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「レオ、僕たちは…そうだな…研究所の奴らには騙されてたけれど…実のところ本当に「正義の戦士」だと思うんだ。僕とヴァルゴとレオは…ハイブリッドソルジャーは『正義』、それ以外は『悪』なんだ! いくらでもやっつけていいんだよ! レオ、この通り、前にしたことはちゃんと謝るから! 今すぐにこの拘束を解いてくれ! 2人で『悪』を倒そうよ!『正義』のために戦おう!」
俺はジェミニに背を向けた。
ジェミニは俺が部屋を出ていくまで、大声で何かをわめいてた。
「ジロー!」
モッキュが駆け寄ってきた。
「ジロー、顔が真っ青だよ」
そう言って、モッキュは俺の脚に抱きついた。
Thanks モッキュ。
本当にありがとう。
「敵のリーダーと爆弾の場所は分かったのか?」
グスターヴ軍の将校が言った。
俺は頷いた。
「教える代わりに条件がある」
「条件?」
「俺も『惑星爆弾』奪還チームに参加させてもらう。ハイブリッドソルジャーが入って、悪いことは何もないだろう?」
将校の顔が曇った。
「首謀者もハイブリッドソルジャーだ」
俺の言葉に、将校は目を見張った。
そして、こう答えた。
「あなたの参加を認めよう。しかし、あなたは兄弟同然の存在と戦えるのかね?」
そう、兄弟同然だから。
家族だから。
決着をつける。




