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「モッキュ!!」


 もう一度、呼ぶ。


「来ないで!!」


 モッキュの声。


 俺は止まった。


 ガヤオも止まる。


「帰ろう、モッキュ!!」


「無理だよ、ジロー」


 モッキュは、あっちを向いたままだ。


「無理じゃない!!」


「だってジローは、ボクのホントの姿を知っちゃったでしょ。もう、ボクのこと嫌いになったでしょ?」


「………」


「いいよ、正直に言って。こんな化け物といっしょに居たくないでしょ。好きになんかなれないでしょ?」


「あははははははっ!!」


 俺は爆笑した。


 あまりの笑いっぷりに隣のガヤオが「こいつ大丈夫か?」って顔をしてる。


「ボクのこと怖いでしょ? 怒ると見境なくなって、宇宙だっていくつも滅ぼしちゃうんだよ!!」


「あははははっ!!」


 俺は笑い続けた。


 ガヤオが首をひねってる。


 モッキュの頭が上を向いた。


「あははははっ!!」


「何がおかしいの!!」


 モッキュが振り向いた。


 両眼が三角になってる。


「真面目な話してるのに!!」


 やっと俺の笑いが収まった。


「モッキュ! 俺のモッキュ愛を舐めるなよ!! 俺はモッキュをかわいいと思うことはあっても、嫌いと思ったことは一度もない! ちょっと腹立つときはあるけど」


 モッキュの口が、ポカーンと開いた。


「俺はモッキュが居ないと生きていけない! モッキュを愛してるから!! 今もモッキュを抱き締めたくて仕方ない!」


「ジロー…」


 モッキュの瞳に大粒の涙が溢れて、こぼれ落ちた。


「モッキュは俺が守る!!」


 俺は叫んだ。


「モッキュ!!おいで!!」


「ジロー!!」


 モッキュが猛ダッシュで俺の胸に飛び込んだ。


 ギュッと抱きしめる。


 モッキュが俺のほっぺにキスをした。


 I LOVE モッキュ!!


「これは上手くいったってことなのか?」とガヤオ。


「ジロー、この人は誰?」


 モッキュが訊いた。


 質問に答えようとしたそのとき、俺は意識を失った。

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