第三十一話・報酬確認
契禊姫「今回も特に無しですね」
契禊姫「それでは本編へ」
契禊姫「どうぞ!」
目の前の壁が吹き飛ばされて、私は躱しながら見る
破壊系の能力なのは分かるけど……
「壁の更に向う側まで破壊するのは違うでしょ!」
そのまま針を投げつけるがあっさりと弾かれる
何この国王……フィジカル高すぎたろ!
「仕方が無い……」
『終眼・消滅華』と『終眼・崩壊華』を使って足止めするが……
速攻で再生してしまう。巫山戯てる……
「つまりは……肉弾戦しろと?」
私はそう感じ始めていた。倒そうにも無敵に近い状態の上に能力でもどうにも出来ない
はぁ……やるか
「来いよ!」
私はファイティングポーズをして構えた。国王はニヤリと微笑むと殴ってくる
私はそれを躱して顎へと殴りを入れる
国王はそれを受け止めると、私の顔へと殴りを入れてくる
その瞬間に衝撃と共に地面が抉れていた。体力も大幅に削られて口から血を吐いた
人形なのに……血を……まぁ、気にしても仕方が無いか……
取り敢えずは距離をとって口に溜まった血を吐いて
「痛いな……」
着ていたコートを脱ぎ捨て再び構える
『やるな……なら……真剣勝負と行こうか!』
そう言って殴りを入れてくる。良く見ると能力が発動してない……
なら……
「やってやるよ!」
ひたすら殴り殴られの繰り返しをする。周囲には血が撒き散らしていた
そして時折仕込み武器を使うが全て弾かれるか折れるかして使用不可能に追い込まれていく
『何でも使え!。さぁ、楽しもうじゃないか!』
距離をとって口元を拭う。こいつ……楽しんでるな……
取り敢えずは……使用不可能になった暗器を全て捨てて構えた
「あぁ……やってやるよ……」
私はしゃがみ込み一気に走り込む
国王はそれを見て殴る構えをしてから殴りを入れてくる
私はそれを確認してから滑り込むようにして懐へ
国王はそれを見てニヤリとしてからもう片方の拳が私の方へと
『終眼・彼岸華』を使って推測していた。国王の死は見えていた。だからそれを見越して
剣と刀を抜いて腕を切り落としてそのまま胸元とお腹へと突き刺した
だけど、国王は止まらない
『何が何でも殺してやる!』
そう言って残った手を私の方へと。防げない
「来いよ!!!!!」
そのまま深く突き刺すしか方法が無い。私は叫んでいた。殺す為に……生きる為に
届く前に深くつき刺さることを願った。やがて拳は私の顔に届き殴られるのと同時に止まった。顔の半分は壊滅したが
『……これが……本気か……』
私は左右にある壊れた刀と剣を見た。そしてお腹辺りに血が垂れてきて、国王の腹部を見ると引き裂かれたように切れていく。やがて私の方へと倒れてきて
『……これが死か……』
私はどかして立ち上がる。片腕を抑えて私は国王を見下ろしていた
「何故?」
私は聞くと国王は細く微笑む
『……国を守る……そうなれば……時には……冷酷に……私は……悪になりきれなかった……だから……彼に頼んだ……その結果……違う火種が……自業自得だ……』
そう言った。本物の悪に託してしまったからウォーレンが生まれたのか……
「優しいのね……間違えなければ……」
彼は細く微笑んだ
『ぁ……そうだな……これを……お前の武器を……破壊した……お詫びだ……好きなのを持っていけ……て……お前の……力なら……壊して奪うか……ククク……』
そう言って光の粒子となり消えた。丁度その時にウォーレンが倒したのを確認した
終わったみたい……
疲れたから休憩しよっと……
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VRゴーグルを外して背伸びをした
疲れた……
「楽しみだったね。契禊姫ちゃん」
あっ……悠姫が。これは……
数時間後には問い詰められて全てを話した。そして
「一応エリアボス全てクリアした。したけど……西エリアは普通だったよ?」
ん?。私は戻れないと思っていたけど……
「イベントの為に……いや、何かしらの能力かな?」
聞いてみると
「可能性としてはね。にしても……国王相手に肉弾戦とは。どうだった?」
私は苦笑いした。もう二度と戦いたくないと思ったから
「まぁ、良かった……と思うよ。それよりもお腹空いた……」
悠姫は微笑みながら
「はいはい」
そう言って私の手を引っ張りながらリビングへと
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さて、再ログインと。取り敢えずステータスとかは後にして報酬確認と
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『人形の館・全クリア』
報酬
・『魔導人形姫ジュディ・エンフィールド』獲得済み
・『宝物庫の鍵』
・『ランダムチケット』×10
・『人形チケット』×10
・『ステゴロ強化(特大)』
称号
・『国王を倒したモノ』
・『肉弾戦制覇』
・『ステゴロ』
・『恨み晴らすもの』
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まぁ……こんなもんかな?
取り敢えずは……開封タイムかな?
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『ステータスチケット』+(150)
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『服装・崩壊した仮面』
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『ステータスチケット』+(30)
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『服装・黒のワンピース』
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『終眼・支配華』
……見た相手を支配する事が出来る。行動全てを操る事が出来る。代償として自身と同じ動きしかしない
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『自動回復【小】』
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『装備・ノーマルショートパン』
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『装備・ベレー帽』
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『人形パーツ・右腕』
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『ステータスチケット』+(50)
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うーん……まぁまぁ……だけど、取り敢えずは『人形チケット』を使って足りないパーツを引き換えて残りもそんな感じに……
はぁ……運が無い……
契禊姫「はい。毎度おなじみ解説ですね」
契禊姫「国王はステゴロが大得意です。能力もそれに連なり、触れた相手を破壊する能力です」
契禊姫「暗器武器が無限でしたけど壊れされたのは純粋に国王の能力のせいですね」
契禊姫「一応……先程のヴラドと同じくらいか少し強い敵ですね。まぁ、私もステゴロが若干だが得意な為に苦戦するだけで勝ってしまいましたね」
契禊姫「とまぁ、こんな感じがボス戦ですね」
契禊姫「国王は優しいがヴラドに任せた事がきっかけに取り返しがつかないと所まで行った為にそのまま悪へと」
契禊姫「止めてもらうのを望むが引き返さない為に戦うことに。それが今回の顛末ですね」
契禊姫「さて。今回はここまで」
契禊姫「次の話まで……」
契禊姫「またね!」




