第百七話・東と西の決着?
契禊姫「今回はグロい部分が出ます。それでも良い方は……」
契禊姫「本編を……」
契禊姫「どうぞ!」
見ていて驚いたのが、帝国方面から砲撃が放たれた事だった
だけど装填に時間がかかるのか再び放ってくる様子が無かった
でも、帝国はプレイヤーを完全に道具としてしか見てないのか、巻き込まれたプレイヤーも少なからず居たけど……
「ベルゼは……」
ベルゼが砲撃を食らいそのまま扱うとは思わなかった……
取り敢えずは大丈夫そう……にしても、サタナエルとルシア……やばいなぁ……危惧していた事は大丈夫そうだし……
「お姉ちゃん。お姉ちゃんは何時行くの?」
アイズが聞いてくる
「まだ動く気は無いかなぁ……何せ万単位のプレイヤーを敵に回してるからね……一筋縄じゃ行かないし……」
何より向こうはほぼ無際限な能力が溢れてくるからどうにもならない……
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「……多くない?」
そう呟くしかない……敵に回すにしたって……多すぎ……
「文句言わない……やるしか無い……」
取り敢えず……
「っ……動いね。メタトロン」
一気にステータスが下がった。その瞬間に無数の銃弾が降り注いでいた
全て、私達以外のプレイヤーの脳天に吸い込まれるようにほぼ同時に
「エンドか……サポートしてくれると聞いていたけど……ここまでするかな?」
いや……エンドじゃない……『全知全能』の手も加わってる。敵に回すと厄介かもしれん……本当に……
「エディアは最高のギルマスだよ!」
向かってくるプレイヤーを、剣だけで薙ぎ払い
「ラファ!」
その瞬間に割れる音ともに靄が立ち込める
「私ね」
私の横にガブリエルが立っていた。首を傾げる
ガブリエルの能力は自身以外……何故余裕そうに?
「あー、言ってなかったけ?。耐性やらつけるために色々とやったからね……ある程度の状態異常は耐えれる……まぁ、キキョウの呪いはまだ受けてないから何とも言えないけどね」
割と頑張ってたのね……
「……もう一回……今度は……もっと強力な……奴を……」
私達は顔を見合わせて
「流石に耐えれないから逃げるよ!」
ガブリエルがそのまま走ってプレイヤーを倒しつつ逃げていく
これは……やばいかもね
「案の定……地獄絵図だね」
それを見てそう思わないわけがない
「でも……向こうも……同じだと思う……」
分かる。『星二十二遊戯』の残り11人と『桔梗』のシュウが守ってるけど……
「明らかに少ないね」
ウリエルがそう呟いていた。確かに……プレイヤーのみにしてみれば明らかに少ない……
帝国兵が見えない……
「と、ラファエルがこっちに来たよ」
私の隣に降りてきた
「……余裕……」
済ました顔で言った
「と、頭がお出ましみたい」
歩いてくる音が聞こえてくる。それは次第に大きくなり
「うわぁ……これは大き過ぎない?」
見上げる形で見る。多分……巨人なんだろう
「やるか……」
その言葉と共に棍棒が振り下ろされてくる。私は苦笑いして
「終わったなぁ……これは……想定外だわ」
そう呟くと、巨人から数滴の血が落ちてきた。それが棍棒を止める合図とでも言うかのように
「何だ……狙撃か?。何処だ?」
そう言って周囲を見渡すが見つけれないでいた。当たり前だ
シュウから聞いたエンドの総遠距離は5000メートル。人間離れした狙撃をしてる。だから相手からしたら見えない
だからこそエンドは唯一、最強のプレイヤーキキョウと渡り合えた存在
「マジでこのギルドは伝説的なプレイヤーが多いなぁ……」
何度も撃ってるが有効に見えてない。一先ずは散って様子を伺う事にした
だけどそれも終わりに見えて、今度は棍棒が無造作に振り回され
「ちょこまかと……」
その瞬間に棍棒の持った手が離れていき
「何だ……これは……」
ドロっとした何かが落ちる。その落とした持ち主の方を見ると
グズグズに崩れている巨人が……頭も半分になり、体の至る所が崩れてドロドロになって零れ落ちていた
「……そうか……その手が……なら……」
そう言ってラファエルが何かを投げつけるとさらにドロドロと崩れていた
巨人は残った腕で叩き潰そうとするが、空中で崩れる
そして
「クソが……」
そう言って、何かが撃ち込まれるのと同時に何かが飛び出して、私の前に落ちた
ドクンと音が鳴る何か……それは心臓で、巨人の心臓だった。でも、それも崩れてドロドロになって
「流石に死ぬと思った……」
私はそうつぶやき、エンドの方に合図を送った
「……ほぼ全滅……」
ラファエルはそう言って帝国の方を見ていた
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東と西……壊滅
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契禊姫「はい。解説です」
契禊姫「すると言っても、ラファエルの使ったアイテムですね」
契禊姫「ほぼ細菌兵器で、吸い込んだ相手を即死させる。なのでミカエル達はそれを避ける為に高台に。ラファエルはずっと細菌兵器の所に」
契禊姫「アイテムで耐性していたのでほぼ無傷で生き残っていますね」
契禊姫「さて、巨人に関しては王水的なドロドロとした物を『全知全能』が付与して与えた。体が大きい為に効果が出るのが遅かったからです」
契禊姫「にしてもエンド……総遠距離数が5000は可笑しい……見えてるのかさえ怪しいのに……」
契禊姫「因みに1万にしようかと思いましたけどそれだと有り得ないので現実的であり、不可能な数字にしました」
契禊姫「まぁ、エンドは人間離れしてるので化け物と思っていてください」
契禊姫「さて、今回はここまで。次の話まで……」
契禊姫「またね!」




