プロローグ②
目を覚ますと、そこは真っ白で何もない部屋だった。
私は死んだのでは?と疑問に思いながら辺りを見渡した。
すると、中央に大きな箱があった。
ここが何処かも分からないし、何をすれば良いかも分からない。だったら何か行動を起こさないと、と考えた私は箱に近づき箱を開けるとそこには、
大量の虫が入っていた。
それを見て、「いゃゃぁぁあ❗️」と叫び、離れようとしたのに体が動かなかった。
逃げれない私を無視して、箱からどんどん虫が出てきて私を囲んできた。
そして虫達が一斉に私に向かって飛んできた。私は怖さのあまり、目を閉じて、失禁してしまった。
しかし私はなんともなかった。虫が飛んできた筈なのに何も感じなかった。
おかしい。そう思った私が恐る恐る目を開けると、そこには
とても可愛らしい顔立ちをしていて、綺麗な白髪をサイドテールにして、髪とは正反対の漆黒のローブを纏った少女が目の前にいて、
「にしししし。どう?びっくりした?」と私に屈託のない笑みを浮かべるのだった。
驚いた私が黙っていると、「どうして何も言わないの?」と聞いてきたので、
「あの。私は死んだんですか?」と質問した。すると、
「うん❗️死んだよ貴方だけ❗️」と元気いっぱいで返してきた。その答えに私は、
「私だけ?」と疑問を浮かべた。すると、
「そう貴方だけが死んだの。他のクラスメイトは皆んな異世界召喚されたの。」と答えてくれた。
異世界召喚。本当にあるんだ。と思い、王子様が生きてる事も分かり私が喜んでいると、
「で、貴方だけ召喚されなかったのは私が妨害したから。貴方は召喚より転生させた方が面白いと思ったから私が殺したの。」と笑顔で言ってきた。
この人怖い。私はそう思い。今思っていることを伝える事にした。
「その。私転生なんてしたくありません。もういじめられたくないんです❗️」と自分の想いを伝えると、
「え?なんで私が貴方の意見を聞かないといけないわけ?私は神だからさー世界を見守る事しか出来ないんだよね。だからね?すごく暇なんだよ。本当にすごく暇でねー。何か面白いものが観たいんだよ。だから面白そうな貴方を転生させて観察したいの。」とまるで話が通じない。そして、
「それに貴方のクラスメイトは英雄として召喚されたんだよ。貴方をいじめていたのに。強力な異能を手に入れ、世界を救う英雄として。皆んなから祝福される。貴方をいじめてたのにだよ?そんなの許せる?」と言ってきた。
そんなの許せる筈がない❗️と私が怒りの感情をあらわにすると、
「ふふふ。いい表情だね。よし❗️じゃあ転生しようか。でもさーいきなり強い種族に転生させて、無双するのはつまらないんだよね。だから私にジャンケンで勝てれば強い種族に転生させてあげる。でも負けたら最弱種の小蛇に転生だからね。それじゃ行くよ❗️」と彼女が手を構えたので、私も構えると、
「最初はパー❗️」と言った。……え?グーじゃなくてパー。私の負けなの?と私が呆然としていると、
「あははは❗️やっぱり面白ーい❗️でも負けは負けだから貴方は、小蛇に転生が決まりました。て事でこれから貴方が転生する世界について説明しますー。」と彼女は言った。
嵌められて、最弱種に転生される事になったが、こんなのはいつものことだ。だからせめて話はしっかりと聞かないと、と思いは私は真剣に話を聞こうとしたその時、私の足元に巨大な穴が出来た。そして私がその穴に落ちると、上から
「あははは❗️説明なんてする訳ないじゃん。だってその方が面白うだし。あはははは❗️」と彼女は大笑いしてた。
許さない。王子様を除くクラスメイトもアイツも絶対に許さない。絶対に強くなって復讐してやる❗️そう強く心に決め、私は意識を失った。
そして目を覚ますと、私は小さな茶色い蛇になっていた。