第百四十一話・恐竜……いいや、恐龍
那夢タ「はい。今回は少しだけ現実の生物をモチーフにした『変幻系』が出ます」
那夢タ「ですので……それでも良い方は本編へ……」
那夢タ「どうぞ!」
一応聞くことに。何かしら分かるかな……と……
「それは?」
彼女は頷いて
「生物にも種類があって……幻獣系、現実生物系、古系ですね……で、多分……プラティさんは幻獣系。シノさんは古系、私は幻獣系、エルさんは幻獣系になりますね……」
成程ね……まぁ、区別が分かった所ではだけど……希少なのかは分かるかな?
取り敢えず続きを聞こうと思ったら、気が付くと知らない場所……真っ暗な空間にいつの間にか佇んでいた
そして目の前の4匹の鳥が私にすり寄る形で居た。優しく撫でてみると目を細めていて
「ここは……」
その瞬間に私の姿が能力発動時の形態に。そして
『ようやく馴染みました。初めまして『始鳥』です』
私の前に私と同じ姿をした『始鳥』が
「……馴染みとは?」
彼女は私の傍にしゃがみこみ、伸びた前髪をかき分けて頬に触れて
『私達の力が完全に貴女に溶け込んだのです。正確には混じり貴女は普通では無くなりました』
そう言ってゆっくりと顔を近づけて
『貴女は人間であり私達です』
私の背中には黒い炎の羽と赤い炎の羽、そして鳥特有の尾羽が伸びるように生えていた
『別に支配する気は有りません。貴女には私達を受け継いで欲しいのでそうなるようになってもらいました』
余計に分からなくなった……
何を突然?
『それは……一部であり私達。それが真実であり本当の事』
ん?。このアイテムの事?
「つまりは……貴女達のモノて事?」
彼女は頷いて
『既に死んだ身ですから。それに私の隠し能力も既に使いこなせてるようですし……』
私は首を傾げた……何の話か分からない……
『気にしなくて良いですよ。貴女は貴女のままに。どんな貴女であろうと……私は力になります』
そう微笑んでいた
その瞬間に目の前に炎が舞い上がり、手で顔を防ぐと
「急に止まってどうしたのですか?」
私は首を横に振り
「ねぇ、ひょっとして、この能力の他に隠し能力とかあるの?」
カエサルは目を見開いて頷いていた
「極一部ですけど……存在はしますね」
となると……あの『死鳥』が言ったことは本当になりそう……
「私が複数使える理由が分かったかも……ありがとう。何となくだけど分かった」
そして目の前には再び死の村へと。何かヒントさえあれば……
小屋や家に入ったりして探していると
「プラティさん」
名前を呼ばれて私は向かうとそこにはカエサルと、散らばる無数の紙の一つである物が手に持つ紙に視線を落としていた
「多分ここですね……この村の先の国ですね……向かってみる価値は有りますね」
私は紙に視線を落とした。それはこの村の実験だった
────
ある国に対抗する為に作った兵器だが……量産するには数多くの実験が必要……
その為には犠牲である村を。村には幸運とか適当な嘘で与えて記録を取る事に
結果としては上々だが知能が落ちてる。やはり量産型は……
でも、『人造』は良い感じになってる。これは成功だ
だが……やはりアレを使った奴は性能が違う
これを使ってあの国を破壊すれば……能力だけが全てじゃない
さて……これを使ってあの国を……
────
ここで途切れていた。何でだろう……
「プラティさん……何か揺れてません?」
確かに揺れてる感じはしてるけど……何を?
いや……これがそれなのか?
「嫌な予感するけど……」
外に出てみると、そこには2体の恐竜が……
恐竜!?
ちょっ……
「嘘だろ……これ……異世界系じゃないの?」
何で……
その時にカエサルがそれを見て
「恐竜に似た奴ですね……新しく追加された恐龍です。恐ろしいに難しい龍と書いて恐龍です。種族はドラゴンですね……」
いや……それでもよ……
何で恐竜をモチーフにしたんだよ……と、危な……
多分ティラノサウルスとスピノサウルスがモチーフかな……
とりあえずは
「カエサル。そっち任せた」
私は変幻してティラノサウルスに向かって黒い炎を舞い上がらせてダメージを与えてヘイトを
勿論……成功してこちらにヘイトが
「さて……どうするかな」
旋回して見るがやはりどう対処した方が良いか分からない……
多分現実生物系……それもかなり古い系の。となると……
「炎と闇で……後は地震かな……」
人の姿となり、一気に地面を叩きつけて地震を引き起こした
だけど、空から何が来るのを感じて躱すと土煙が舞い上がった
「嘘……何でプテラノドンが?」
いや……恐龍になるのか。兎に角……面倒くさい事になりそう……
那夢タ「はい。解説です」
那夢タ「はい。『変幻系』の分類が出ましたね。主にこれで更に分類しますが……ほぼ適当に近いです」
那夢タ「で、ここにて恐竜をモチーフにした魔物が」
那夢タ「感じ的には恐竜ですが……龍に近しい姿です。なので直感で似てると思っただけで中身は全く別です」
那夢タ「さて……更に村の謎が深まりましたね。ある国とは……そしてある国に対抗する為に作り上げた『変幻系』を使った実験」
那夢タ「まだまだ続きますのでお楽しみに」
那夢タ「それでは次の話まで……」
那夢タ「またね!」




