表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『Another・under・World〜all・Multiple・dimension〜』  作者: Naikuro@シロ naisiro@クロ
第一幕・第四章・ドキドキサバイバル夏イベント編〜第三節・神の人形編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

63/1014

第六十三話・ようやく人形解決

契禊姫「はい。今回は特に有りません」


契禊姫「それでは本編へ……」


契禊姫「どうぞ!」

私はゆっくりと人形に近づいた


『貴女!』


無数の傷が出来る。私は歩みを止めない。やがて人形の前に立つと


「貴女は何を持って恨みを持ってる?」


人形の首筋に手を添えて抱き込む。優しく撫でて落ち着かせた


『何を……』


私は彼女に優しく語り掛ける感じのように撫でた


「この子の思いを知りたいから、見てて……それと彼女を介護して。まだ息はしてる。この部屋から出て」


女性にそう指示をした


『お願いします』


そう言って彼女を連れて部屋から出た


私はそれを見届けると


「大丈夫。落ち着いて……私が貴女の思いを受け止めるから」


人形は私に思いをぶつけてくる


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「可愛いお人形さん」


少女は人形を手に遊んでいた


少女は肌身離さずに傍に置いた


少女は人形を愛していた


「ずっと一緒」


人形は少女の幸せを願った


人形は少女が好きだった


人形は少女の為に願いを叶えた


「……」


少女は人形の前で死んだ。叶えたはずの願いは儚く散り、人形は1人に


そして人形を手にした人達は人形の理想の少女では無かった


やがて数年と長く経つと人形に意志を持った。人形は自ら人を選んだ


その時に老人の家から出た


人形は彷徨い、やがて1人の少女を見つけた


その少女は人形が求めていた少女


人形は少女へと取り憑き支配していた


人形は少女の幸せを願い、やがて永遠にした。人形はそのまま老人の元へ。だけど居場所は無くなっていた


少女が持っていた人形そっくりの人形が居たのだから。人形は嫉妬にかられ老人を殺した


そして自身の為に人形を使い偽装しその場に


その時に見られたが気にさえしなかった事で人形は安堵した


人形は自身の願いを叶えたのだ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


優しく撫でた。この子にとっては当たり前でも私達にとっては異常


「安心して。貴女は私が受け入れる。貴女が掛けた不幸を……彼女の不幸を解いて」


人形は暫くしてから大人しくなりやがて


「良い子。もう悪い事しないなら……神社に来て。そこでなら貴女は……どうしたの?」


人形は扉の方へと頭を動かしていた


「……入ってきて」


私はそう言うと2人は入ってくる。私は近づくと人形は彼女の腕の中へと収まった


『私に?』


人形が私に思いをぶつけてきた


「元に戻した。償いとして傍に。貴女は私の願いを与えた最初で最後の存在。その命は私の死と共に止める。それまでは永遠に……と、その人形が。どうやら……気に入られたみたいね……」


私は苦行した。傍に居るだけで不老不死に近い現象にしたのだから。これが非現実的な事でも


「さて……解決……とはいかないかな?」


残った問題。この人形を除霊する事。だけどこの人形は


「嫌なのね……どうしたものか」


このままにすれば試練は無くなるけど……


『して欲しいです……』


女性はそう言った


「確かに私はしないといけないと思う。でも、人形に意思が宿ったのは……人形を大切にしたから。大切にしたからこの子はここまで暴走した」


優しく撫でた


「そうね……着いてきてもらえる?」


私は2人にそう促した。2人とも頷いて私の後に続くように向かう


向かった先は神社で


『分かりましたか?』


私は頷いた


「人形にも意思があり……不幸にする事も」


二人を見て


「幸福にする事も出来る。だから除霊はしない。私は人形の意志に従う。その上で除霊を求めるなら……私はする。だから……我儘だけど少し待ってくれるかな?」


女性にそう言うと


『分かりました……』


納得はしてくれた。私は人形に触れた。願いを叶える人形に


人形からは


「そう……ねぇ。貴女の傍に居るなら除霊しても良いと。沢山の友達の傍に居れるなら構わないと。でも……最後に」


私は呼んでいた人物に


『解決したと……聞いて』


最初に依頼して来た人。私は向き


「貴方から。迷惑かけてごめんなさい。ずっと守っていたつもりだったけど……少ししか守れなかった。でも……私は気持ちを汲み取る」


そう言って


「大好きだったと。あの子は言っていた。安心して。大丈夫だと。あの子は貴女の事を心配して私に話しかけていた。だから……元気で居て。最後に私にそう伝えた」


私は人形の想いを伝えた


すると


『そうか……そうか……』


そう言って零していた


『私は……お願いするわ。その人形は引き取る。多分……おじいちゃんならそうすると思うから』


女性はそう言って納得していた。それぞれが決めた事だから私は口出しはしない


「で、答えだけど……人形の意思を伝える。それが人形の為で人の為だから」


3人を見て私はそう呟いた


『合格です』


目の前が光り輝いた。やはりこれが可能性の話だったのだと

契禊姫「はい。解説です」


契禊姫「はい。人形について明らかになりましたね。時系列が少しだけ変ですが……こんな感じです」


契禊姫「少女と出会ったのが、老人の人形消失で、人形を親友に見せたのが、老人に人形制作の時」


契禊姫「少女死亡時に、老人は死ぬ数日前。それが時系列です」


契禊姫「まぁ、大まかな流れはこうですね」


契禊姫「さて、合格した理由ですが……人形の意志と人間の意志を尊重したので合格したのです」


契禊姫「結構選択ミスをすればアウトラインギリギリですね。どちらかの意志を尊重した時点でアウトだし、人形を壊してもアウト。私の行動は結構スレスレだったのです」


契禊姫「はい。人形の神編ももうすぐで終わります」


契禊姫「再度言います。これは夏イベントの中のイベントで、私はのんびり出来ずに面倒臭いイベント攻略中です。ですが……本当にもうすぐ終わります」


契禊姫「ようやくのんびり出来るかと。勿論、刹那姫や悠姫が言ったようにイベントの殆どを狩り尽くしてるから大丈夫だけど……果たして運営は……」


契禊姫「今回はここまで。それでは次の話まで……」


契禊姫「またね!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ