第百六十二話『捨て』
『六話……』
『それでは本編へどうぞ』
次の日になります楼は仕事……
「何してるの?」
パソコンを眺めながら思案していた
「ん。ああ。一人でも救うならどうするかなと。あの世界で理想論並べて今だけど……
ここがよく分からなくてな」
そう言って指を指していた。覗き込むと
「うわぁ……難しい……さすがの私でも分からないかな」
どの道、私からしたらまだ子供だしね
「だろうな。あっ、そうそう。レオナルド・ダ・ヴィンチ。史実の方を調べたら……」
そう言って紙の束を渡してきて
「レオナルド・ダ・ヴィンチですらやらなかった死者蘇生。この現代まで……レオナルド・ダ・ヴィンチ自身が禁忌と伝えられていてな
成功したとも失敗したとも。ただ成功した……話になると、化け物らしいな」
ふーん……
「なんだったけ……?
人体錬成だっけ?。ホムンクルスだ。レオナルド・ダ・ヴィンチは非科学は認めてないと確証あるくらいだからな
だから、それがその人物だとしたら化け物と疑えと言われてるくらいだな」
そんな彼女が……目指し始めた?
「理論上の結果としてなら……仮死亡が結論だった話。まぁ、オカルトでかんがえたらそりゃ、死んだと思った人間が生きてるのだからな。化け物と思うぞ?」
なるほどね……
「まぁ、結果論出てるだけ良いんだがな」
確かにね……
「死者蘇生=仮死状態。それが有力な結果。まぁ、そんな簡単に見つける彼は文字通りの天才だけどな」
まぁ、そうなるか……はぁ……めんどくさい……天才は……
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扉の前に立っていた。巫刻は私の人形。それと同時に守る為だったから。まぁ、理由なんて今更どうでも良かった
イジメなんて一時の瞬間。私が巫刻を人形と呼び、支配してるのは今も変わらない
だから……
「……珍しい……君が此処に来るなんてね……」
長く伸びきった白銀の髪色の軽装なワンピースを着た少女が居た
「……悠那岐契禊姫」
悠那岐を調べた。悠那岐苑樹が私の親戚……なら、何処から関わりがあるのか
お父さんやお母さんは知らなかった。いや、桔梗と仲が良くて親戚になる程の間柄
でも、私は彼女を知らない。なのに、彼女は知ってる。だから困惑してると彼女は
「知ってるよ。親戚だもの。把握ぐらいしてるよ……
そうね。槐巫刻ちゃん。元気?。貴女の大切なお人形さん……私の大切な親友は……?」
目を見開いた。彼女は何て……?
「今なんて?」
彼女は笑みを浮かべて
「彼女と同じ。でも違う。ほら、この世界は何処がズレてるからね
私や巫刻が知ってる世界と君の世界……同じであって違う。この世界の桔梗は100歳くらい?生きたけど……私の知る桔梗は……10代で死んでる
私の大会優勝後にね……頑張った。頑張ったけど……桔梗は私の呪いとなって……私の知る世界を無茶苦茶にした……」
何の話を……
「恨んでる……?」
彼女は目を伏せていて
「ううん。違う……
この世界は理想の世界だからね。私がこうして存在出来てるのは……少なからず……巫刻……夢恢桔梗という私の親友が思っていてくれたからだよ……
全く……神様は酷いよね……親友には新しい人生を……私にはあの世界の最も全盛期の時の姿を……
親友の望む能力
親友の望む力で私は力を得て……そして無くしたから」
そう言って私を見て
「一つだけ。私の知る親友は……私の世界では最強のプレイヤーと呼ばれていたよ……」
そう言って細く微笑んでいた
「……何が目的なの?」
彼女は目を伏せて
「何も無いよ。強いて言うなら……私は巫刻の一部。転生は知ってるでしょ?。私も半分だけ連れてこられたからね……
気づいたらこんな訳も分からない場所に居て、貴女とこうして話してる」
私をさも知ってるかのように彼女は話していた。もちろん……私は今日初めて彼女と会う。居場所も全て突き止めて此処に……
「還元しないとね……バラバラの意思が元に戻ったら……私の親友は元に戻る。どう変化するかは知らない。でも、三つ
巫刻の精神の中の2人
私……
そして、巫刻自身
不安定な理由がそうだからね」
彼女はフフと笑みを零して
「零ちゃん。頼みをお願いしたいの」
……
「何を?」
彼女は私を見ていた。冷たい目で……
「会わせて。巫刻に……」
……
「どうして?」
彼女は手を伸ばして握って……
「私はこの世界の人間じゃない。彼女はクローン……でも、意思はあり、れっきとした人間。不安定でありながらも人間らしい転生者
でも、私は伝えたかったの……だから伝えたいの
その為に……私は全てを捨てたのだから……」
そう答えていた
『解説』
『理論は理論』
『それでは今回はここまで。次の話まで……またね!』




