第六話・人形の思い
契禊姫「はい。今回は特に無し」
契禊姫「それでは」
契禊姫「本編……」
契禊姫「どうぞ!」
取り敢えずは私はギルドの共有の中にお金を振り込んでおいた
「えっ?。空腹とかあるよ?」
まぁ……少しだけ残してるし
「良い。多分あまり使わないと思うし。取り敢えずはね?」
私はラガディの元へ。私の腕のアンジーも元に戻っても使うとなると……厄介な……
取り敢えずは所有者変更させるしかないような……
『出来る……貸して……』
私はアンジーの腕を彼女の手に乗せると、アンジーはラガディの腕へと移った
私は目を見開いてると
『……この子に……能力に抵触しない……契約を結んで……移ってもらった……だから……私が……この子の所有者……に……取り敢えず……これで……大丈夫……』
私は腕を見て、手を見てから握ったりして確認した
「有能……」
私はそう呟いた。でも、戦闘には向かないから……私一人しか……
一応試してみようかな?
早速、レイドボス近くのに来たけど、何故か目の前にレイドボスが。何で?
『……多分……お姉ちゃんの……匂いを覚えられてると……思う……』
その瞬間に2匹は一気に間合いを詰めて襲ってくる
私とラガディは左右にバラけて
「ラガディ。そっち任せた。これなら多分大丈夫!」
彼女は私を見て頷く。私には狼、ラガディには兎が
私は少しだけ微笑む。これなら勝てるし、あの時では無いから
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エディアが私から離れて、目の前にエディアが出現させたレイドボスの兎が
『貴方は……やはりそう』
兎は私を見て何かを確信して言う
『……お姉ちゃんには……正体は……明かしたくないから……』
私はそっと左腕の姉さんを撫でた
『お前はアレに作られた人形。禁忌人形。成程……君の所有者が人形なのも納得がいく』
私は舌打ちをしつつ姉さんを構えて
『……ラガディ・アン……それが……私の名で……────……だから……お姉ちゃんに知られるのは……後でも良い……むしろ……知らなくて良い……』
私は前と。兎は驚いて引こうとするが逆に向かってくる
それに合わせて私は切り付ける
『呪いか……それも呪いなら……契約系の呪いか……行動制限系の呪い。流石は禁忌人形』
こいつ……頭は切れる。兎のくせに……取り敢えずは無数の契約を勝手に結んで置いて踏ませる
私は両手を広げて
『……来いよ……獣……』
その言葉に切れたのか、怒りで向かって来る。分かっている。フェイクなのが
私はわざと真っ直ぐと向かう。そして目の前で切り裂かれるギリギリまでで、しゃがみ込みスライディングしながら躱す。その時にお腹も同時に斬って出血させる
だけど甘かった。後ろ足で思いっきり蹴られ吹き飛ばされた。何度も地面を叩きつけながら木に激突して止まった。口からは血を吐く
やはり……キツい。でも、お姉ちゃんに呼ばれて来たのだから負ける訳にはいかない
『……最悪……』
ゆっくりと立ち上がる。死ぬにしてもこいつを殺してから。私には時間が無いから。だからあんなに……私はお姉ちゃんに寄り添ったのだから
『興が冷めた』
そう言うと兎はお姉ちゃんの方へと。行かせない……お姉ちゃん……
姉さん……力を貸して
『何?』
私は兎の横まで来て蹴りを入れて吹き飛ばす
『死ぬ気か?』
私は立ったまま
『……無い……ほんの少しだけ……代償を支払っただけ……だって……あの召喚で……私はほぼ死んでるのだから……』
私は一気に間合いを詰める。無数の風が吹き溢れるが私は一つ一つ躱して接近する
目の前に風が来るのを私は切り裂き、首筋に刃を当てて一気に引く
『……無駄だ』
風で防御……こいつ
『少しは楽しめそうだと思ったが……』
目の前に後ろ足が飛んでくる。だけど、それは来なかった
『……な……何だ……』
足が吹き飛ばされる。それは足だけではなく他の部位も
血飛沫が撒き散らす。服がはだけて人形の心臓が露出する
『貴様……人間だな……』
私はゆっくりと姉さんを突き立てながら立ち上がる
本当に此奴は勘が良い
『私は……人形だ……』
擦り傷からは血が流れる。私は一度死んでるから
私は人形として蘇り、そして封印された。だけど……
私は呼ばれた。それも姉さんを宿したお姉ちゃんに。嬉しかった。だから甘えた。でも……もうすぐ死ぬ。寿命だから
『そうか……悪かったな……』
そう言うと倒れ込み死んだ。それを見届けてから私はゆっくりと倒れた
人形の心臓が崩れ落ちて人間の心臓が。ゆっくりと鼓動を止めた
此奴らにはこうでもしないと勝てないと……そう思ったから
契禊姫「はい。今回はこの『Another・under・World』の世界観について」
契禊姫「基本的には他のと同じだが、能力が唯一無二の個の能力で、プレイヤー自身が望む能力が与えられる」
契禊姫「私の場合は目が悪い為に目が良くなるように願った結果、『終眼』と言う能力を手に入れた」
契禊姫「そんな感じですね」
契禊姫「後は時間は1日対して2日と長め」
契禊姫「なので夜の12時から昼の12時までを1日。だから本編では基本的に時間に関しては表示しません。シロクロが計算が面倒いからという理由で」
契禊姫「飽くまでそれが基本。特に本編とは関係無いので覚えなくても大丈夫ですね」
契禊姫「今回はここまで」
契禊姫「それでは次の話まで」
契禊姫「またね!」