腐敗鬼
いきなりぶん殴られた私は意味が分からなかった。倒したと思っていたゴブリガーにいきなり殴られるし、見た目も変わってるなどで驚きを隠せなかった。でもそれだけだ。
確かに驚きはしたが全然痛くない。嫌痛いのは痛い。だが前と比べて明らかに力が落ちていた。確かに生きていた事には驚いたが所詮それだけ。また倒してやる。そう思いゴブリガーの方に視線を向けた。
しかし、ゴブリガーは居なかった。あれ?どこに行ったの?と私が辺りを見渡すと、
「こっちだ。」と声が右から聞こえた。右から攻撃が来ると思った私は、咄嗟に左に飛んだのだが、
「やはりこっちに飛んだか。」と何故かゴブリガーが私の飛んだ方に現れ、再び私を殴り飛ばした。
……ダメージはそれほどない。だけど、どうして私は殴られた?声は完全に右から聞こえてた。しかも気配も右にあった。なのに私は左から殴られて。意味が分からない。と私が考えていると、
「ふふ悩んでいるようだな。ではそんな貴様に答え合わせと行くか。」と言い、ゴブリガーはいきなり語り出した。
「俺様は、貴様に毒に落とされた後死にかけた。弱い毒といえど毒は毒だ。あれだけ大量の毒なら致命傷だ。しかも貴様が脚を噛みちぎったせいで、傷口から毒は体の中にも入って来た。ククあの時は本当に死ぬかと思ったよ。だが❗️俺は死ななかった❗️それどころか俺は進化したのだ❗️小鬼隊長から、腐敗鬼にな❗️」
……なるほど。ゴブリガーは進化したのか。正直何故進化をしたのかとか聞いてみたい所だが今はそれどころでは無さそうだけ。この状況をどうすればいいんだ?と私が何か考えないと思っていたら、
「おっと。貴様に考える時間を与える訳にはいかないな。」とゴブリガーはいきなり私の目の前に現れ、私に蹴りをかまして来た。
蹴り飛ばされ私は、すぐに戦闘体制に入ったのだが、ゴブリガーはまたいない。どこだ❗️と思い辺りを見渡すがいない。
「貴様の上だぞ。」と上から声がした。え?
な、なんとゴブリガーは私の頭の上に立っていたのだ。驚くのもつかの間、ゴブリガーは再び私に蹴りをかましたのだ。
今度は何とか踏ん張りゴブリガーに頭突きをかました。何故かゴブリガーはかなり吹っ飛ばされた。私の貧弱なステータスの頭突きなのに。
……少し分かって来たぞ。アルガーは腐敗鬼に進化してあり得ないくらいに軽くなっている。私が頭の上に乗られても気づかないくらいに軽くなっている。そのおかげでスピードがあり得ないくらいに上がっている。後、体幹もかなり上がっいるだろう。だって私小さいもん。15cmくらいの私の頭の上に乗るなんて余程体幹がないと不可能だろう。だがパワーはあり得ないくらい落ちている。
さて、こりゃどうしたものか。スピードで は早過ぎで、対処は出来ない。攻撃は痛くないが、くらい続ければいずれ私は倒れるだろう。と色々考えたのに、ゴブリガーは襲って来ない。あれ?と思っていると、
「ハァハァハァハァ」めっちゃ息切れしてた。
スタミナも無しか。……進化したって割には欠点が多いな。これもしてして、進化じゃないのか?と私は考えてしまうのだった。




