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大口径ハンドガンで、先頭の奴の右足をぶち抜く。
「ギャッ」
男が倒れた。
残りの2人は止まらない。
連射で、それぞれの肩を撃つ。
もんどりうって倒れる2人。
よし!
銃は構えたまま、俺は足を撃った男へと近づいた。
モッキュがついてくる。
男は痛みに、のたうってた。
俺に気づくと槍で必死に突いてきた。
槍の先をハンドガンで吹き飛ばしてやる。
肩を撃たれた2人が立ち上がって逃げだした。
とりあえず放っておこう。
「動くと撃つぞ」
銃を突きつけると男は大人しくなった。
男のガスマスクを外す。
丸顔のおっさんだ。
「お前たちは何者だ?」
「………」
男は答えない。
足の痛みに脂汗をかくだけ。
「俺たちはメルタックを探してる。名前は変えてるかも。この男だ」
ブレスレットからホログラム映像を見せる。
男が息を飲むのが分かった。
こいつはメルタックを知ってる。
「教祖様に害を成す悪魔め!」
そう言って男は懐をゴソゴソし始めた。
何か武器を持ってるのか?
ナイフだ!
これも手造りっぽい。
「動くな!」
俺の制止を無視して、男はナイフを自分の喉に突き立てた。
「モッキュ、見るな!」
モッキュが後ろを向く。
男は、すぐに動かなくなった。
いったい、何なんだ?
メルタックが教祖だって?
こいつらは、メルタックの手下なのか?
何だか、よく分からないことになってきたぞ。




