第百二十四話・旧支配者
契禊姫「今回は特に有りません」
契禊姫「それでは本編へ……」
契禊姫「どうぞ!」
何故だ……
『我が眷属に相応しい……』
声が響くのと同時に仲間が黒いモヤを取り込んで虚ろな目に
『お前は我の体に』
何かが入ってくる……でも……
「居心地いい……」
闇に飲まれて墜ちた
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時間が掛かったけど、取り敢えずは帝国である皇女と王国である王様と女王が。そして何故か、『終末の楽園』として私が……
本当に意味が分からない……いや、確かに王国に所属するギルドだけどね……
本当に……
『さて……君達にお願いした事だけ……済まないな』
そう言って頭を下げていた
一国の王が私に頭を下げる……
「衛兵が……私に突っかかってきた衛兵が消えた……か」
そう。先程の事で私達のギルドが衛兵の代わりに……
はぁ……マジで……
『ここに居た。女王様』
突然、警戒はしていたのに反応出来ずに……机のど真ん中の上に少女が現れた
その瞬間に、シアとユウ、ハナが一気に仕留めに行こうとするが、少女は躱して、ハナをそのまま机の上に叩きつけて
シアとユウを両手で左右に吹き飛ばして壁に叩きつけていた
『はーい。動かない。私は女王様に会いに来た』
そう言って私を見てから、黒いモヤとなり私の頬に触れて
『素敵だね。こんなにも闇に染まり自我を保てている異世界人が居るなんて……うん。神になって……』
愛おしそうに言うと
「させない」
その瞬間にアイズが背後を取り突き刺した。だけど突き刺した部分だけ黒いモヤになって
『だーかーら……動かないの。中の子とも話したいけど……封印されてるしね。まぁ、良い』
そう言って机から私の頭上を通過して背後に
そして、私の腕に触れて黒いモヤを侵食し始めた
『決めた。他の深淵の神は体を得てるけど……私は君に力を与えるよ。私は『ヨグソトース』。君の名は?』
後ろから絡めるように私の耳の傍に聞いてくる
「……敵に……うぐっ……」
2色の赤と青のオッドアイの目が私を見つめて
『好きになったのよ。本当は皇女様の体を乗っ取り使おうと思ったけど……ここに深淵の神が居るなら話は別……私はまだ未熟な貴女の為に全てを捧げるの……だから教えて……』
彼女が味方なら……でも……
「断る……」
私はそう言うと腕の侵食を早めて私の体半分に力を注ぎ込み始めた
『エディア!』
皇女様が私の名を言うが手で制した。多分今動けば確実に殺される
『残念……でも……力は与えるよ。そうね……この子が良い』
髪の隙間から伸びていた蛇に触れて更になにかしようとした時に……
その瞬間に弾け飛び、彼女は吹き飛んで壁に叩きつけられていた
しかもダメージが通っていて
『いったぁ……神か。チッ……』
そう言って立ち上がると
『今回は諦めよう。またね……女王様。またの機会に……それはあげるし力も注いだから取り敢えずは目的は達成かな?』
そう言って黒いモヤが散布して消えていった
『エディア。その目……大丈夫?』
皇女様が私の傍に来て、不安そうに聞いてくる
「何とか……にしても……彼奴は?」
今回の敵は厄介になりそう……
取り敢えずは、彼女に触れられた腕と髪から伸びていた蛇、眼を抉り切り落とした
嫌な予感したから。そして
「……大丈夫……」
シアが触れて全てを無効化にしてくれたから何ともなかったけど……視線を切り落として抉った眼に落として
「……『旧支配者』」
ヨグソトース……それを聞いた時に思い浮かんだのはそれだった
「クトゥルフ神話か……」
ハナは立ち上がって私の所に。そう考えるしか無かった。つまりは……
『この世界の前の支配者ですか?』
皇女様が聞いてきて、私は頷くとシアも私を見て頷いていた
この時にシアが神だって事が分かった……
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『ヨグソトースか……裏切り者が何の用だ?』
人間の体を手に入れた化け物が聞いていた
『君達はつまらないもの……』
その瞬間にヨグソトースと呼ばれた少女は引き割かれ血を流していた
『人間に肩入れしたな?』
少女は微笑むと
『えぇ。君達はつまらないもの。でも……残念。向こうも私を見捨てたらしいね……はぁ……』
そう言うと少女を押し倒して
『残念だったな』
そう言って手に持っていた剣を回して心臓を一突きしていた
その瞬間に、少女の顔が苦痛から表情を和らげて
『えぇ……』
そう言って黒いモヤから白くなりやがて崩壊して消えていった
『……』
3人の男女はそれを見ると
『人間から世界を取り戻すか……人間……いいや全種族はこの世界から不要だ』
そう宣言していた
契禊姫「はい。解説です」
契禊姫「さて、ヨグソトースと言う旧支配者は何を目的に私に……と、言いつつも見捨てられるあたり敵として認識されてますね……」
契禊姫「実際は彼女は旧支配者側では裏切り者で力を与える為に私に接触したが……結局は信用されずに力を捨てられる、不遇なキャラです」
契禊姫「でも……一応残してますので……安心してください」
契禊姫「さて、次の話はようやく会議です。その後はギルド会議ですね……はぁ……話ばかりで多分つまらないと思いますけど耐えて我慢してください……時折戦闘基乱入挟みますので……(と言って挟めるから分かりませんが……)」
契禊姫「さて……今回はここまで。それでは次の話まで……」
契禊姫「またね!」




