第七話・レイドボス戦終幕
契禊姫「はい。今回はありません」
契禊姫「そのまま本編へ」
契禊姫「どうぞ!」
ラガディと分かれてから狼と対峙してきた
『心配しないのか?』
無数の風が襲ってくるの、ひたすら躱していた。能力を使ってるがそれでも怯まない辺り……厄介
「しない。私の人形は強いから」
無数の針を飛ばして牽制するが怯まない。うーん……どうしよう。相手の死は見えないし……勝てるのかな?
取り敢えずは懐に潜り込まない事には……
はっ?
『甘い!』
気が付けば頭上に居て暴風が吹き溢れていた
何これ?
「危なっ……やばい」
取り敢えずは躱す事に専念しつつ攻略法を見つけるしか……
にしても……私が暗殺者なのは良いけど……これ無意味だし……何か……
「そう言えば……」
あの時にキアから護身用の剣を渡されていた気がする
躱しながら探してみると、やはりあった。えーと……
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『封魔の剣』
……一度きりの使用で全てのデメリット剥がす事が出来るが、破損し崩壊する
────
つまりは一度きりね……うわぁ……ミスれない
でも、これがあれば……
一か八か
「……っ!!」
方向転換しながら一気に間合いを詰めた。その間に風が吹きあふれるが躱しつつ目の前まで
そして、一気に斬り裂く。勿論かすれば良いのだから。そのまま地面をスライディングしながら狼の様子を見た
狼は止まっていた。見てみると確実に付与されてるが……
『貴様……』
その顔は怒っていた。正確には我を忘れて切れてるのではなく、冷静な切れ方。此奴は……
「正々堂々と戦うにはね。それに……これで私はわざと負けずに済む」
服に着いた土を払いながら立ち上がり、着ていたコートを脱ぎ捨てた
『何?』
私はストレッチしてから構えた。ようやく本気を出せるのだから
「貴女……手加減していたでしょ?。私が一番大っっっ嫌いなやり方をさらたから、お前にわざと負けようと考えたけど、良かった。本気で来て?」
狼は今度こそ憤怒の顔となり暴風を吹きあふれさせた
『怒らせた事を……後悔させてやる』
天気までを変えるとか巫山戯てるけど……その方が面白い。私は目を瞑る。その瞬間に真横で大きな音が鳴りびく
『災害を引き起こすのが俺だ!』
私は次に落ちるであろう雷の位置を割り出して躱した。何度も何度も躱す
やがて痺れを切らしたのか、今度は雹が降り始めた。それも無数の。だけど、針を構えて的確に撃ち落とす
『お前!』
向かって来るのを、私は横にズレて躱してから前足を捕まえて背負い投げの感覚で地面に狼を叩きつけた
キャウンと言う声が聞こえたと思うと、私諸共に雷が落ちてきた。自分事私を殺そうとしてるのか?
でも……
『なっ!?』
雷は私の頭上から分散して、雹を撃ち落とした針に全て行った。つまりは避雷針の役割を
「既に対策積み」
狼はそれを見てから躱そうとしたの同時に私はシークレットナイフでダメージを与えた
そして抜け出した狼は私を見て警戒していた
『お前……お前が手加減していたのか?』
雨が降ってくる
「えぇ。あの時は普通にどうにもならないけど……今は違うからね」
私は自分のステータスを見て微笑むのと同時に目を見開いた
ラガディが死んだのだから。それも復活ではなく破損し、起動不可能状態として。だから直さないと復活出来ない状態に
その隙が分かったのか、体が吹き飛ばされていた。木々に激突してようやく止まる。HPもほぼ無い状態
はぁ……油断した。油断した
『今ので死んだはずだがなぁ……』
首を回して音鳴らして、腕等の骨を音鳴らして
「分からない?」
その瞬間に狼の顔が顰め面に。蹴り飛ばした前足とその周囲の肉が崩壊していたから
『終眼・崩壊華』を使って防いだのだから。にしても……痛い。これ……死ぬかな?
取り敢えずは構えて待つと
『ふっ……面白いな。なら本気でやろうか?』
周囲が静かになる。成程な……災害にとどまらずに隕石まで降るとは……
「巫山戯てるなぁ!」
『終眼・崩壊華』はもう使えない。と言うよりかは能力関係は使えない。となると……
「仕方が無い……」
ある物を取り出した瞬間に隕石が直撃した
『こんなもんか』
私は細く微笑み再度同じ全ての能力を使った。その瞬間に狼の表情は驚愕と共に細く微笑む
『油断したのはオレだったか』
その言葉と共に消えた。私はゆっくりと崩れ落ちた。多分……代償の影響で。取り敢えずは仰向けになると
「お疲れ様。流石は契禊姫ね」
ハナが私を見上げるように
「嫌いになったよ……助けてくれても良いじゃない……」
ハナは私の横にラガディを置いて
「私はギルドの人間だからね。学校では仲良くだけど……ここでは敵なの。でも……そうね」
彼女は私に微笑みかけて
「手を組みましょ……貴女は私の大切な親友で幼なじみ。敵になりたくないから……力を貸して」
私はラガディを見てからハナを見た
「そう言う儚夢姫は好きよ。分かった……」
ハナは微笑むと
「良かった。じゃ……死んで」
私は目を瞑る
「教えてあげる。彼女は人間から人形になった存在みたい」
その瞬間に私の視界は真っ暗に。ハナの手によって死んだ
契禊姫「はい。今回は『魔導人形姫』について」
契禊姫「『魔導人形姫』は禁忌人形の隠語で、本来は作られてはいけない存在です」
契禊姫「とある人物の願いで作られていて、人間を素材に作られた人形で全部で複数体。まだまだ出す予定ですが……どうなるかはシロクロの気分次第ですね」
契禊姫「一応……元ネタは存在します。それは言いませんが……多分はい。気分で出来た存在なのでこれはこれで生かそうと思います」
契禊姫「今回はここまで」
契禊姫「それでは次の話まで」
契禊姫「またね!」