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ビロードのはなし  作者: min.Fa/
第一章 ビロードの風
2/3

マドロミ

  風が吹いている。

  強い風が。

優しい風が。


  声が聴こえる。

 お母さんに似た、優しい声。


   どこから?


  後ろから、聴こえる。


 暖かい、やわらかな感触。


   誰の?


 私は、何をしているの?


  ここは、どこなの?


 いつもと空気が違う。


 私の村じゃない。


 弟が……、いない?




  風が吹いている。


  強い風が。


優しい風が。


  声が聴こえる。

 お母さんに似た、優しい声。


   どこから?


  後ろから、聴こえる。


 暖かい、やわらかな感触。


 これは、弟の手だ。


 よかった。

 後ろにいたんだ。


 少しだけ、引く力が強くなった。

 何かを見つけて、足を止めたのかな?

















!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!















               どうして?




















                 どうしてなの?




















 どうして、いないの?




 私は、確かに、弟と、手をつないでいるはずなのに。



 どうして?



 ニィちゃんは、どこにいるの?


ひじから先だけしかない手をしっかりと握っているのは、私の手。


 しばらく続いている、紅い線。












        ニィちゃんは



                    ……どこ……?

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