第五十九話・願いを叶える人形の不幸を探す
契禊姫「今回は特に有りません」
契禊姫「それでは本編へ……」
契禊姫「どうぞ!」
目を開けると綺麗な神社の前に居て
『目覚めましたね。ここは……あの惨劇が無かった時の可能性の話』
そう言った。つまりはあの学校の出来事が無かった場合の話に
『この人形を……お願いします』
そう言って目の前の少女に渡していた
その人形があの時の……願いを叶える人形……
私はペンダントを取り出していた。彼女は人形を大事そうに抱えると
『行きましょう』
そう言って私の手を引いて神社の中へと
人形を優しく置くと
『この人形は『願いを叶える人形』……そう言われてます。言われてますが……願いを叶えた人は例外も無く全員不幸になってます……』
そう言って優しく撫でていた
そこはあの出来事と同じなのね……
とりあえず……
『貴女にはこの人形を使って願いを。そして不幸の原因になる理由を突き止めて欲しい』
そう言って私に渡してくる。私は受け取ると
鼓動が小さく鳴る
『やはり、相性は良いみたいだね。この神社は貴女の家。貴女はこの世界では神様だから好きにしていい』
そう言って少女は微笑み奥へと行ってしまう
私はその場で座り人形を撫でた
人形に願いを叶える……なら
「貴女の本体を見せて」
私は人形を優しく抱えて抱きしめると
『遅い。待っていたよ。エディア』
その声が聞こえて前へと向くと
「やはり……日本人形さん。会いたかったし……話したかった」
彼女は私から人形を受け取ると傍に置いて私の膝に頭を置いて
『そうだね……話は……と言うよりかは不幸になる理由でしょ?』
私は頷いた
『分からない。それは覚醒してからだから……だから……貴女の不幸は私に取り憑かれ支配される』
そう言って彼女は私の頬に触れて髪に触れていた
『しない……貴女は友達だから。さて……行こっか』
私は首を傾げた
『私が生まれた理由を探しに。そしたら不幸になる理由が分かるかもしれないでしょ?』
そう言って私の手を引いて向かう
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先ずは人形を預けた男性の元に
『あの時の……そうですか。神主さんの関係者とは。どうぞ上がってください』
促されるままに私は家の中に。意外にも整理されていて、かなり和風だった
見た感じは日本で言う昭和初期ぐらいの感じだったし、当たり前かな?
「では……この日本人形はどう言った経緯で?」
私は単刀直入に聞くと
『少し待ってください』
そう言って男性は奥へと。暫くしてからアルバムみたいなのを持って戻ってきた
『その人形は元々は祖母が持っていまして……この人です』
そう言って指を指していた。そこには『桜の木の下には死体が埋まっている』の姿に酷似した人が
多分……その人をモデルに生まれたのが彼女だったのかな?。となると……
「この方は?」
私は祖母と言われた人の隣の人に指を指した。それは『トイレの花子さん』に酷似した人だった
『祖母の大切な友人と聞いてます。今は孫娘が……と言っても私の幼馴染ですけど、紹介しましょうか?』
私は頷いた
男性はそのまま連絡を取ってくれた
『大丈夫そうです。日本人形はどうですか?』
私は首を横に振り
「まだ何とも……そうですか……おばあさんの人形……」
私はそう言って見ていると
『私はそれ以上の事は知りません。なので聞いてみると分かると思います』
私は立ち上がり男性の家を後にした
そのまま男性に教えられた家に向かう
『ここが?』
とりあえずはインターホンを鳴らして待つ事に。すると扉が開いて
『どなたですか?』
私は目を見開いた。『トイレの花子さん』に酷似していたのだから。多分孫娘だとは思うけど……それでも……
「えーと。願いを叶える人形の話を聞きたくて……神社から遣わされました者です」
そう言うと納得した表情をして
『電話の……どうぞ』
私は家の中に。そして彼女に言われた通りに座り
「えーと、願いを叶える人形について何ですけど……お祖母様?からは?」
彼女は少しだけ考え込むと
『本人も特に……会ってみます?』
彼女からはとんでもない言葉が出た。何ともご存命だった……
いや、可能か?。私は彼女を見ると
『……覚えてない。沢山の願いを叶えたから』
そう返された。やはり……そうなるか
「会ってみます」
私は彼女にそう言った。そのまま彼女は奥へと行き、時間が掛かっていた
暫くすると戻ってきて
『会いたいそうです。こちらへ』
そう言って案内された。とある部屋に着きノックしてから入ると
「……っ」
見た目が変わらない姿のお祖母様が……居て見た目は20代から30代後半の姿だった
本当に……どういう事何だろう……
契禊姫「はい。解説です」
契禊姫「解説の前に。島はアルカトラズ島であってそう名付けられてますので、そのまま意味では有りません。なので日本とかの話は普通にあります。シロクロが完全に忘れていたのでここで説明を」
契禊姫「さて、解説ですが……」
契禊姫「今回はペンダントの回収と不幸と作られた経緯の回収が主な話です」
契禊姫「この話は2つの出来事が無く平和に進んだ話です。なので全く別の話なので全員が存命してます」
契禊姫「『トイレの花子さん』と『桜の木の下には死体が埋まっている』の元となった人が登場し、そこから解決していく感じです」
契禊姫「時代背景としては本編でも言った昭和初期で結構前の話をしてる感じですね。本当に年代を計算してないから適当ですけど……」
契禊姫「さて、彼女がなぜ若々しのかは次の話で分かり不幸の代償も分かります」
契禊姫「さて、今回はここまで。それでは次の話まで……」
契禊姫「またね!」




