第十三話・通常のイベントをしない想定外なイベント
契禊姫「はい。注意です」
契禊姫「この話は純粋なイベントをしません。儚夢姫と悠姫が暴走します」
契禊姫「その為に運営も予定変更してイベントをしてます。それが嫌な方はバックしてください」
契禊姫「それでも良い方は本編」
契禊姫「どうぞ!」
イベント当日となり私は会場へと
勿論、ハナとユウとは別行動で作戦も考えてある
取り敢えずは、開始までのんびりする事に。軽く『星十二騎士団』の事について教えて貰ったけど……
私なんかで勝てるのかと思う程に強いと思った
でも……まぁ、あの死神が目覚めてるから関係無いけど……
「また、機嫌が悪いね」
キアが隣に座ってそんな事を聞いてきた
「いや……このイベントが終わった事にね……」
私はそう答えた……そう答えるしかないから
「どうして?」
言おうか悩んだけど……
「時期に分かる……多分……『星十二騎士団』何か比にならないぐらいの強い奴が味方に着いてしまった……違うなぁ……私のだけの味方になったから……」
嬉しいけど……嬉しくない……だって……その影響で直ぐに終わってしまうから
まぁ、私が感じる興醒めはしてくれないから良いけど……
「そこまで言うとはね……気になるわ」
そういうと音が鳴り響いて
『はーい。イベント開始時間になりました!。これよりバトルロワイヤルを始めます!』
開始合図が聞こえてきた
勿論……あの元気な妖精の子だった。何でもするのね……
『ルールはイベント詳細に書いてあるので!。報酬は上位10名に。そこからは順位に応じた報酬を。じゃ、早速初めよっか!』
そういうと音が鳴り響くのと同時に気が付けば知らない場所に
これ……イベントとして大丈夫なの?
取り敢えずはグダグダと進むよりは良いか……
『おーと、第一エリアがものの数秒で終了しました!。勝者はユウ・シャングディアさん!。それ以外の方は全滅しました!』
あー……納得した。多分能力はこのゲーム内で最強。当たりたくないなぁ……
「居たぞ!」
そのまま突っ込んでくるのを私は手を引いて終わらせた
「声出すのか?」
私はそう思った。その時に
「君がエディアね」
振り返ると知らない女性が私に武器を構えていた。気が付かなかった……
「声出さずに殺した方が良かったのに」
彼女は微笑むと
「貴女ならそれだと面白くないでしょ?。さて……やらせてもらうよ」
そういうといつの間にか目の前に。能力使う事すら許してくれないのね
「なっ!?」
私は指をクイッと動かして防ぐ。本当に五月蝿い……
「ねぇ。『星十二騎士団』だよね?」
そのまま回し蹴りをしたが躱されて距離を取られた
「そうだと言ったらどうするのかしら?」
私は目を伏せて
「『二重死神』の名にかけて私は君達を壊滅させる」
目の前の彼女が目を見開いていた。私はそれを見てすかさず動き
「リーダーはそんな事……!」
だけど私は彼女を真っ二つにし、そのまま引き裂いた
「がはっ………」
私は彼女を見下ろした
「貴女の間違いは私を直ぐに殺さなかった。レイドボスとは違い……人間は読めるからね」
そのまま仕込み刀を回して心臓を突き刺した
「そ……う……か……ハナも……か……はめ……られた……」
そう言って消えていった。私は振り返り
「助けなかったのかな?」
視線の方向に声を投げかけた。その時に歩く音が聞こえて
「彼奴が弱いだけだ。宣戦布告かぁ……楽しみだなぁ」
男が大太刀を持ってそう言った。私はコートを脱ぎ捨てた
「ちっとは……マシだろうな!」
そう言って向かって振り上げてくるのを、私は躱した。その時に地面がひび割れて抉れた
能力を使おうにも変な所では使えないから……
「仕方が無い……ジュリエット!」
空間が歪む。そこからジュリエットが飛び出してきて
「小賢しい!」
男はジュリエットを大太刀で叩きつけて壊そうとしていた
『ご主人様。私は大丈夫です。行ってください』
私はジュリエットを見てからそのまま走る。多分……このサーバーは『星十二騎士団』が多数存在する
仕組まれてはないと思うけど……私一人でどうにか出来るのかな?
「遅い……ユウさんは既に終わらしていたのに」
そこには数名が消えかけている状態とハナが立っていた
「『星十二騎士団』?」
ハナは視線を移してから
「うん。取り敢えずは私の能力の干渉で入れ替えてね。まぁ……リーダーと副リーダーは無理だったけど……その他はこっちにね」
何これ?。私要らなくない?
「うーん。このイベント自体……トーナメント戦させない方向で。例外は必要でしょ?」
うわぁ……イベントそっちのけじゃん
「ハナ……お前が裏切り者だとはな!」
私は横にずれて、ハナは飛び引いて躱した。私達が居た所にはクレーターが出来ていて
「やっば……仕方が無い」
そう言うと頭上に大きな魔法陣が。何する気?
『ちょっと!。イベントぶち壊さないでください!!!』
元気な妖精が出て来た。だろうね
「トーナメント戦は無し。ここからは本当にサバイバルよ」
その瞬間に各サーバーのプレイヤーが出て来て、その瞬間に視界が歪んだ
私は何とか踏み止まると
「流石エディアちゃん。耐えてくれたね」
いや……全てのステータスほぼ瀕死ですけどね……ユウ
『あー……えっ?。面白そうだから続行!?。運営ー!』
そう言って元気な妖精が消えた。アレ?
『只今より。今回のイベントをバトルロワイヤルへと変更します。思う存分争ってください。理由は楽しそうだからです』
えー……運営……それで良いのか?。本当に……何これ?
「だってさ!。私達は『星十二騎士団』を潰す!。さぁ……来い!」
ハナは暴走してるし……ユウは楽しそうに殺し回ってるし……どうするのこれ?
もう……どうにでもなれ
契禊姫「はい。今回はシロクロの気分についてです」
契禊姫「この話は今までの作品のイベントよりも例外で想定外を想定したイベントにしてみました」
契禊姫「シロクロはVRMMORPGを見ていて、思ったのはイベント通りに進むのが普通だと思っていました」
契禊姫「でも、それを壊した想定外で例外的なイベントをするとどうなるか。そんな話が出来たらなぁと」
契禊姫「そう思って、バトルロワイヤルからのトーナメント戦を軸に、『星十二騎士団』を潰す為にこのイベントを使って例外的な想定外を考えました」
契禊姫「なので……本当に好みが出ます。普通のイベントが良いのなら……見ない方が良いですけどね……」
契禊姫「シロクロは今回は試しにこういう形のイベントをしてみた。そんな感じです」
契禊姫「本当にこの話だけは好みが分かれます」
契禊姫「このまま続けますので注意してください」
契禊姫「今回はここまで。それでは次の話まで」
契禊姫「またね!」




