少女むぅ+村(3084字)
むぅは、森の中の小屋に住んでいる。
お腹が空いたら草や木の実、近くにいるウサギなどを食べている。
ある日、むぅは森から出て草原で寝ていた。
むぅは、草原でお昼寝をすることが好きなのである。
むぅは突然、少女に起こされた。
「ごめんなさーい。助けてください!」
少女には、猫の耳としっぽが生えている。
少女からは、緊迫した雰囲気を感じた。
むぅは、何が起きたのかを聞く。
「えっと……」
むぅは、少女から話を聞いた。
どうやら、少女の仲間が魔物に襲われて怪我をしているらしい。
「お願いします! 仲間を助けてください!」
むぅは、仲間を助けることにした。
「ありがとうございます!」
むぅと少女は、仲間の元に向かった。
むぅは、少女と一緒に走った。
しばらくすると、仲間が見えてきた。
仲間の近くに魔物がいるようだ。
むぅは、魔物を倒すためにスキルを発動する。
『闇魔法』発動。
むぅの手から黒い玉が飛んでいく。
ドカーン!!黒い玉に当たった魔物は、一瞬にして消えてしまった。
むぅは、少女の元に向かう。
むぅは、仲間の少女に話しかける。
「大丈夫?」
「はい! あなたのおかげで助かりました! 本当にありがとうございます!」
少女の仲間はみんな無事だったようだ。むぅは、安心して帰ろうとした時……
「待ってください!」
むぅは、呼び止められた。
「あなたのその力を貸してくれませんか? 私達と一緒に来てもらえないでしょうか?」
むぅは、一緒に行くことにした。
むぅ達は、村に向かって歩いていた。
歩いている途中、少女達が自己紹介を始めた。
「私は、スーニャと言います。この子は私の妹のリィです」
スーニャの妹のリィも挨拶をした。
「よろしくお願いします!」
次は、スーニャの仲間達の番だ。
スーニャの仲間の一人目は、犬の獣人の女の子だ。
名前は、リキと言うらしい。
二人目は、リスの獣人だ。
名前は、ロコと言うらしい。
最後に三人目は、キツネの獣人だ。
名前は、コンというらしい。
むぅも挨拶をする。
「むぅだよ! よろしくね!」
スーニャ達は、とても驚いた顔をしている。
スーニャは、恐る恐る質問をする。
「あのぉ〜 さっき魔物を倒した力は一体なんですか?」
むぅは、正直に答える。
「むぅは、『闇魔法』が使えるよ」
スーニャは、驚きの声を上げる。
「えっ!? 闇魔法が使えるんですか!? すごいですね!!」
むぅは、そんなにすごいことなのかなと思った。
その後、むぅはスーニャ達に色々聞かれたが、答えられる範囲で答えた。
しばらく歩くと、村が見えてきた。
村の入口に着いた時、一人の少年がこちらに走ってきた。
「お姉ちゃん! おかえりなさい!」
少年は、スーニャに飛びついた。
スーニャは、優しい笑顔で頭を撫でながら言った。
「ただいま! リク!」
むぅは、気になったことを聞いてみた。
「ねぇ? スーニャの家族?」
スーニャは、少し恥ずかしそうにしながら言う。
「はい。弟のリクです。」
むぅは、リクにも挨拶をした。
「むぅだよ! よろしくね!」
リクも元気よく返事を返す。
「うん! よろしくね! お姉ちゃんを助けてくれてありがとう!」
スーニャとむぅは、顔を見合わせて笑った。
スーニャ達は、村の人達に声をかけられたりしていた。
どうやら、歓迎されているようだ。
しばらくすると、村長の家に着いた。
家の中には、大きなテーブルがある。
むぅは、席に着くように言われた。
すると、村長が話し始めた。
「今日は、この村に新しい仲間ができたことを祝いたいと思います。皆さん、盛大に拍手をしてください!」
パチパチパチパチ。むぅは、びっくりした。
みんな、笑顔で拍手をしている。
むぅは、嬉しい気持ちになった。
そして、豪華な料理が運ばれてきた。
むぅは、食べようとしたが、みんなの視線がむぅの方を向いていることに気付いた。
むぅは、食べるのをやめた。
すると、スーニャが話しかけてきた。
「むぅさん、遠慮しないでいっぱい食べてくださいね!」
むぅは、嬉しくなりまた食べた。
「いただきまーす!」
むぅは、夢中になってご飯を食べていた。
しばらくすると、スーニャが話し出した。
「むぅさん、改めて助けてくれてありがとうございました!」
むぅは、照れながら言う。
「むぅは、当たり前のことをしただけだから、気にしないでいいよ!」
スーニャは、むぅに感謝の言葉を言い続ける。
「むぅさんは、私達の命の恩人です! 本当にありがとうございます!」
むぅは、褒められて恥ずかしくなってきた。
むぅは、何か話題を変えようと思った。
むぅは、スーニャに聞く。
「むぅ達の他にこの村に来た人はいるの?」
スーニャは、首を横に振る。
「いえ、この村には私達以外に来てないですよ。」
むぅは、ほっとした。
「よかった〜」
むぅ達は、食事を楽しんだ。
次の日、スーニャ達は森に行って魔物を倒すらしい。
むぅもついて行くことにした。
昨日の夜の食事の時も、ずっと質問攻めにあっていたのだ。
スーニャ達は、準備ができ次第出発するらしい。
むぅも準備をする。
といっても特に持っていくものはないのだが……むぅは、スーニャ達が待っている場所に行った。
スーニャ達は、もう集まっていた。
むぅは、スーニャに挨拶をする。
「むぅだよ! よろしくね!」
スーニャも笑顔で答える。
「よろしくお願いします! むぅさんは、武器とか持ってるんですか?」
むぅは、アイテムボックスの中から、剣を出した。
「これを使うよ!」
スーニャは、驚いた顔をしている。
「えっ!? その剣は、聖剣じゃないですか!? むぅさんは、勇者様だったんですか!?」
むぅは、慌てて否定する。
「違うよ! ただの村人だよ!」
スーニャは、少し落ち込んでいた。
「そ、そうですか。すみません。」
スーニャは、気を取り直して言う。
「それじゃあ、行きましょうか!」
むぅは、スーニャについて行った。
しばらく歩くと、森の中に入っていった。
むぅは、歩きながらスーニャに聞いてみた。
「ねぇ? 魔物ってどこにいるの?」
スーニャは、むぅの方を振り向いて言う。
「むぅさん、知らないで来たんですか? この森の奥に魔物がいるんですよ。」
むぅは、驚いて言った。
「へぇ〜。そうなんだ。知らなかったよ。」
しばらく歩いていると、大きな木があった。
スーニャは、立ち止まる。
「むぅさん、ここで休憩しましょう。」
むぅは、スーニャと一緒に座った。
むぅは、アイテムボックスから、おにぎりを出して食べた。
スーニャは、不思議そうな顔をしながら、むぅに聞く。
「むぅさん、それは何ですか?」
むぅは、おにぎりを食べながら答えた。
「これはね、お米っていうんだよ。美味しいから食べてみて!」
スーニャは、恐る恐る手に取り一口食べてみる。
「モグモグ…….おいしいです!」
むぅは、嬉しくなってスーニャにもあげる。
「むぅの分が無くなっちゃうけど、食べてもいいよ!」
スーニャは、嬉しそうに食べる。
「ありがとうございます!」
しばらく、むぅ達は休憩をした。
すると、スーニャが急に立ち上がった。
「むぅさん、何か来ます! 急いで逃げてください!」
むぅは、びっくりした。
「えっ!? どうしたの?」
スーニャは、むぅの手を引っ張って走り出す。
「いいから、早く! 走ってください!」
むぅは、わけがわからなかったが、とりあえず走った。
後ろを振り返ると、緑色の肌をして、鋭い牙が生えていて、目が赤く光っている生き物がいた。
むぅは、気持ち悪くなって吐きそうになった。
すると、むぅ達の前を走っていたスーニャが立ち止まった。
むぅは、スーニャに追いつき、スーニャに聞く。
「スーニャちゃん! あれは何?」
スーニャは、振り返り、むぅに言う。
「むぅさん、魔物です! 初めて見ましたか?」
むぅは、首を横に振る。
「うん。初めて見たよ。」