第百七十五話・始まりの町
「はい。今回は特に有りません」
「それでは本篇へ……」
「どうぞ!」
触れて握った瞬間に紋様が広がり始めた
初めて死の直感をし離そうと思った。だけど鎖が巻きついて腕の血管と繋がっていく
「っ……はぁ……」
暫くして鎖が腕から離れて、刀から手が離れた。そして血管は浮き出たままだった
紋様は染まったままで消えてなくならない。少しだけボーっとしてると
『主……よろしくね……』
その声が聞こえて刀の方を見た。だけど反応は無かった
『凄いですね!。あの人みたいですね。それは水心子正秀と言う妖刀ですね。効果は『即死』ですね。貴女は『即死』に耐えましたから認められたのですね』
それは……それでいいのかな?
『さて、次はプレイヤーネームです!』
プレイヤーネームか……特に考えてなかった……
「……ムラサメで」
ボクはそう言うと
『分かりました!。次は種族で!』
一覧が開かれた。色んな種族があったけど新たに追加さたのか
『死人間族』が見えた
「これは?」
元気な妖精が見て
『水心子正秀のみの種族ですね。分類的には人間です!』
ボクは刀を見るとそうした方が扱える気がして選んだ
『さて、本来なら望むけど……貴女はアイテムを手にした。だから特別……貴女は何を望むの?』
ボクは……
「ねぇ……水心子正秀……私と共に強くなってくれる?」
手に持っていた刀……水心子正秀に聞いた。もし意志を持ってるのなら……
『主……なる……私を……耐えたから……だから……主の……刀になる……』
やはりこの刀からだった
「じゃ……目標にしてる人が居る。その人の為に強くなろ?」
水心子正秀は一瞬だけ揺れると手のひらに何かを突き刺して
『……大好き……』
そう言って抜かれた。多分血を与える感じかな?
「決まった。私の望みは……この子と共に強くなる。その為に……呪いを求めるよ」
私はそう答えると
『うん。その子の為にね。やはり……あの人みたいだね。さて……貴女の望むモノは手に入る。そうだね……エディア・シャングディア、プラティ・グランディロスそして君は面白いことしてくれそう……』
そう言って目の前が真っ白になる
『君の望みは叶う……だが……それは……今じゃないから……頑張って?』
そう言って気が付くと噴水の所に居た。手に水心子正秀
「そう言えば……ステータス……」
表示されなかった。でも……確認は出来そうだから確認してみる事に
────
名称:ムラサメ
種族:死人間族
職業:刀士
ステータス
レベル:0
HP:0
MP:0
腕力:100
体力:0
敏捷:1000
知力:1000
魔力:0
器用:2000
能力
『呪氷』
斬りつけた相手に氷を植え付ける事が出来る
非能力
『即死』
触れた相手を即死させる
称号
『呪い受けしモノ』
『水心子正秀の所有者』
装備
初心者装備
────
かなりの偏りが……
それに能力が。取り敢えずは……
「冒険者ギルドの登録かな?」
水心子正秀を腰に納めた
目の前には噴水で始まりの町に着いたのかな?。にしてもあの妖精……
何かありそう……
「さて……向かおうかな?」
お金は有るし……何とかなるかな?。取り敢えずは……
「服屋……」
色んな種類の服が売られていて中に入ってみる事に
「いらっしゃい……て、初心者?」
綺麗なお姉さんが居た
「まぁ、はい。さっき始めたばかりです……」
ボクはそう答えると
「見たら分かるね。でも、お金ないでしょ?」
ボクは頷いた。見た感じはオーダーメイドに近いと思うから……
「まぁ、色々と方法はあるけど……私よりもあの人とか良さそうかもね。でも、そうなると、余計に……」
首を傾げた。あの人?
「その人も同じなのですか?」
彼女は頷いていた
「『終末の楽園』のキア。生産職では知らない人は居ないけど……初心者なら仕方が無いかな?。一応……運良く知り合っただけど……どうする?」
更に首を傾げた。どういう意味だろ……
「あー……方法は一つある。素材を自ら集めて、私がキアに依頼して作ってもらい、私が貴女に渡す。一応……キアに優先的に頼める立場みたいなものだから……出来るけど……」
確かにその方法なら……
「考えてみます」
ボクはそう言うと
「あっ、ちょっと待って。私はシズク。ソロの生産職だよ。フレンド登録どうかな?」
暫く考えてから
「お願いします。頼む事はあると思います……あっ、もう2つ。専属の生産職と非能力者専用とアイテムを混ぜる事は出来ますか?」
フレンド登録をした後に気になったから聞いた
「前者は分かるけど後者はキアに聞かないと分からないかな?」
そう答えられた。やはり……難しいのかな?。水心子正秀の強化に繋がれば……良いけど……
「はい。解説です」
「さて、ようやく物語が進みましたね。にしても……今回は少しだけ暗めにしつつ明るくしていくつもりです」
「今回のモデルは呪いで……水心子正秀は呪いではありませんけど……シロクロがとあるゲームにて擬人化の姿が好きな為に選ばれたのが理由です」
「それに……呪い関係が第一幕よりも多く出てきますし、他にも色々とあります」
「なので……呪いがこの第三幕がキーワードです。なのでホラー中心にグロとかがたまに出ます」
「なので今回は前書きで注意してる間はホラー、グロ関係が多くなります」
「と、今回はここまで。それでは次の話まで……またね!」




