり活動している人間には真似の出来ない速度での猛攻だった。

 銛の先端がニコラシカに迫る――刹那。


 ――ギュイン!!!


 ニコラシカの前に飛び出したエルディーが切っ先をナイフで受け止めた。


「エルディーさんッッ!!!」


 だが並外れた動体視力で致命傷は防げたものの、深海人の突進を凌駕する遊泳能力は備わってない。突進の勢いはどうにもならず、エルディーは敵の牙を封じたまま脆い壁を突き破ってどこまでも押し流されていく。


「ぐぁあっ!」


「我ら新政府軍を邪魔立てする者は、海の奴だろうが陸の奴だろうがくたばっちまえ!」


 抵抗する間もなく、引きずり回される形でエルディーは壁という壁に全身を叩きつけられた。ギャハハハハハハハと下品な声に比例して周囲に巻き上がる増える塵芥の量。シャチやサメのような強い力で周囲が破壊されるのも構わず敵兵は暴れまわった。


「――……っんの! 調子に乗んなよ!」


 ガッ……!


 兵の腹を蹴り飛ばし、エルディーが反撃に転じる。

 ごちゃごちゃ余分に着けていた指輪の一つをナイフへと変化させると、思い切り左右に腕を引き抜いた。


「がぁあぁあぁあ!」


 顔面を赤い線を引かれた魚人は反射的に両手で傷口を覆う。


 今だ――!


 敵が自分から目を離した隙に取り落とした銛を奪うと、無防備な頭部目掛けてエルディーはそれを振り下ろす。

 グワンッ…!と鈍い音に揺られ、魚人はばったりとその場に倒れて、凶暴な尾鰭も大人しくなった。


「――…っふぅ」


「やれば出来るじゃないか」


 痛む背中を庇うように、エルディーがばきばきに壊れた壁材の中から立ち上がると、ニコラシカの鞄の中で観戦を決め込んでいたアドニスが超俗的な表情で賛辞を送る。


「お誉めに与り光栄です」


「…・…その調子でこいつらも倒してくれたら、賞賛の限りを尽くそうじゃないか」


「それは嬉しいけど、ちょっと一人じゃなぁ……」


 自分達を取り囲んだ、無数に光る歪につり上がった紫色の目を見渡してエルディーは嘆息するように言う。


 ――いつの間にか、三人の周囲には銛の柵が完成していた。


 荒波のような息遣いは襲撃する時を待ち構えている。派手な戦闘を繰り広げたせいで、まるで血の匂いを嗅ぎ付けてやってくるピラニアのようにエーギル軍の兵士が集まってきてしまったらしい。


「加勢します」


 ニコラシカも双剣を鞘から抜き、真剣な眼差しでエルディーの背後に立った。その小さいが頼りになる肩越しに、ぼそりとエルディーは語りかける。


「……ニコル、注意事項は覚えてるな?」


「血に触るな……ですよね?」


「よしよし、ちゃんと覚えてんな。マジで気を付けてくれよ」


「殺ッチマエェエエエイ!!!ヒャッハ―――――!!!」


 開戦の矢叫びと同時。飛んできた銛にザッッ…と絡め取られたワインレッドの髪が、数本辺りに舞った。

 こうなったら迎え討つ意外にありえない。全面抗争の図がここに成立し、魚人から奪った銛を右手、自前のナイフを三本を左手にエルディーは床を蹴った。

 降り注ぐ剣や槍を薙ぎ払い、鱗のない肩や腹めがけてナイフを投擲する。しかし、地上なら既に標的へ辿り着いているはずのそれはまだ水中をさまよっていた。


「加速だ!ニコルッッ!」


「了解です!」


 突きを放ってきた眼前の敵を斬り伏せると、ニコラシカは振り向き様、ナイフの軌道に合わせて風を起こし、磨き込まれた光る刀身をねじ込んだ。

 通常以上の力が加わったナイフの威力に敵は沈む。

 これはイケると確信したエルディーが連続してナイフを放つと、ニコラシカもタイミングを計りそれを補助した。

 敵が離れていようと関係ない。狙える範囲にいるのなら地上と変わらぬ要領で戦える。泳いで一人一人と剣を交えるより遥かに効率的だった。


「降伏するというなら直ちに海王を解放しろ。全員見逃してやる」


「それとも全員生け作りにしてやろうか?」


 魚の群の如く銀の刃が渦を描く。敵が水を掻き尾鰭に力を込めた瞬間、その攻撃性のある網で抱囲し一匹残らず自由を奪った。

 歴然とする力の差に怯んだのか、力任せに挑んでくる兵の数も減り、戦況は停滞を見せた―――…かに思われたが。


「動くなッ!抵抗すれば海王をぶっ殺す!」


 ――静まり返った船に唐突な脅迫が轟いた。


「海王……!?」


 ハッとして見ると、手足を拘束された初老の男が敵兵数人に囲まれて首には凶器が突き付けられていた。

 じきに制圧されると思ったのか、魚人はどこかに幽閉していた海王を引っ張り出してきたらしい。

 煌びやかな宝飾品を身に纏い、長く生きた証のような顎髭をたっぷりと蓄えた海王は、緊迫した空気の中決して口は開かず、またその温厚そうな瞳でも何を語ろうともしなかったが、然りとて死に臆しているようではない。

 鮫が笑ったような、大袈裟な鋸みたいな粗さの刃が急所に触れていようと表情は波紋一つ立たぬ静かなもので、その凛々しく毅然とした態度には優雅ささえ感じられた。

 もし此処で自分を見捨てて逃げろと言うような、状況の分かっていない阿呆ならばアドニスは一時撤退も考えた。だが海王は自らの価値を誤らず、そして恐らくは三人が何者であるかも悟った上で無言を貫いたのだろう。

 そんな弘毅な気構えを見せ付けられては此方も相応の働きをしない訳にはいかない。気高い存在には敬意を示して然るべきとするアドニスは至誠を以て告げた。


「やれやれ……人質を盾にされては降参するしかあるまいな。二人共、武器を下ろせ」


「……チッ」


「……………」


 エルディー、ニコラシカは渋々武器を置き両手を上げたが、やはりアドニスの指示に納得がいかないようである。


「……おい、どーすんだよアドニス。俺達まで捕まっちまったら誰が海王を助けるんだ」


 小声でエルディーがごねた。


「まぁ落ち着け。国軍の奴らは自力で撤退してくれと祈る他ないが、俺達が海王の近くにいる間はまだ奪還のチャンスはある。より安全な方法で助け出そう」


「見込みはあるんですか?」


「勿論。それにもし好機がなければ――」


 チラとアドニスがエルディーに目配せると、彼は眉を顰めはしたもの一応首を縦に振った。


「何をぶつくさ言っている! 腕を組んでこっちに来やがれ!」


「クソッ……腹立つ奴らだな……」


「海王を助けるまで辛抱してください」


「そうだぞ。命令一つで苛立っていてはこれからまだ掛か……――いや。意外と早く済むかもしれんな」


 言い直したアドニスの奇妙な台詞。その一言でハッと気付いた二人は歩みを止めた。


「何だァ?来いっつってんのが聞こえねぇのかァ?アァン?」


 兵士は声を荒げる。しかし、次の瞬間――


「うわぁあっっ!」


「んだァ?――………ッッ!」


 彼らは驚愕する事になる。

 巨大なギラギラした瞼のない目が、ジィ…と此方を見つめている事に。

 白く滑った皮膚と無数の吸盤。にゅるにゅると艶麗に揺れる触手は、鯱の胴よりも太い。


 ――海の魔物クラーケン


 魚が寄り付かなかったのも納得だ。まさかこんな魔物の住処になっているなんて。


 ツルツルの脚を踊らせて、物陰からのっそりとクラーケンはその巨体を現した。


「攻撃開始――!」


 禍々しく艶めく姿に臆しながらも、海王を囲んだ兵達はクラーケンに向かって武器を振るう。その途端、緩やかだったクラーケンの動きは急に活発になり、複数の触手で兵士達を一瞬にして凪払った。

 うわぁああと船底が響む。

 クラーケンは逃げる兵士達に向かってしゅるしゅると触手を伸ばし、その吸盤でしっかりと吸い付け掴み上げると、赤子のように掴んだ兵士をぶんぶん振り回した。


「ぐわぁあっ!ぁあっ……!お、おい誰か……誰かァア……っ!」


 攻撃を浴びせられた事で興奮したクラーケンはそこにある物は壁だろうが床だろうが魚人だろうが無機物有機物関係なく全てを破壊せんと暴れ出した。

 ガシャン、バターン、と荒れ狂う魔の手をすり抜けて、ニコラシカは海王の元へと急ぐ。


「海王、此方へ!」


 海王を取り囲んでいた歩哨達が逃げ惑い悲鳴を散らす内に、まんまとニコラシカは海王の奪還を成し遂げた。


「長居は無用だ。引き上げようぜ」


 瓦礫を避けながらやってきたエルディーが急かす。アドニスは「あぁ」とそれに首肯するが、


「しかしあの暴君はまだ使えそうだな」


 怒りでぶくぶくと膨れ上がる白い怪物。巨大化したクラーケンはねっとりした脚をもたげ、大きくそれをしならせ床をぶち抜いた。

 手当たり次第に辺りの物を壊し、目について魚人を襲う。怒れる触手で貫かれた船は忽ち穴だらけだ。かなり気が立っているようで手がつけられない。

 と、そんな興奮状態のクラーケンに、


「ちょっ、おまっ…何して…!」


 エルディーの装備から勝手にナイフを拝借したアドニスは、それを思い切り投げつけた。

 ビシュッと命中、眼球ど真ん中。


「ほら、早く逃げないと――」


 片目を潰されたクラーケンは船や歩哨に当たり散らし、のたうち回る。が、しばし悶絶するともう片方の目がギロリとこちらを睨み……


「追い掛けてきたぁあああぁああ~~~~」


 最大速度。全力疾走。

 三人は海王を連れ、一目散に逃げ出した。

 避けきれなかった障害物にぶつかってもそのまま前進。触手に捕まるよりマシだ。背後で悲鳴が聞こえるが振り返る余裕なんてない。牙に砕かれたか。丸呑みにされたか。そんな事はいい!とにかく今は逃げるんだっ!

 海を割るような速さでひたすら進むと、雄叫びと断末魔の入り混じった声。剣を打ち合う両軍の兵士と軍旗とが目の前に広がった。

 エーギル軍と国軍の合戦場に出たらしい。

 群を成し、互いの境界線でぶつかり合う彼等へ、アドニスは臨時指揮官として最後の指示を飛ばす。


「撤退だ! 海王は保護した! 早々に撤退せよ!」


「おぉ! 海王様だ!」


「本当だ! 陸の奴が海王様を救ってくださったぞ」


 物凄いスピードで移動する巨大な白い物体。船から岩の迷路を抜けて、もう此処まで追い付いてきたのか!

 怒り心頭のクラーケンは触手を暴れさせながら此方に向かって一直線にやって来る。


「お前ら早く逃げろよな! ニコル行くぞ」


「はいっ!」


 ニコラシカは水流の方向を急変換。


「ここまで来やがれスルメ野郎―!」


 エーギル軍の陣地に向かって再び泳ぎ出し、彼等の中に潜り込むと、アドニス達を追うクラーケンも方向を変え、逃げ遅れたエーギル軍の兵士ごと、だぁあぁあああっと砂煙を上げて周囲一帯を飲み込んでいく。あれだけ数で勝っていたエーギル軍も怪物相手では手も足も出ない。


「やったぁああ!」


「我が軍の完全勝利だ―!」


 アドニス達を見失ったクラーケンはエーギル軍を巻き込んで徹底的に大暴れし、その隙に国軍は一斉退避する事が出来た。


「ナイス作戦。流石だな相棒」


「フンッ、当然だ」



 うぉおおおと悲願の勝利に咽ぶ兵士達の声を少し離れた岩陰で隠れて聞きながら、アドニスとエルディーは安堵の息をつく。


「良かったですね、海王。みんな生き延びてくれて」 


「はい……。あれだけの民が生き残ってくれた。なんと礼を言っていいのか……本当に有難う」


「礼ならあんたの娘に言ってやれよ」


「そうですよ。ソノラさん今きっと深海真珠を探して頑張っているはずですから」


「そうですね。幼い娘にも大役を押し付けてしまいました。無事に帰ってきてくれるといいのですが」


「心配すんなよ。俺らの仲間が上手くやってくれるさ」


「何はともあれ、海王救出作戦、無事成功ですね」


「後は人形使いのお手並み拝見といくか」




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