第百六十四話・違和感
那夢タ「今回は特にありません」
那夢タ「それでは本編へ……」
那夢タ「どうぞ!」
目を見開いていたが
『どうした?』
そう言えばここは過去。私の事を知るはずもないから……
「何でもない……試験とかしないの?」
私は聞くとおじさんは微笑み
『こっちだ』
そう言って先程来た道から戻っていく形で歩いていく。私はその後に続いて歩く
『君みたいな少女が軍を……』
そう言って私を見ていた
私は目を伏せて
「色々と」
私はそれだけ言うとおじさんは何も言わずに歩いた
暫くしてから
『これは帝国軍総帥。またですか?』
そう言ったのが聞こえて私をその方向を向くと
『志願者か……それも子供。君……ここは危険だ。遊びじゃないんだ』
そう言って私と同じ目線になりそう諭した。私は目を見開いた
「心配してくれるの?」
彼は優しい笑みを浮かべて
『子供はまだ未来があるから。こんな所で死ぬよりは表にでも居とかないと。ここは大人に任せておけばいい』
有り得ない……こんなにも優しいはずが無い……
そうなると何時からかになる……
『どうした?』
その声と共に私は現実に戻されて
「何でもない。私も軍になる。それも……帝国軍総帥よりも強く」
これはレリア様やおじさん……貴方を止める為に私は依頼された。だから……貴方よりも強くならないといけない……
『……っ……フフ……アハハハハハ!!!!』
突然笑いだして
『俺を目指すか。なら……お前の人生だ。お前で決めろ』
そう言って手を振って歩いていく
『帝国軍総帥によくそこまで啖呵切れるな……』
飽きられたが……少なくともこの時代で当たりで良さそう
『さて、此処だ』
暫くして歩いてやがて辿り着いたのは闘技場ぽい場所だった
そして
『何か能力とか持ってるか?』
私は首を横に振った。ここでユグドラシルの存在を出せば何が起こるか分からないから……
だから、『旧神』に変幻して
『これで充分』
私はそのまま対面になるように動き立ち止まる。視線を動かすと
「居るのか……」
帝国軍総帥が私を見ていた。それも好奇心のように私を見ていた
『成程……俺と同じですか。なら』
そう言って炎を舞い上がらせていた。見た事ある……
いいや、私が愛用して常に使っていたモノ……
そうか、2人の反応はこれだったんだ
これの持ち主が今目の前に……
『やり合おうか!』
そう言って炎を一気に吹きあがらせてそのまま突っ込んでくる
『旧神』が知らないのなら……どうとでもなるが……
「無駄……」
そのまま片手で向かってきたおじさんを弾いて、そのままの勢いで回し蹴りをした
『なっ……だが!』
そう言って黒い炎が私に纒わり付く。これは……そういう事か……
なら……
「見せてあげる。本当の古き神を」
一気に全開放して、向かおうとすると
『そこまで!』
その瞬間に地面に寝転がっていた。能力も全て解除されていて
『まさか……『旧神』か?』
そう言って聞いてくる。私は目を向けると
『お前……命拾いしたなぁ……彼女が本気でしたら、多分この国は滅んでた。決めた。お前、俺と来い』
は……?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
告白では無いにしろ、何故か気に入られて帝国軍総帥の後ろを歩く私……
いや、普通にやっただけなのに?
で、何故か変幻したままの姿で私は歩かされていた
『お前……相当気に入られたぞ?』
おじさんがそう言った……
えぇ……後に敵になるのにそう言うの……?
『にしても……その能力は知らないな。無色民にしては随分と強力な能力を』
いや、アンノウンから受け取りアンノウンの決心が着くまで預かるのを使ってるだけだから……
でも、アンノウンはそれはそれで吹っ切れてるし……良いのか?
『『旧神』。古い神で、あらるゆ神すら相手に出来ない……別名『クトゥルフ』。まさか……君が持っていたとは。どうりで俺に啖呵切れる訳だ……』
いや、それでも貴方に止められたけどね?
はぁ……何かめんどい事になった気がする……
『と、此処で待ってろ。お前は俺と来い』
そう言って部屋に1人取り残された。おじさんは嬉しそうな表情しながら着いて行ったし……本当に訳が分からない……
それにあの子供の未来を見る人が何故?。本当に訳が分からない……
一体……何がどうなってこうなった?
ひょっとしたら……
「いけるか?」
過去を少しでも変えれるなら……いや、そうなると『時間』が……いや、『時鳥』か。ならやってみる価値はあるか?
少しでも変えれば……
きっと……
「……」
私はそう考えて戻ってくるのを待った
那夢タ「はい。解説です」
那夢タ「ようやく過去へと」
那夢タ「帝国軍総帥が何故そうなったのか。おじさんは何者か……それらが全てが」
那夢タ「そして第二幕の大詰めにして、第三幕への……と、ネタバレになりそうだし……ね」
那夢タ「今回はここまで。次の話まで……」
那夢タ「またね!」




