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 俺はジロー…割愛。


 ジャングルの星ミロに古代文明の財宝を探しに来てる。


 あれ?


 モッキュは?


「ジロー! この花、見て! とってもキレイだよ!」


 遠足じゃないから!


「モッキュ! 先に行くよ!」


「………」


 うん?


 モッキュが動かない。


 勘弁してよ…。


「モッキュ!」


 モッキュの肩を叩く。


「うるせー!!」


 振り向きざまのコークスクリューブロー!


 ホゲッ!


「モ…モッキュ…」


「ジローはいつもボクに命令ばっかりして!」


 首相撲からの膝蹴り連打!


 ホゲゲッ!


 デンプシーロールから、左右の連打!!


 俺、ダウン!!


 このままだと新しい世界に目覚めてしまう。


 まずい、それはまずい!


 荒ぶるモッキュの後ろで、何かが動いてる。


 うん?


 花だ…。


 さっき、モッキュが見てた花…。


 俺は噂を思い出した。


 ある宇宙花の話。


 他の生物を操って相討ちさせ、その死体を養分にする。


 こいつが原因か!


 俺は大口径ハンドガンで宇宙花を吹き飛ばした。


 つり上がってたモッキュの両目が、元のかわいさに戻る。


 良かった。


 ホントにヤバかった。


 「あれ? ジロー、どうしたの?」


 あなたがやりました。


「ジロー、しっかりして!」


 ああ…ああ…モッキュ…そんなに抱き締めると…く、苦しい!


「ジロー! わーん!」


かわいい…苦しい…かわいい…ピー

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