九魔皇
アルガーが今すぐこの大陸を離れた方がいいと言って来たので、私は、
「どうして?何かあるの?」と聞くと、
「どうしてって?ボスは知らないのか?この辺りは、九魔皇の一角の領地なんだ❗️」とアルガーは訴えかけて来たのだが、
「九魔皇って何?」と私が聞くと、
「え?何故この世界にいて九魔皇の事を知らないんだ?」とアルガーが本気で驚いていた。
……あれ?アルガーに私が転生者だって言って無かったっけ?て事で私は自分が転生した経緯を話した。
「なるほど。だから魔法神を殺すと言っていた。納得だ。九魔皇の事を知らない事もな。」と結構簡単に納得してくれた。納得してくれたみたいなので、
「で?九魔皇って何なの?」と私が再び聞くと、
「そうだな。簡単に説明すると、人間側に付いてる9体の魔物ってとこか?」と返ってきた。なので、
「それがどうして今すぐこの場から離れない行かない訳に繋がるの?」と聞くと、
「ちょっと待ったあぁぁー❗️そんな説明じゃ適当すぎる❗️これだからカスは困るな。リージャちゃん私が分かりやすく、もっと詳しく九魔皇について教えてあげるね。」と言い、
「九魔皇とは❗️人間側に付いてる9体の魔物ではありません❗️」とまずアルガーを否定して、
「人間側に付いてるいるのではなく、ただ利害が一致してるから、休戦してる9体の魔物ってのが正しいかな。」と言い、
「何の利害が一致してるかというと、それは敵❗️その敵とは、大魔王軍❗️人間は大魔王軍と戦争をしていて、九魔皇は、大魔王軍に属さない為彼らが気に食わない。彼等と戦うためならと仕方なく手を結んでいるのです。」なるほどなるほど。
「しかし❗️協力関係といってはいるが、立場としては九魔皇の方が圧倒的に上❗️なんせ九魔皇の強さは、一体一体が国を滅ぼす程の力の持ち主❗️」ふむふむ。
「その圧倒的な力から人間は九魔皇に数々の恩恵を与えている。一つは、討伐金の取り下げ。二つ目は、人間の捕食の自由。三つ目は、広大な領地を与えられ、自身の住処を作る事も許され、その建築費や維持費は全て人間が持つ。そして、最後に、人間側が持つ全ての情報を知ることが出来る。」とセラちゃんが説明してくれた。
……マジかよ。九魔皇って何でもありじゃん。と思ったが、気になった事があったので聞いてみた。
「それだけ九魔皇がいい物なら他の魔物も欲しくなるんじゃないの?」と聞いてみたら、
「うん。欲しい魔物は沢山いるよ。いるけど、殆ど九魔皇は初期メンバーのまんまだね。何体もの魔物が九魔皇の座を奪いに来るけど、さっきも言ったように、九魔皇は圧倒的な力を持つ存在感。変わる事なんて殆どないんだ。」と教えてくれた。
ふーん。九魔皇はめっちゃ強いんだ。その説明を聞いた上で私は、
「まぁ九魔皇が強いってのは分かったけど何で逃げないといけないの?別に私達悪い事してないよ?」と言うと、
「確かに俺達は奴の不利益になる事は何もしてない。だがここが奴の支配下である以上いつ命を狙われるか分からないんだ。九魔皇で最も危険と言われる奴にはな。」とアルガーが言い、
「名前は?」と私が聞くと、
「奴は先代の九魔皇一角を落とし、その後釜で入ったのだ。名は、グラン。鉄甲羅の異名を持つ魔物だ」と教えてくれるのだった。




