第三十五話・過去・後編
契禊姫「注意です。後味とシロクロの語彙力の影響で酷くなってます」
契禊姫「それでも良い方は……」
契禊姫「本編どうぞ!」
急いで家に向かうと桔梗は微笑みながら手を振っていた
安心した
「大丈夫だって。少し無理して休んでいたから。さて、遊ぼっか?」
いつも通りの彼女だった。私は安心して彼女と遊んだ
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「桔梗の事を本気で心配してくれたありがとうね」
桔梗のお母さんにそう言われた
「あの子ね。貴女の事をよく話すのよ。本当に楽しそうにね」
目を見開いた
「お医者さんからはね。長くないと言われてるけど……ココ最近良くなっていてね。不思議よね」
鼓動がドキリとした。怖くなったから
「まだ分からないけどね……心配させたのはごめんなさい。これからもあの子の傍に居てあげてね」
私は小さく頷いた
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ある日に彼女から突然
「大会に出よ!。私とタッグを組んでね?」
目を見開いた。憧れになっていた彼女とパートナーを組めるのだから
嬉しくなり私は二つ返事で了承した
それからは彼女にお願いして練習や作戦等を考えて大会当日に
酷く緊張した。でも彼女は私に
「リラックス。負けても良いよ。どんなにかっこ悪いくてもいいの。だって……楽しんだもん勝ちだからね。それにね……私は契禊姫と来たかったんだ。この舞台を見て欲しくてね」
そこに広がったのは無数の観客だった
「さて。頑張ろ。私は契禊姫じゃないとやる気出ないしね」
そう言われると緊張所か余計にプレッシャーになってる
だから彼女は察したのか
「悔いが残らない事だけを考えて。後は私がするから」
その瞬間に緊張が無くなった
動画で見るキキョウそのもの雰囲気になっていたから
私は何も出来なかった。彼女のサポート……着いていくのに必死で何も出来なかった
「今度は契禊姫がやってみようか」
彼女のお陰で決勝戦までは行けた。そんな時に言われた
怖くなった。でも彼女は
「サポートするからね」
そう言われて私は頷いた。息を整えて……彼女の教えて貰った通りと私なりの考えで無我夢中で戦った
気がついた時には血塗れで目の前には「Win」の文字が。私は彼女を見ると微笑んでいて
「意識ない時の契禊姫は怖いね。でも、出来たでしょ?。大丈夫。私と組む限りは私が契禊姫をサポートするから」
そう言われた時に泣いた。でも、本当の意味で泣いたのは優勝したから
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気が付けば彼女のお陰で沢山の大会で優勝していた
でも、まだまだ彼女には適わなかった。彼女は強すぎたから。だから私の目標が彼女だった
でも、それすらも長くは無かった
また、大会の話をしようと彼女の家に向かうと
「契禊姫ちゃん!。一緒に来て!」
彼女の母親が慌てた声でそう言う。私は嫌な予感になり母親の言う通りに乗ると
そこには息を荒くした桔梗が。私は母親を見ると
「握ってあげて……」
私は彼女の手を握った
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病室で彼女を見ながら私は待っていた
聞くのが怖かった。だから……帰ろうと思った。でも……止められた……
「お待たせ……今は大丈夫らしいの。でも……危険な状態なのには変わらない。本当に奇跡的に良かったのが続いたみたい……」
私は桔梗を見た。桔梗の為に私は……
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毎日彼女の見舞いをしてから彼女為に私一人の力で大会に優勝する為に頑張った
「明日大会なの。頑張るよ」
彼女にそう言った。彼女の手からはほんのりだけ力が入ったのを感じた
多分……『頑張れ』と……そんな感じがした
長い沈黙の後に私は家に帰る事にした
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次の日になり大会に。最初は順調に勝ち進んでいた。でも……それが
「えっ?」
電話があった。桔梗の容態が悪くなったと。私は悩んだ……本来なら棄権して向かうべきだと
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「リラックス。負けても良いよ。どんなにかっこ悪いくてもいいの。だって……楽しんだもん勝ちだからね。それにね……私は契禊姫と来たかったんだ。この舞台を見て欲しくてね」
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彼女の言葉を思い出した。だから私は……伝えた
「……我儘ですが……桔梗の言葉を無駄にしたくないです……だから……」
桔梗から聞いた言葉を伝えたら
『あの子が言ったのならそうね。言いそうね…………あの子が言ってるよ。『頑張れ』と……』
私は泣いた。でも……彼女が言うのだから頑張れると
結果から言えば優勝した。でも、それを聞かずに私は飛び出した。これを放棄したから
スタッフには止められたけど、その時に桔梗のお父さんが来て事情を話してくれた。意外だったのは桔梗のお父さんがこの大会の関係者になったのが、私と桔梗の為と
その代わりに優勝を捨てるのと大会に出た事自体を無かったことにして、2位の人が優勝した事に
桔梗のお父さんは2位の人に説明していて、2位の人は私を見てから
「大切な親友の元へでしょ?。行っておいで。次戦う時はお互い本気でね?。それと……次会う時はその子と一緒にね?。キキョウ何て……有名人と会えるのだから」
そう言われた。普通ならないと思うが……優しかった。結果的には2位の人が優勝し、私は大会で優勝した記録は無くなった
桔梗のお父さんの車で向かった。私は謝った。無理をして更には我儘でこうしたのだから
桔梗のお父さんは
「桔梗が望んだ事だ。気にするな……」
病院に着く時には……
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私は最後の日に彼女の家に来ていた……違う。泊まりに来ていた
お別れをする為に……
話した。誰も居ない部屋で私は一人で
やがて朝になると
「何時でも来てね。あの子も喜ぶと思うから」
頭を下げた。それからだった。大会の表では私は勝ち逃げしたと。2位の人は必死に私を庇ってくれたが……事情を知らない人からしたら無駄になっていた
私は彼女の為に大会に出続けた。だけど当たりはキツく、彼女が言う本気をせずにやる気の無い行為をされた。そこからだった
私はわざと負ける様になったのは。昔と今を表して弱い奴(無名)の比喩として、『慈愛の死神』と
契禊姫「はい。解説です」
契禊姫「実際には無いのでご都合主義になります」
契禊姫「桔梗のお父さんは有名な人なので多少の融通はききます」
契禊姫「こんな大会で優しい人なんて居るとは思いますが……こうなればなと思ってます」
契禊姫「あと、賛否両論あるかもしれませんが……私は桔梗の言葉を守ると言うよりかは、後悔したくないと思って行動してます」
契禊姫「なので……この話はかなり人を選びます。それでも良かったのなら……シロクロは良かったと思います」
契禊姫「今回はここまで。それでは次の話まで……」
契禊姫「またね!」




