第十五話・イベントがイベントでは無くなってしまうイベント
契禊姫「はい。今回も注意です」
契禊姫「イベント全くしませんし、唐突な進路変更が出ます」
契禊姫「それが嫌な方はバックしてください。この作品は普通のイベントをしません」
契禊姫「それでも良い方は本編……」
契禊姫「どうぞ!」
しゃがみ込み、一気に駆け抜ける。目の前の『星十二騎士団』を逃がさない為
それにしても遅いな……
「何故だ!」
太刀筋は良い。良いけど……
「弱い……雑魚は君だね」
それに切れたのか思っきり顔横に向かって剣を振ってくる
「俺が最強だ!!!」
私は目を瞑って左手で剣を受け止めた
「強いなら……強いなりの行動して欲しい」
そのまま構えて斜めに切り割いた
その時に
「まだ……まだ!!!」
そう言って私の攻撃を防いだ。良く見ると黒いモヤを纏っていた
「終わらせる……終わらせてやる!!」
そう言って向かってくる。私は横にずれて躱すが服が引き裂かれて、腕に傷が入っていた
その時に黒いモヤが傷の中に入っていた
「捕らえたぞ……」
そう言うとステータスが減っていく。斬ろうにも多分実態は無い
なら……
「殺すだけ」
私は向かって攻撃しようとした
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楽しみ過ぎてエディアちゃんの事を忘れていた
取り敢えず向かおうとした。ハナちゃんの能力でイベントそのものを変えてしまったし……本当にサバイバルにね
他のプレイヤーが潰し合うなら良いか
「……エディアちゃん?」
周囲には何も無い。ただエディアちゃんが黒いモヤを纏って立っていた
警戒しつつ触れると
「……逃げ……て……」
その声と共に私胸元が引き裂かれた。私は飛び引いてエディアちゃんを見た
「彼奴は……殺し……た……だけど……例外……が……禁忌人形でも……制御出来ない……」
そのまま向かってくる。躱しつつエディアちゃんを見た
このイベント……何か可笑しい。全て……想定通りな。そんな感じがした
ハナちゃんが『星十二騎士団』を潰す為にイベントを覆したのに……それに適応させていく……
まるでエディアちゃんの強化の……
「ユウさん」
エディアちゃんを蹴り飛ばしてハナちゃんが
「取り敢えずはエディアを止めるよ」
そう言って攻撃をするが、動きが鈍っていた。それに状態異常がバグってるように無数に付与されていた
良く見るとエディアちゃんの瞳が淡く光っていた
「……来て……」
そう言うとハナちゃんが吹き飛ばされて
『ご主人様の進化を止めないで……ご主人様の為の試練なの』
エディアちゃんが片手で頭を抑え始めた。そして胸元には赤い玉が出現していた
「やはり……能力解放の他にも。ユウさん。『星十二騎士団』のリーダーも進化しようとして戦っていたのだと思う。完全に似ている」
エディアちゃんは苦しむのをやめて私達を真っ直ぐと見た。その瞳は酷く冷たい目で……
「危ない!」
気が付けば吹き飛ばされていた。多分、他のプレイヤーも巻き添いを食らってると思う
「戦って。ユウ。ハナ……」
低い声でそう言う。その時にエディアちゃんの人形がハナの背後を取り胸元を貫いていた
その時に私の鼓動が強くなり、その場で座り込んだ
あの人形の呪いだと思う
「つまらない…………」
振り下ろそうとした刀が私の頭上ギリギリで止まった
「違う……私は……私は……こっち……この世界の人形……違う……私はプレイヤー…………」
その瞬間に黒いモヤが溢れて吹き溢れた
『ご主人様があの方に……素敵』
そう言うと
「あがっ……あぁぁぁあぁぁぁぁぁぁあぁぁぁ!!!」
エディアちゃんがそう叫ぶと視界が真っ白になった
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『特異進化』
………………
確定…………
…………『魔道人形姫』…………
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私が私を制御出来なかった。ただ見てるだけだった
ハナやユウが助けてくれようとしてる。なのに体が止まらない
『ごめんなさい』
声が響いた。振り返るとフードを深く被った少女みたいな声の人が立っていた
『貴女がこの玉を持たなければ……例外のままだった。貴方達が始めた事を……私が利用する』
彼女の声は酷く冷たかった
『貴方達の宴は次に進む……全てはあの子達の為に』
その瞬間に意識が引き剥がされて、私はユウとハナの方へと投げ飛ばされた
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「これは……想定外……」
運営側も予期しなかった出来事。当初の予定ではサバイバルバトルからトーナメント戦だった
でも、いきなり覆された。あるプレイヤーの能力によって、全ての生き残ったプレイヤーは1箇所に集められた
これではトーナメント戦の意味も無くなった。だから急遽バトルロワイヤルへと変更した。各プレイヤー累計ポイントで順位を決める。それに変更したはずなのに
「ここに来て……人形族限定の種族クエストが?」
このイベントはAIに管理させていたのに……多分あのプレイヤーによって、偶然引き寄せられた。そう考えたけど……
「違う。これは……このプレイヤー?」
モニターに映し出された映像には、3人のプレイヤーが。1人は当初の予定通りの時に開始直後に終わらせたプレイヤー。もう1人はこのイベントを変えてしまったプレイヤー。そして……
「彼女が原因……?」
それは人形族……種族の少女でこの種族クエストに必要な人形を所有してる少女
彼女が?
「リーダー。突発的なレイドクエストが勝手に了承されました」
リーダーと呼ばれた男性は目を見開いていた。初のイベントがまさかのここまで狂わせてくるとは思わなかったから
でも、それはAIの判断
「続けて。このイベントの結末が気になる……」
男性はこのイベントの結末を見守る為にこのイベントがなるがままに見届ける事にした
契禊姫「はい。今回はこの例外的イベントです」
契禊姫「当初、シロクロは普通のイベントの予定で本当に本編で語られてる様に進める予定でした」
契禊姫「ですが、言ったと思いますが……普通のイベントでは在り来りと思いまして、この様なイベントの仕方を」
契禊姫「順序としては、『サバイバルからのトーナメント戦』→『バトルロワイヤル』→『バトルロワイヤルから、レイドボス戦』の形で進んでます」
契禊姫「これを引き起こした原因は、私と『星十二騎士団』のリーダーですね……」
契禊姫「ハナは完全に予期してません。本当に偶然が重なってこうなってしまったのが、このイベントの真相ですね……」
契禊姫「まだまだイベントは続きます」
契禊姫「それでは今回はここまで」
契禊姫「次の話まで」
契禊姫「またね!」




