お断りだ
アルガーは、私にセラちゃんを連れて逃げろと言ってきた。
……逃げろか。確かに今なら逃げれるかもしれない。最初に比べれば小鬼の数は大分減っているし、アルガーのおかげで、殆どが階段から降りて来ている。この状態なら、私でもセラちゃんを担いで、全速力を出せば階段の所まで行けるだろう。階段を登りさえすれば、後は絶対に逃げ切れる。まぁ上にさらに敵がいない場合の話なのだが、それでもここに残るよりは、生き残る確率は大幅に上がるだろう。だけど、
「お断りします。」と答えるのだった。
私が断ると、言うと、「ハォ?何言ってんだボス?俺が逃してるやるって言ってんだ。今すぐ逃げろよ。」と言って来たので、
「ヤダって言ってんじゃん。」と返すと、
「オイ❗️テメェ俺の好意が分かんねぇのか❗️逃してやるって言ってんだよ❗️テメェアホか❗️俺はテメェがどうせ死ぬなら私の為に命を使えって言うから此処で使ってやんだよ❗️感謝はされても断られる筋合いはねぇぞ❗️」とアルガーはかなり怒っている様子だ。
だけど私は冷静に、
「うん。確かにそう言ったね。」と答えると、
アルガーが「じゃあさっさ…」と何か言おうとしてる事を遮り私はこう言った。
「私の為に死ねとは言ったけどさ、私今ここで死ねなんて一言も言ってないよ?」と言うと、
「じゃあいつ死ねって言っんだよ❗️この状況でゴブリガー達を倒すのは無理だ❗️だから俺がテメェ達を守る為に囮になる。そうすりゃ俺はアンタの命を守って死ねるんだよ❗️部下から裏切らいられ、全てを失い、ただのゴミで、死ぬのは待つ事しか出来なかった俺が❗️誰かの役に立ったって思いながら死ねるんだ❗️」と私に訴えて来た。
……アルガーは、私が思ってたより、心を痛めていたんだ。信じていた仲間から裏切られた。友達もいなかった私には想像も出来ないがきっと凄く辛かったんだろう。そうなれば自分はゴミだと卑屈に思うのもしょうがない。私も昔は、自分は誰の役にもたたないゴミだと思っていたもん。私はアルガーの気持ちを理解出来て無かったみたいだ。私があの時、私の為に死ねなんて、言ったから今アルガーはこんな事をしようとしている。あそこは私の為に生きろと言うべきだった。私は過去の発言を後悔した。だから私は、今ここで、訂正をしよう。
「アルガー。さっきは私の為に死ねって言ったけど、あれ取り消すね。私の為に生きろ❗️アルガーは私の事を面白そうだと思って部下になってくれたんでしょ?だったら最後まで私の事を見ていて。私のすぐ隣、特等席で私の事を見守っていて」とアルガーの方を向きながら、先程の発言に訂正を入れ、
「私がゴブリガーやる。アルガーはセラちゃんを守りながら、残りの雑魚の始末をして。」と言うと、
「アルガーではなく貴様がこのゴブリガー様を倒すだと、図に乗るなよ最弱種❗️」とゴブリガーが私を凄い形相で睨んで来た。
怖い。凄く怖い。でも私は、もういじめられっ子じゃないんだ。私には大切な親友と部下がいる。それに私はいつまでも怖がっている訳には行かない。私を虐めてきたクソ野郎達は強いスキルを貰ってるみたいだ。つまり私より格上。あのクソ神はさらに格上だろう。だから、私は、相手が自分より強くても立ち向かわないと行けないんだ❗️
それにアルガーはもう怪我が酷い。だから私がコイツを倒すんだ❗️




