第九十三話・決着からの賭け
契禊姫「今回は特に無しですね」
契禊姫「それでは本編へ……」
契禊姫「どうぞ!」
彼女はそれを弾いて私の腕を斬り飛ばした。だけど彼女にも隙が出来て、私も同じ様に腕を斬り落とした
「うーん」
そう言うと私の前に出て突き刺そうとする
蛇腹剣を振って彼女に絡ませて引き抜こうとする
その時に金属音が聞こえて、その方向を見ると
「対策はしてるのよ」
そう言って無数の刀で防いでいた
「嘘……」
私は引いて蛇腹剣を戻して振ってから真っ直ぐ向かう
彼女はニヤリと笑って、無数の刀を亜空間から出現させて
「これがラスト。アイテム尽きたからね……」
そう言って腕を上げてからそのまま前へと突き出すと、無数の刀が射出され私に向かってくる
1本を弾く、更に1本弾く、だけど、すり抜けた刀は突き刺さったり、抉れたりして
動きが鈍くなる。だから……
「これなら!」
思いっきり蛇腹剣を横に振って飛んでくる複数の刀を一気に弾く
だけど、『隠し刀』……
刀が足や腕に突き刺さり、だけど何とか急所だけを外した
「あぐっ……諦められるかよ!」
鈍ってるのが分かる。何回も戦いで感じてる。だから……それでも……
「お前を倒す!」
そのまま振り上げて振り下ろした
お互いの口から血を吐いていた。私に無数の刀が突き刺さり、彼女は蛇腹剣で脇腹を抉られていた
「流石ね……でも……」
私達は引き抜いて、そのまますれ違うように振り下ろした
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「アイテムでリスポーン地点をここにしてたとはね……」
キキョウに膝枕してもらい、私はキキョウの膝に頭を置いていた
「相打ち……約束どうする?」
私は悩んで……
「お互いの賭け。叶えるにしてもね……」
私はギルドに入ってもらうけど、彼女はギルドを作り私を入れる……
どうしたもんか……
「なら、私の賭けでギルドを作り、そのままギルドごと同盟的な何かと組む。それならお互いの賭けが成立しない?」
うわぁ……かなり無理矢理だけど……
「それが妥協点かなぁ……キキョウ」
私は彼女に聞くと
「えっ……?。生きてるの?」
そう言ってキキョウを見ていた
『エディア達が言うキキョウは私じゃないですね。私は『魔導人形姫神・禁忌書物』キキョウ』。この世界の住人です』
そうキキョウが私の頭を撫でて答えていた
「……作ったの?」
私に聞いてくる
「今はキキョウの中に居るけど、ウォーレンに頼んで作って貰った。今じゃ……大切なパートナーで……大切な親友かな……あっ、桔梗を忘れた訳じゃないよ。桔梗はキキョウじゃ……比べられないから」
私は頬に触れて微笑んだ
「そうなのね……でも、なら、手出しして欲しかったかな?」
私は首を横に振り
「この子は桔梗とは違うの。なんと言うか……戦い方は教えてるけど……どうも独学で自己流にアレンジしてるから、どうしても桔梗の様にならないの……」
彼女は私の頬に触れて微笑み
『当たり前です。私の元となった人を真似をするのは難しい上に私はその人とは違いますから』
そう言った。それもそうだし……何より桔梗とキキョウは別と考えた上で、この世界でのパートナーだと考えてるから
「そっか……で、さっきの話……どうかな?」
私はキキョウを見ると
『私としてはアリだと思いますね。でも、それだと仲間に言うにしても、ややこしくなるから言わない方が良いと思います』
あぁ……兼任するにしても……そうか……
「なら、私がギルドマスターする。エディアに負担が掛かるのは駄目だしね。さて……名前はこっちで?。あっ……私の名前はそのままシュウね」
そう言って行ってしまう
何と言うか疲れた……とりあえず
「帰ろっか」
私は手を広げるとキキョウは呆れた感じで、そして、私を抱きしめ抱えて歩く
うん……落ち着く
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帰るとキアに突然言われた
「予定は終わった?」
確かに終わったけど……
「いや……そうだけど……どうしたの?」
キアがめんどくさいそんな表情をして
「『終末の楽園』が広まるのは良い……良いけど……エディアが行ったのも良い。でもね……私達色々とやり過ぎたり話題になったりでね……出てくるだけで話題になるよ……」
疲れきった表情していた。コロコロと変わるなぁ……
「それにね……必要悪として『七つの大罪』等の伝説のギルドを抱えてるの……ある意味敵に回したら危険なギルドのトップに居るのよ……」
うわぁ……考えずに知り合いとなっていたけど
良く考えると危なそうだなぁ……
「で、本題。エディア……何を企んでる?。また前みたいに私達と争うの?」
いや……あの時は……心情の不安定になってああなったけど……
今は違う……その筈……バレた?
契禊姫「はい。解説です」
契禊姫「能力ではなくアイテムでしたね。にしても便利なのね……使い切りだけど」
契禊姫「彼女の能力は不明で一応考えてますが……アイテムで使用した能力ではありません」
契禊姫「さて……賭けですが……結末としては『ギルドを作り、ギルド同士の同盟を組む』が賭けによる結果です」
契禊姫「一応、この話でメンバーが一人増えて3人ギルドになります。そして……もう一人のメンバーがこの章のラスボスであり私と朱雨にとっては最凶の相手になります」
契禊姫「やはり桔梗に関わっているので……そのプレイヤーが敵として出ますね……と言っても次の章はイベント、その次に戦争なので、まだ先ですね」
契禊姫「今回はここまで。それでは次の話まで……」
契禊姫またね




