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鮮明

作者: 神原 真生

私は冬の終わりに野原に生えた春のバラ。

気がついたら私は植木鉢の中。

ああ、新しい場所でも私は孤独。


空しく時は過ぎるのだ、こわくて寒い。

それでも拒む私の棘は心情の具現化。

剪定されて残った不完全な私。


そろそろ目覚めの季節。

私の身体は桃色の灰色。

あなたのために咲きたい私の姿。

それでも、あなたは私を知らないままで。


もう眠たいよ。

私の周りには色鮮やかな花達と揺れる地面

あなたのために私は咲く。

今、懸命にそして自由に。

意識はまだ続くはずだ

あなたが近づいてくるのが見える。

そうだ私は私となったんだ。


そうだね。

一人の春なんて嫌いだった。

でも一人だからこそつかめた今の私。

孤独は溶けて

春は私と一つとなり、私は春の一部となった。

暖かな春に祝福あれ。

遥彼方さま主催「ほころび、解ける春」参加作品です。



良ければ感想どうぞ。

意味不明とか、意図はなに?とかいう質問は受け付けておりませんのであしからず。

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― 新着の感想 ―
[一言] 剪定されて不完全になったり、自らの棘のせいで1人で過さないといけなかったり。 そして、生えてしまったのは寒い冬。 そんな、上辺だけ見ると辛いことを乗り越えられたからこそ、春を一層暖かく感じら…
[良い点] この度は企画参加ありがとうございます。 バラという棘を持った植物の擬人化が、私の性格や送ってきた人生を感じさせてくれますね。 》私の身体は桃色の灰色。 この表現、好きですね。 桃色と…
[良い点] 剪定されて残った不完全な私。 という表現が素敵だと思いました。
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