表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
その従者、規格外につき  作者: 漆
第一章 異世界にこんにちは!
3/15

第二話 俺の能力

ユニークアクセス数を見たら三十人近くも評価してくれていて、驚愕でした。それではどうぞ!

俺の名前は高瀬吹雪、ある日藤堂翔子という女性とデートをしようとしていたところ大型トラックに轢かれ、気がついたら蝙蝠になっていた。どこぞの名探偵の真似はやめておいて、あれから数日間かけて俺の能力や特徴について気づいたことをまとめた。この世界には漫画や小説の異世界と同じようにステータスなるものが存在する。俺のステータスは…

  ステータス

固有名 フブキ

種族 レッサーバット

レベル1

HP 16

MP 31

筋力 12

耐久 17

俊敏 56

器用 26

魔力 42

LUCK 11

スキルポイント 10

スキル 音波 吸血 部分強化

称号 異世界転生者


低っ、低すぎるな、レッサーバットはやっぱ雑魚キャラなのか?

まあ、確かに蝙蝠なんて群れつくって生息してる感じだから、個々のステータスが低いのか。全体的に速度特化って印象だな。


なぜか俺の苗字がなくなっているし、カタカナになってるし、

こっちにはひらがなとか漢字がないのか?


スキルポイントというのは、どうやらその名の通りスキルを獲得するためのポイントらしい、強いスキル程、スキルポイントの

消費率が上がる。生物を殺害することによってスキルポイントは増える。物騒なポイントだ。


スキルは三種類あるな。

音波…自ら発する音波を利用して、周囲の状態を確認できる。

吸血…対象の血液を吸うことによってステータスを一時的に強化する。スキル使用者と対象間の愛、絆が深いほど、強化率が高まる。

部分強化…スキルポイントを消費し、身体の細部を強化することができる。


吸血は今使わないから置いといて、音波を使えば間接的に周りを見ることができるのでは?それに部分強化は身体の細部を強化するとある。なら眼球も例外ではないのだろうか?


最初は洞窟が暗すぎて見えないのだと思っていたんだが、どうやら蝙蝠は元々目は退化している為、音波を使って周囲の物体を確認してるようだ。それと同じことが俺もできるらしい。


ちょっと使ってみるか。む?スキルの使用ってどうやるんだ?

言葉を発さないといけないのか、念じるだけでいいのか。


そもそも蝙蝠は言葉を発することが出来ない。仲間とコミュニケーションを取るときにも、音波を使って会話をすると業者の人が言っていた。


まあ、やってみなくちゃ分からない。念じてみるか。


(「音波」)


おっ、なんだろうこれは、波?なんか、波が押し寄せてきて、

形が、分かる。言葉では言い表せない、ただ周囲の形が分かる。


これは…思っているより便利な能力じゃないのか?通常人間が目で見る時には、視野なるものがある。その為真横とかも見えないし、後ろなんてもってのほか。


さらに、人には周辺視野と中心視野というものがある。一つの物に集中してみると周りのものはピンとズレしているように見える

アレだ。それが、()()のだ。言うなれば、常にレーダーを観測しているようなものだろうか。


だがしかし、音とは光より遅い、だから遠くのものを見るときは、目視した方がこの「音波」より遥かに速いのだ。そこはデメリットと言えるだろう。これは、この世界と前の世界の物理法則が同じの場合だが。


次は、部分強化だ。効果は、スキルポイントと引き換えに身体の細部を強化するとな事だ。つまり、腕力を強化したい時は腕の()()を部分強化、聴力を良くしたいという時は、

鼓膜あたりを強化すればよいのだろうか。


これも今すぐ試して、と言いたいところだが、試しでこの貴重なスキルポイント10ポイントを使っても良いのだろうかと、俺の中の慎重な部分が諭してくる。確かに、10ポイントは貴重だ。


だがしかし、ここで使うメリットがある。身体を強化できることだ。これはただたんに強くなる!ということではなく、強化することによって、モンスター(いる場合の話だが)を狩りやすくなるメリットがある。


モンスターを狩ったら、スキルポイントが手に入る。そのスキルポイントでまたもや強化、そして狩る。そのループができたら最高だが、そんな上手いことはいかないと思う。だが、狩りやすくなるのは事実だ。


ということで、早速腕の筋肉を強化する。


ピロンッと着信音のような機械音がすると、脳裏に文字が浮かび上がる。


スキル「部活強化」

腕の筋肉を強化しますか? YES/NO


勿論YESだ。


ゲームのロード中のようなゲージが溜まっていく。

100%になるまで、少しかかったが、さして問題はない。

ゲージ満タンになると、ゲームのアイテムをゲットした時のような効果音がして、腕の筋肉を強化しました。とまたもや脳裏に文字が浮かび上がる。


心なしか、いや、確実に飛ぶ時の腕の負担が少なくなっている。

そう、俺はこのために腕力を強化したのだ。飛ぶ時の負担が少なくなる、つまり飛ぶ速度も上げれるということ。かなり重要だ。


いやー、蝙蝠なんてただの雑魚、というイメージがあったけど、意外にもいいスキルがあってよかったよかった。しばらくは大人しくするけど、異世界結構楽しいな!


スキルの効果に満足したフブキは、岩陰から除く気配に気づかず、今日もまた、眠りにつくのであった。

フブキに忍び寄る影とは…

気に入っていただけたら次話も見て頂けると幸いです

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ